リスティング広告の仕組みとは?表示される流れや掲載順位を徹底解説
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年9月5日
「リスティング広告ってどういう仕組みで表示されるの?」
「料金が発生するタイミングは?」
「広告の掲載順位を上げるにはどうすればいいの?」
このような疑問はありませんか?
この記事では、そんな疑問を解消するべく、リスティング広告の3つの仕組みについて説明しています。
- 広告が表示される仕組み
- 料金が発生する仕組み
- 掲載順位が決まる仕組み
わかりやすいよう図解を活用しながら解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
リスティング広告が表示されるまでの仕組み
リスティング広告が表示されるまでに発生する5つのステップ
- アカウントの開設やキャンペーンの作成
- キーワードや広告文の登録
- ユーザーが登録したキーワードを検索
- オークションが発生
- 勝者の広告が表示
それでは早速リスティング広告が表示されるまでの流れを解説いたします。
リスティング広告が入稿→表示されるまでには、以下の5つのステップが存在しています。
この5つのステップはリスティング広告において、必ず発生する工程です。
表示される仕組みの知識を入れるだけでも、運用への考え方が全然変わるので、この基礎部分はしっかりと理解していきましょう。
1.アカウントの開設やキャンペーンの作成
そもそもリスティング広告を出稿するには、後ほど説明するキーワード・広告文の設定を除いて3つの箱が作成必要です。
- アカウント作成
- キャンペーン作成
- 広告グループ作成
この中でも1番初めに作るのが、アカウントです。
Google広告のアカウント作成は簡単なので、初めてでも30分程度で完了できると思います。
Google広告とYahoo!広告のアカウントの作り方は、以下ページを参考にしてください。
- Google公式「Google広告ご利用開始ガイド」
- Yahoo!広告ヘルプ「お申し込み方法」
アカウントを開設したら、キャンペーンと広告グループの作成に進んでいきます。
画面手順通りに進めれば難しいことはありませんが、1つだけ注意するならばGoogle広告のキャンペーンタイプの選択です。
Yahoo!広告ではアカウント開設する時から「検索広告」を選択しますが、Google広告の場合はキャンペーン作成時に選択する必要があります。
2.キーワードや広告文の登録
アカウントやキャンペーン、広告グループを作成したら、キーワードや広告文の登録です。
これら2つは広告グループへ紐づけします。
▼Google広告
▼Yahoo!広告
キーワード設定は、狙いたい語句を自由に設定でき、完全一致や部分一致なども選択していきます。
これはマッチタイプと呼ばれ、「リスティング広告のマッチタイプを徹底解説」でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
もしキーワードの選定でも困っている場合には、キーワードの選び方をまとめた以下の記事を参考にしてください。
キーワードを設定すると、次は広告文の設定に移ります。
設定すべき項目は以下の3つです。
- 広告見出し
- 説明文
- 遷移先URL
各媒体ともに文字数や使用できる記号も決められているため、以下の入稿規定を参考にしてください。
3.ユーザーが登録したキーワードを検索
リスティング広告の仕組みで重要なステップが、「登録キーワードを検索エンジンでユーザーが検索する」というアクションです。
検索するとすぐに表示されると思われがちですが、実は検索してから広告表示されるまで、都度、媒体内部でオークションが発生しています。
このオークションで掲載順位が決定しています。
4.オークションが発生
リスティング広告のオークションは、キーワード毎に広告主同士で入札競争していることを指します。
オークションはキーワードが検索される度に行われ、限られた配信枠を巡って、表示できる広告とその順番が決まっていきます。
5.勝者の広告が表示
オークションの結果が反映されると、最も勝っているものから順に上位で広告掲載していきます。
これがリスティング広告の仕組みです。
上位表示できるかは「競合の出稿状況にも左右される」ということを、認識しておいてください。
リスティング広告の費用が発生する仕組み
リスティング広告の費用が発生する仕組み
- 各キーワードの設定単価をもとに、競合とオークションが発生
- 競合の中で、入札単価の高い広告が上部に表示
- 表示された広告をクリックする毎に課金される
リスティング広告が表示されるまでの流れを説明しましたが、次は費用が発生する仕組みにフォーカスして解説していきます。
1.各キーワードの設定単価をもとにに、競合とオークションが発生
まず、広告グループ、もしくはキーワード毎に設定した入札単価をもとに、各キーワードでオークションが発生します。
例えば「マーケティング」というキーワードの入札状況が
- 自社:150円
- 競合A:120円
- 競合B:200円
だとします。
オークション結果は広告の品質など様々な要素で決定しますが、基本的には入札単価が基準となって反映されます。
2.競合の中で、入札単価の高い広告が上部に表示
それぞれ異なる単価で設定されている場合は、入札単価の高い広告が順番に表示されていきます。
通常のオークションと同じで、最も高値を示した広告が最上部から掲載できるというイメージです。
3.表示された広告をクリックする毎に課金される
ただ、広告が表示されるだけでは料金は発生しません。
実際に費用が発生するのは、ユーザーがクリックした時です。
これがいわゆる「クリック課金」と言われる課金制で、Webサイトに訪れた数だけ課金されるので、この仕組みは合理的ではないでしょうか。
ちなみに、クリック単価は大体数100円が目安となります。
平均的なクリック単価や広告費の相場を知った上で効率的に運用していきたい場合は以下記事をご覧ください。
リスティング広告の掲載順位が決まる仕組み
リスティング広告の掲載順位とは、検索結果に表示される順番のことです。
よく何か調べるときに、最も上に出てきたサイトをクリックしませんか?
