Google電話専用広告とは?設定方法や注意点を全解説
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年5月15日
Google広告には「電話専用広告」という機能があります。
しかし、「電話専用広告って何?電話番号表示オプションとの違いは?」という方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、電話専用広告の概要や設定方法、利用する際の注意点などをまとめました。ぜひ参考にしてください。
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目次
電話専用広告とは「検索結果から電話をかけられる広告」
Google広告の電話専用広告とは「Googleの検索結果から電話をかけられる広告」のことです。
広告からWebサイトへアクセスしてもらうのではなく、電話による直接の問い合わせを促進できます。
電話専用広告の表示例
電話専用広告は、画像のように電話のアイコンが配置されているほか、見出しの文頭に電話番号が表示されています。
電話専用広告の費用が発生する仕組み
電話専用広告は、テキスト広告と同じく、広告が表示されただけでは費用は発生しません。
広告がタップされたときに初めて、入札単価に基づいた費用が発生します。
広告表示の仕組みについてもテキスト広告と同様に、
- ユーザーの検索と同時に、オークションで広告掲載を獲得
- 検索結果画面へ表示
という流れです。
電話専用広告(電話キャンペーン)の作成・設定方法
ここからは、電話専用広告の作成・設定方法を解説します。
電話専用広告の設定は、以下の2ステップで完了します。
- 電話キャンペーンを作成する
- 電話専用広告を作成する
1.電話キャンペーンを作成する
まずは、電話キャンペーンを作成する必要があります。
1.Google広告にログインし、管理画面を開いてください。
①左側のナビゲーションメニューで[キャンペーン]をクリックします。
②青い[+]ボタンをクリックします。
2.[+ 新しいキャンペーンを作成]をクリックします。
3.下記3つのうちどれかの目標を選択し、[続行]をクリックします。
- 販売促進
- 見込み顧客の獲得
- [目標を指定せずにキャンペーンを作成する
4.キャンペーンタイプ[検索]を選択します。
5.[電話件数]にチェックを入れ、電話番号を入力したら[続行]をクリックします。
6.キャンペーン名・目標値・予算などを入力し、[保存して次へ]をクリックします。
※最低限、予算を入力することで次に進めます。
7.広告グループ名などの必要事項を入力し、[保存して次へ]をクリックします。
これで電話専用広告のための電話キャンペーン・広告グループ作成が完了しました。
7.で[保存して次へ]をクリックすることで電話専用広告作成画面に移ります。
2.電話専用広告を作成する
キャンペーンが作成できたら、電話専用広告の作成が可能になります。
ここでは、Google広告管理画面トップからの電話専用広告作成方法を解説します。
1.①左側のナビゲーションメニューで[広告と広告表示オプション]をクリックします。
②青い[+]ボタンをクリックします。
2.[電話専用広告]をクリックします。
3.広告グループの選択画面が表示されるので、該当するキャンペーンおよび広告グループをクリックします。
4.電話専用広告の項目を入力していきます。
5.[新しい広告を保存]をクリックして完了です。
電話専用広告の3つのメリット
ここからは、電話専用広告の3つのメリットについて解説します。
- ユーザーから直接電話で問合せを受けられる
- 電話を促す広告文を表示できる
- 通話レポートで掲載結果が測定できる
順番に見ていきましょう。
1.ユーザーから直接電話で問い合わせを受けられる
何といっても、検索結果から直接電話をかけてもらえるという点がメリットのひとつです。
Webサイトを経由して電話をかけてもらう場合、ユーザーに以下の手順を踏んでもらう必要があります。
広告をクリック
↓
Webサイトを表示
↓
電話番号を探す
↓
電話番号をタップもしくはコピー
↓
発信する
一方、電話専用広告が表示されれば、ユーザーが「電話で問い合わせたい」と思っている場合すぐに電話をかけてもらえるでしょう。
ユーザーによっては上記の手順を踏むことを煩わしいと感じる場合もあります。
水道、電気、鍵の修理などの「今すぐ連絡を取りたい」という緊急性をともなうニーズであれば、なおさらです。
広告主にとっても、通話自体をコンバージョンとして設定していれば、よりビジネス目標を達成できる可能性が高まります。
2.電話を促す広告文を表示できる
ユーザーの電話発信を促す広告文を表示できるという点も、メリットとして挙げられます。
電話専用広告は、電話をかけてもらうことに特化した広告です。
Webサイトへ誘導するリスティング広告と違い、電話へ誘導する広告文を表示できます。
電話番号の下に、ユーザーに向けて「今すぐ電話したい」と思わせるような広告文で訴求することが可能というわけです。
電話専用広告の訴求例
- 「お電話いただければ30分以内に駆け付けます!」
- 「お電話で詳しく説明いたします」
3.通話レポートで掲載結果が測定できる
電話専用広告の効果測定には「通話レポート」という機能を活用することができます。
広告経由での発信・通話に関する詳細なレポートが確認できるという点は、大きなメリットだといえるでしょう。
通話レポートでは、主に次のような情報を確認できます。
- 通話時間
- 開始/終了時間
- 発信者の市外局番
- 着信応答の有無
電話で問い合わせを受けコンバージョンにつながる広告主であれば、結果分析を通じたビジネス改善に役立てることもできます。
電話専用広告の3つのデメリット
一方、電話専用広告のデメリットとしては次の3点が挙げられます。
- ランディングページ(LP)は表示されない
- 電話発信が可能なデバイスにしか表示されない
- 検索広告でのみしか利用できない
こちらも順番に確認していきましょう。
1.ランディングページ(LP)は表示されない
