Google電話専用広告とは?電話番号表示オプションとの違いやメリット等まとめ
検索ユーザーが緊急を要していたり、広告主へ直接詳しい内容を聞きたい場合、Webサイトより電話での問合せの方が利便性が高いこともあります。
そんなときに効果的なのが、Googleの電話専用広告。
しかし電話専用広告を活用するにあたって、こんな疑問や悩みがあるのではないでしょうか?
- そもそも電話専用広告って何?
- どうやって設定すればいいの?
- 電話番号表示オプションとの違いがわからない
そこでこの記事では、リスティング広告専門代理店の弊社が、Googleの電話専用広告について詳しく解説していきます。
具体的には、
- 電話専用広告とは
- 電話専用広告のメリット・デメリット
- 電話専用広告の設定方法(入力項目、効果測定方法など)
- 電話番号表示オプションとの違い
について重要なポイントに絞って解説していきます。
5分ほどで読めますし、電話専用広告を活用することでコンバージョンの増加が見込めますので、まずは一読してみてください。
目次
電話専用広告とは” モバイルの検索結果から電話をかけられる広告”
電話専用広告とは、その名の通り“モバイルの検索結果から電話をかけられる広告”のことです。
広告からWebサイトへアクセスしてもらうのではなく、直接電話による問合せを促進することができます。
電話専用広告の画面は、次のようなイメージです。
電話のアイコンが配置されていたり、見出しの文頭に電話番号が表示されています。
より電話がしやすいようにデザインされていますね。
なおテキスト広告と同様、広告が表示されただけでは費用は発生しません。
広告がタップされたときに初めて、入札単価に基づいた費用が発生します。
広告表示の仕組みについてもテキスト広告と同じで、
- ユーザーの検索と同時に、オークションで広告掲載を獲得
- 検索結果画面へ表示
という流れになります。
リスティング広告の基本的な仕組みについては、「リスティング広告の仕組みを徹底解説-表示までの流れ/料金/掲載順位について」という記事で詳しく解説しています。
よければこちらもご覧ください。
また電話専用広告では、広告表示オプションも利用できるようになっています。
広告表示オプションも併用することで、電話専用広告の効果的な運用が見込めます。
詳しくは「【Google広告】全11種の広告表示オプション一覧!特徴や表示例を紹介」という記事でも解説しています。こちらもご覧ください。
電話専用広告3つのメリット
電話専用広告のメリットは次の3つです。
- ユーザーから直接電話で問合せを受けられる
- 電話を促す広告文を表示できる
- 通話レポートで掲載結果が測定できる
順番に見ていきましょう。
ユーザーから直接電話で問合せを受けられる
冒頭で述べたように、ユーザーによってはいちいちWebサイトにアクセスして問合せするのは煩わしいと感じる場合もあります。
水道、電気、鍵の修理といった緊急性を伴うニーズであれば、すぐ電話して来てほしいと思いませんか?
そんなときに電話番号が広告に表示されていれば、1タップで電話をかけることができます。
広告主にとっても、通話自体をコンバージョンとして設定していれば、よりビジネス目標を達成できる可能性が高まるというメリットがあります。
電話を促す広告文を表示できる
電話専用広告は、電話をかけてもらうことに特化した広告。
Webサイトへ誘導するリスティング広告と違い、電話へ誘導する広告文を表示できます。
電話番号の下に、ユーザーに向けて”今すぐ電話したい”と思わせるような広告文で訴求することができるわけですね。
(例:「お電話いただければ30分以内に駆け付けます!」「お電話で詳しく説明いたします」など)
通話によりコンバージョンを獲得したいという広告主にとっても、そのようなユーザーに適した広告文を表示できることはメリットになります。
通話レポートで掲載結果が測定できる
後で詳しく説明しますが、電話専用広告では「通話レポート」により掲載結果が測定可能です。
電話で問合せを受けコンバージョンに繋がることが多い広告主であれば、結果分析を通じたビジネス改善に役立てることができます。
電話専用広告3つのデメリット
一方、電話専用広告のデメリットとしては次の点が挙げられます。
- Webサイトのランディングページは表示されない
- 電話発信が可能なデバイスにしか表示されない
- 検索広告でのみしか利用できない
こちらも順番に説明していきます。
Webサイトのランディングページは表示されない
電話での問合せを目的とする広告のため、広告をタップしてもWebサイトのランディングページは表示されません。
電話番号も表示しつつ、ランディングページへ誘導したい場合は、後で説明する電話番号表示オプションの利用をオススメします。
電話発信が可能なデバイスにしか表示されない
電話専用広告は、電話発信が可能なデバイス(スマートフォン、タブレット)にしか表示されません。
当然といえば当然ですが、パソコン等のデバイスからのアクセスが多い広告主の場合、電話専用広告はあまり適していないと言えます。
検索広告でのみしか利用できない
電話専用広告が利用できるのは、検索広告でのみとなります。
ディスプレイ広告やショッピング広告のような、他の種類のGoogle広告では利用できません。
検索広告をメインに運用しているのであれば、電話専用広告は有効な手法の一つとなり得ます。
次の項目から、実際に電話専用広告を利用する際の入力・設定方法について説明していきますね。
電話専用広告利用時の入力項目
電話専用広告を利用する際は、以下の項目を入力する必要があります。
入力項目 | 最大文字数
(半角) |
最大文字数
