リスティング広告のクリック率の平均・目安は?改善方法も紹介
「リスティング広告のクリック率の目安ってどれくらい?」
「自社のクリック率は高いの?低いの?」
そんな疑問をお持ちでしょうか。
クリック率はユーザーの興味や広告文のクオリティの指標になる大事なデータです。決して無視できません。
この記事では、
・リスティング広告のクリック率の平均・目安
・クリック率が高い/低い場合のメリット/デメリット
・クリック率を改善する施策
などをご紹介します。
また、実はリスティング広告のクリック率は高ければ良いとは限りません。大事なのはCPAです。
クリック率に対する考え方も含めて、リスティング広告専門代理店である弊社が解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
リスティング広告のクリック率の平均・目安は?
リスティング広告のクリック率の目安となる平均値をご紹介します。
ただ、目安と言ってもキーワードによって様々。ここでは、以下2種類に分けて解説します。
- 指名キーワード(固有名詞)
- 一般キーワード(固有名詞以外)
指名キーワードでのクリック率の平均・目安は5~10%
商品名やブランド名、会社名などの固有名詞系キーワードのクリック率の目安は5~10%です。
中でも、商品名はかなりクリック率が高くなります。一番クリック率の高いキーワードと言っても過言ではありません。
指名系キーワードはクリック率が高いだけでなく、コンバージョン率(成約率)も高い傾向にあります。できる限り配信しましょう。
一般キーワードでのクリック率の平均・目安は2~5%
固有名詞以外の一般キーワードにおけるクリック率の目安は、2~5%です。
これも一概には言えませんが、一般キーワードは2~3語の複合キーワードの方がクリック率が高い傾向にあります。
もちろん、語数だけでクリック率は決まりません。広告文の魅力や、キーワードと広告文の相性によっても大きく異なります。
リスティング広告のクリック率が高い場合のメリット
リスティング広告のクリック率が高いと、どんなメリットがあるのでしょうか。
結論から言うと、「クリック単価(CPC)が安く配信できる」という点がメリットです。
そもそもリスティング広告のオークションは「クリック単価×広告の品質」で算出された数値で競います。
この「広告の品質」はクリック率と相関性が高く、クリック率が高いと品質が上がります。その結果、クリック単価も下がるという仕組みです。
リスティング広告のクリック率が低い場合のデメリット
クリック率が低い場合のデメリットは、メリットの裏返し。すなわち「クリック単価(CPC)が高くなる」です。
クリック単価が上がるということはCPAも高騰してしまいます。また、オークションも不利になるので、広告の表示回数が減ってしまうケースも。
しかし、クリック率が低い広告やキーワードだからと言って、必ずしもコンバージョン率(成約率)が低いわけではありません。
クリック率は低くても費用対効果の高い広告やキーワードはよく見かけます。一概にクリック率で判断するのはあまりおすすめしません。
クリック率が高ければ良いわけではない-大事なのはCPA
クリック率が高いのは良いことですが、「クリック率が高い=商品が売れる」ではありません。クリック率が低くても商品が売れることは沢山あります。
では何をもとに判断すればよいのか。それは「CPA(獲得単価)」です。
クリック率が影響するのはあくまでクリック単価。クリック率が低くても(クリック単価が高くても)高い成約率で商品が売れていれば、CPAは良好です。
一概にクリック率やクリック単価で広告の良し悪しを判断せず、CPAで判断することを推奨します。
もちろん、クリック率が低くCPAも悪い広告やキーワードは、ガンガン精査してしまいましょう。
リスティング広告のクリック率を改善する5つの施策
「いざリスティング広告を始めてけど、クリック率が低くて成果が出ない」
という方に向けて、リスティング広告のクリック率を改善する施策をご紹介します。
クリック率を改善する施策は、以下5つ。
- キャッチーな広告文を作る
- 広告文とキーワードの親和性を上げる
- 広告文のABテストを継続して行う
- Googleレスポンシブ検索広告を使う
- キーワード挿入機能を活用する
順番に解説します。
1. キャッチーな広告文を作る
単純に、クリックしたくなるような広告文を作る方法です。キャッチーなフレーズや興味を惹くような表現を考えてみましょう。
逆によくあるのが、商品の説明をしただけの広告文。悪いわけではないのですが、クリック率という点では少々劣ります。
もちろん、誇大表現を使うべきという話ではありません。むしろ、誇大表現は広告を踏んでも離脱されてしまいます。
可能な範囲で魅力的な広告文を作りましょう。
2. 広告文とキーワードの親和性を上げる
・キーワード
・広告文
・LP(リンク先)
この3つの主張に統一性や一貫性がないと、ユーザーは違和感を抱き離脱してしまいます。
「このキーワードにこの広告文を出して違和感はないか」
「この広告文からこのLPに飛んで不自然ではないか」
クリック率やコンバージョン率が低いときは、一度考えてみましょう。
3. 広告文のABテストを継続して行う
「広告文はABテストを繰り返し、改善を重ねていく」
文字にすると当たり前に見えますが、意外とこれができているアカウントは少ないです。
広告文は一度作ったら終わりではありません。クリック率や成約率が高い・低い理由を分析することで改善できます。
4. Googleレスポンシブ検索広告を使う
Google広告のレスポンシブ検索広告という機能をご存知でしょうか。
レスポンシブ検索広告とは、複数の見出しや説明文を1セットで入稿すると、Googleがそれらを組み合わせてユーザーごとに最適なパターンを配信する広告です。
レスポンシブ検索広告を利用すると、キーワードに合わせて親和性の高い広告文を出してくれるため、クリック率が向上しやすくなります。
レスポンシブ検索広告機能については、「Googleレスポンシブ検索広告とは?」でも解説しています。
5. キーワード挿入機能を活用する
キーワード挿入機能とは、ユーザーが検索した語句を自動で広告文内に挿入して表示する機能です。
ユーザーが検索した語句が太字で強調されて表示されるので、クリック率が高くなる傾向にあります。
まとめ:クリック率を理解してリスティング広告を攻略しよう
リスティング広告のクリック率の平均は、以下の数値でした。
・指名キーワード:平均5~10%
・一般キーワード:平均2~5%
ただし、クリック率が良ければOKとは一概に言えません。最終的にはCPAでの判断がおすすめです。
投稿者

- 株式会社WALTEX 代表取締役
- 新卒にて㈱オプトでリスティング+ディスプレイ広告のコンサルタント→㈱サイバーエージェントグループの㈱ウエディングパークにて、アドテク事業部立ち上げメンバーとして運用型広告の営業→副業から事業拡大した後、株式会社WALTEXを創業。DX/デジタルマーケティング支援会社を経営。コツコツ積み上げるSEOが好きで、WEB広告関連の「567KW」でSEO1~3位表示中(20年10月時点)