電話専用広告は電話での問い合わせを目的とする広告のため、広告をタップしてもランディングページ(LP)は表示されません。
電話番号も表示しつつ、ランディングページへ誘導したい場合は、後で説明する電話番号表示オプションの利用をおすすめします。
2.電話発信が可能なデバイスにしか表示されない
電話専用広告は、電話発信が可能なデバイス(スマートフォン、タブレット)にしか表示されません。
パソコンなどのデバイスからのアクセスが多い広告主の場合、電話専用広告は適していないといえます。
3.検索広告でのみしか利用できない
電話専用広告は検索広告でしか利用できないという点も、デメリットとして挙げられます。
ディスプレイ広告やショッピング広告といった、他の種類のGoogle広告では利用できません。
もちろん、検索広告をメインに運用しているのであれば、電話専用広告は有効な手法の一つとなり得ます。
電話専用広告の注意点:デフォルトでは24時間配信されてしまう
電話専用広告の注意点として挙げられるのが「デフォルトでは24時間配信されてしまう」ということです。
電話専用広告は、初期設定では通常の検索広告と同じように24時間配信されてしまいます。
もしユーザーが電話専用広告を目にして電話をかけたとしても、営業時間外であれば応答できない可能性が高いでしょう。
電話に応答できなかった場合、見込み顧客の取りこぼしや、ユーザー側の不満につながるという懸念があります。
そのため、電話専用広告を作成した後は営業時間外や応答できない時間帯に広告を配信しないよう、配信時間を忘れずに設定しておきましょう。
通話レポートの設定方法と確認方法
ここからは、メリットの部分でお伝えした「通話レポート」の設定方法と配信結果の確認方法について解説します。
通話レポートは設定を行わないと利用できない機能のため、利用したい場合はぜひ参考にしてください。
通話レポートの設定方法
通話レポートを有効にする方法は、次のとおりです。
- ナビゲーションメニューの[設定]をクリック
- [アカウント設定]をクリック
- [通話レポート]でオンにチェックを入れて保存
通話レポートを有効にすると、Google広告専用の転送電話番号が割り当てられます。
この電話番号から、広告主直通の電話番号へ転送されるようになっています。
Google広告専用の転送電話番号をワンクッション挟むことで、レポート抽出に必要なデータが取られるという仕組みです。
通話レポートの確認方法
通話レポートは、以下の手順で確認できます。
- 管理画面上部「レポート」をクリック
- 事前定義レポート(詳細分析)→広告表示オプション→通話データの詳細をクリック
レポートでは、主に以下の項目が確認できます。
- 通話の開始時間
- 通話の終了時間
- 通話した秒数
- 応答できたorできなかった(ステータス) など
通話レポートを利用する際の注意点
通話レポートを利用する際は、以下の点に注意が必要です。
- ユーザーに不信感を与えてしまう可能性がある
- リダイヤルの際つながらない可能性がある
- ユーザーの電話番号を把握できない
ひとつずつ確認していきましょう。
1.ユーザーに不信感を与えてしまう可能性がある
「通話レポートの設定方法」でお伝えしたとおり、通話レポートを設定するとGoogle広告専用の転送電話番号が割り当てられます。
その結果、ユーザーは広告に表示されている番号と異なる番号に発信する形になります。
表示されている番号と実際に発信する番号が異なるため、不信感を与えてしまう可能性や、発信を躊躇させてしまう可能性が考えられるでしょう。
2.リダイヤルの際つながらない可能性がある
Google広告専用の転送電話番号は一時的なものです。
そのためユーザーがリダイヤルを行った際、広告主につながらない可能性があります。
3.ユーザーの電話番号を把握できない
通話レポートを有効にしたとしても、広告主からはユーザーの電話番号を把握できません。
折返し連絡をする場合は、最初の通話でユーザーの電話番号を確認しておくことが必要です。
電話専用広告と「電話番号表示オプション」の違い
電話専用広告と似た機能に「電話番号表示オプション」というものがあります。この2つの違いは、以下のとおりです。
電話専用広告:電話をかけてもらうことを主目的とした広告
電話番号表示オプション:テキスト広告に電話番号を追加で表示する機能
電話専用広告は、電話で問い合わせをしたいユーザーに向けて積極的に発信を促す広告です。
それに対して、電話番号表示オプションは「テキスト広告に追加で電話番号を表示できる」という機能になります。
電話番号表示オプションのイメージは、次の画像をご覧ください。
通常の検索広告(テキスト広告)の下に、電話番号が表示されています。
ここをタップすると、発信ボタンが表示される仕組みです。
電話番号表示オプションは電話専用広告と異なり、ランディングページへ誘導することも可能です。
ただし電話番号表示オプションは、設定した検索広告が表示されるたびに必ず表示されるわけではありません。
広告表示オプションは、過去の掲載結果などの要因に基づいてアルゴリズムで表示されるかどうかが決定されているためです。
そのため、「確実に電話番号を表示したい」という場合は電話専用広告を利用することをおすすめします。
なお、電話番号表示オプションに関しては以下の記事で解説しています。こちらもあわせて参考にしてください。
まとめ:電話専用広告を試して広告の効果を向上させよう
本記事のまとめ
- 電話専用広告はユーザーが「検索結果から電話をかけられる広告」
- ユーザーから直接電話で問合せを受けられる、通話レポートで詳細な掲載結果が測定できるなどのメリットがある
- 広告の配信時間とユーザーの電話番号を把握できない点に注意
以下のようなビジネス運営している場合は、電話専用広告をうまく活用することでコンバージョンを増やせる可能性が高まるでしょう。
- 実店舗を持っているビジネス
- 必要とされる場合、緊急性が高いビジネス
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。