リスティング広告でも同様に、掲載順位が高いとクリック率や効果も高まり、より多くの検索ユーザーを集客できる非常に重要な要素です。
この掲載順位が決まる仕組みですが、結論から言うと「広告ランク」という指標で決まります。
広告ランクで掲載順位が決まる
掲載順位は基本的に「広告ランク」の高さによって順位が決定します。
広告ランクとは、以下の式で計算して出た数字のことです。
広告ランク = 入札単価 × 広告の品質
特に広告の良し悪しが決まる「広告の品質」はGoogle広告やYahoo!広告が機械で判断していきます。
広告の品質の良し悪しは媒体が決めるので、改善しないと大きな機会損失に繋がりかねません。
ちなみに、広告の品質は各媒体、下記の文言で表現されてます。
- Google広告では「品質スコア」
- Yahoo!広告では「品質インデックス」
広告ランクの確認の仕方や算出方法などをまとめた記事もあるため、こちらを参考にいただけると幸いです。
品質スコア(品質インデックス)を上げる方法
では品質スコアを上げるためにはどうすればよいのでしょうか?
それは、以下3つの要素を改善することで品質スコアは上がっていきます。
- 推定クリック率
- 広告の関連性
- ランディング ページの利便性
参考:品質スコアについて
各項目で具体的な対策をまとめてみましたので、ご参考ください。
品質スコア(品質インデックス)を上げる要素 | 具体的な対策 |
---|---|
推定クリック率 |
|
広告の関連性 |
|
ランディング ページの利便性 |
|
運用経験上ですが、最も改善しやすいのは「推定クリック率」と「広告の関連性」だと考えています。
この2つは広告文とキーワードが大きく関わっており、調整しやすい項目だからです。
過去の運用では、広告文に設定キーワードを入れただけで前後の結果で10%もクリック率が向上したなんてこともありました。
ただもちろん、上記以外にもそれぞれのケースに応じた対策が必要です。
【参考】リスティング広告とSEOの違い
リスティング広告とSEO(広告を覗く検索結果で上位表示を狙うこと)の大きな違いは、表示される即効性でしょう。
リスティング広告は、キーワードと広告文が決まっていて、競合が少なければすぐに表示することができます。
反対に、SEOは上位表示させるために数ヶ月~1年程度の時間がかかります。
ただ、SEOは上位表示させることができれば、低コストでコンバージョンを獲得することが可能です。
どちらが良いかについては下記記事で徹底比較しているので、ぜひご覧になってください。
まとめ:リスティング広告が表示されるまでは5ステップ!料金はクリック時に発生
本記事のまとめ
- リスティング広告が表示される際は毎回オークションが発生している
- オークション結果によっては上位表示できない場合もある
- 掲載順位を上げるためには入札単価と広告ランクの底上げが必要
本記事ではリスティング広告がどのように表示されているのか、その仕組みを解説してきました。
特に大きなポイントは、各キーワード毎に広告主同士でオークションが起きていることです。
上位表示させることができれば、その分効果に直結しやすくなるため、ぜひ適切な入札単価と広告ランクの向上を目指してみてください。
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。