(全角) |
広告見出し1
(省略可) |
30文字 | 15文字 |
広告見出し2
(省略可) |
30文字 | 15文字 |
会社名 | 25文字 | 12文字 |
電話番号 | なし | なし |
広告文1 | 90文字 | 45文字 |
広告文2
(省略可) |
90文字 | 45文字 |
表示URL(オプション、米国のみ) | 35文字 | 17文字 |
確認用URL | なし | なし |
表に記載の通り、文字数に上限があるのでご注意ください。
とはいえ、テキスト広告と作成要領はほぼ同じですので、慣れている方であれば問題ないと思います。
電話専用広告の設定方法
では実際に電話専用広告を設定する方法について、画像を使って解説していきますね。
1.まずGoogle広告にログインし、
①左側のナビゲーションメニューで[広告と広告表示オプション]をクリックします。
②青い[+]ボタンをクリックします。
2.[電話専用広告]をクリックします。
3.広告グループの選択画面が表示されるので、該当するキャンペーンおよび広告グループをクリックします。
4.電話専用広告の項目を入力していきます。
5.[新しい広告を保存]をクリックして完了です。
電話専用広告の効果測定は通話レポートがおすすめ
メリットの項目でもお伝えしましたが、電話専用広告の効果測定には「通話レポート」を活用することができます。
通話レポートで確認できるのは、主に次の情報です。
- 通話時間
- 開始/終了時間
- 発信者の市外局番
- 着信応答の有無
通話レポートを有効にすると、Google広告専用の転送電話番号が割り当てられます。
この電話番号から、広告主直通の電話番号へ転送されるようになっています。
上の画像では、広告上の直通電話番号が03から始まっていますが、発信番号は0800からになっています。
Google広告専用の転送電話番号をワンクッション挟むことで、レポート抽出に必要なデータが取られるという仕組みですね。
通話レポートを有効にする方法は、次の通りです。
①ナビゲーションメニューの[設定]をクリック
②[アカウント設定]をクリック
③[通話レポート]でオンにチェックを入れて保存
広告の改善に役立ちますので、通話レポートも有効にしておくことをオススメします。
営業時間外は配信しないよう注意!配信時間の設定を忘れずに
電話専用広告を出したは良いものの、営業時間外に電話がかかってきても出られませんよね。
そうなると見込み顧客の取りこぼしや、ユーザー側の不満に繋がる懸念があります。
そのようなことを防ぐため、営業時間外は広告を配信しないよう配信時間を忘れずに設定しておきましょう。
電話専用広告と電話番号表示オプションの違い
先ほども少し話に出ましたが、似たような機能に「電話番号表示オプション」というものがあります。
電話専用広告とは、ざっくり次のような違いがあります。
✔ 電話専用広告:電話をかけてもらうことを主目的とした広告
✔ 電話番号表示オプション:テキスト広告に、電話番号を追加で表示する機能
電話専用広告は、電話で問合せをしたいユーザーに向けて積極的に促す広告です。
それに対し電話番号表示オプションは”あくまで追加の機能として電話番号も表示できますよ”、というものになります。
電話番号表示オプションのイメージは、次の画像をご覧ください。
広告の下に、電話番号が表示されていますね。
ここをタップすると、発信ボタンが表示されるようになっています。
また、電話番号表示オプションは電話専用広告と違い、ランディングページへ誘導することも可能です。
ただし電話番号表示オプションは、必ずしもインプレッションが発生するたびに表示されるとは限りません。
過去の掲載結果などの要因に基づいて、アルゴリズムで表示されるかどうかが決定されるからですね。
なので確実に電話番号を表示したいという場合は、電話専用広告を利用することをオススメします。
なお、電話番号表示オプションに関しては以下の記事で解説していますので、こちらもご覧ください。
「電話番号表示オプションとは-概要から運用者が知っておくべき注意点まで解説」
まとめ:電話専用広告を試してみよう
最後に電話専用広告のおさらいをしておきますね。
電話専用広告とは、“モバイルの検索結果から電話をかけられる広告”のこと。
電話専用広告のメリットは次の3つ。
- ユーザーから直接電話で問合せを受けられる
- 電話を促す広告文を表示できる
- 通話レポートで掲載結果が測定できる
一方、デメリットは次の3つ。
- Webサイトのランディングページは表示されない
- 電話発信が可能なデバイスにしか表示されない
- 検索広告でのみしか利用できない
注意点としては、営業時間外に配信しないように予め設定すること。
また、効果測定のため通話レポートは有効にしておくのがオススメ。
電話番号表示オプションとの違いは、次のような点でした。
- 電話専用広告:電話をかけてもらうことを主目的とした広告
- 電話番号表示オプション:テキスト広告に追加して電話番号も表示できるオプション機能
電話専用広告を上手く活用することで、コンバージョンを増やせる可能性が高まるので、ぜひ試してみることをオススメします。
今回は以上となります。
投稿者

- 株式会社WALTEX 代表取締役
- 新卒にて㈱オプトでリスティング+ディスプレイ広告のコンサルタント→㈱サイバーエージェントグループの㈱ウエディングパークにて、アドテク事業部立ち上げメンバーとして運用型広告の営業→副業から事業拡大した後、株式会社WALTEXを創業。DX/デジタルマーケティング支援会社を経営。コツコツ積み上げるSEOが好きで、WEB広告関連の「567KW」でSEO1~3位表示中(20年10月時点)