広告ランクとは?計算式・品質スコアとの違い・改善方法を徹底解説!
最終更新日:2024年8月19日 | 投稿日:2022年12月9日
Google広告の指標のひとつである「広告ランク」。この広告ランクについて、以下のような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
「そもそも広告ランクって何?『品質スコア』とはどう違うの?」
「広告ランクを上げるメリットは?」
「改善方法がわからない」
そこでこの記事では、上記のような疑問を解決すべく、以下の内容をまとめました。
- 広告ランクの概要
- 広告ランクを上げるメリットと改善方法
- 品質スコアと広告ランクの違い
「広告ランクの概要を理解し、広告の効果を高めたい」とお考えでしたら、ぜひ参考にしてください。
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目次
広告ランクとは「Googleのリスティング広告の掲載順位を決定する数値」
広告ランクとは、Googleのリスティング広告の掲載順位を決めるための数値です。
Googleのリスティング広告は、広告主同士のオークションによって掲載順位が決まります。
このオークションで使用される比較要素が、広告ランクです。広告ランクが高い順に、掲載順位が決まります。
広告ランクを算出するための3つの要素と計算式
広告ランクを構成する要素は、以下の3つです。
- 広告の品質(品質スコア)
- 上限クリック単価(入札単価)
- 広告表示オプションなどその他の要素
そして、広告ランクは以下の計算式で算出できます。
以下からは、広告ランクを構成する3要素について詳しくお伝えしていきます。
1.広告の品質(品質スコア)
広告の品質とは、ユーザーが検索広告を目にした際に「どの程度よいユーザー体験を与えられたか」を推定したものです。
広告の品質は、以下のような要素で決まります。
- ユーザーが使用した検索語句と広告文の関連性の高さ
- ユーザーが広告をクリックする可能性の高さ(推定クリック率)
- LP(ランディングページ)と広告の関連性の高さ
- LPの利便性の高さ(操作性の高さ、ページが表示される速さ、情報の信頼性の高さなど)
品質スコアは、広告の品質を1~10で表したものです。広告の管理画面で、キーワード単位で確認できます。
品質スコアが高いほど、広告の品質がよいということになります。
2.上限クリック単価(入札単価)
上限クリック単価は、広告の1回のクリックに支払える上限額として設定する入札単価のことです。
上限クリック単価を高く設定するほど、広告ランクも高くなります。
広告ランクに影響する入札単価は、「キーワードに対する入札単価」を指しています。広告グループの入札単価ではありません。
広告ランクを構成する要素の中でも、特に広告主が自主的にコントロールできる項目です。
3.広告表示オプションなどその他の要素
広告表示オプションは、広告を表示する際に一緒に表示されるオプションのことです。
2021年現在、Googleの広告表示オプションには以下の12種類が存在します。
- コールアウト表示オプション
- サイトリンク表示オプション
- 構造化スニペット表示オプション
- 住所表示オプション
- アフィリエイト住所表示オプション
- 価格表示オプション
- プロモーション表示オプション
- 電話番号表示オプション
- リードフォーム表示オプション
- アプリリンク表示オプション
- 画像表示オプション
- 販売者評価の広告表示オプション
自身の広告に設定できる広告表示オプションを可能な限り設定することが、広告ランクの向上につながるでしょう。
広告表示オプションに関しては、以下の記事でも説明しています。詳しく知りたい場合は、ぜひ参考にしてください。
また、「その他の要素」については以下のような要素が影響するとされています。
- 広告ランクの下限値
- オークションにおける競争力
- ユーザーが検索に至った背景(ユーザーの所在地、デバイス、検索時間、検索語句の性質、ページに表示されるその他の広告と検索結果、その他のユーザー シグナルと属性)
広告ランクを上げるメリット2つ
広告ランクを上げることで得られる2つのメリットをご紹介します。
- 広告の掲載順位が上がる
- クリック単価を下げられる
それぞれ解説します。
1.広告の掲載順位が上がる
前述した通り、広告の掲載順位は広告ランクが高い順に決まります。そのため、広告ランクを上げることで掲載順位が上がる可能性が高まります。
最上部に表示されることで多くの人の目に付くため、大きなメリットだと言えるでしょう。
また、Google広告の広告ランクについてのヘルプページには、以下のような記述もあります。
広告の掲載順位(広告が他の広告との比較によってページのどこに掲載されるか)と、広告掲載の有無を決めるために使用される値です。
つまり、広告ランクが低いとそもそも広告が掲載されない可能性があるということです。
そういった点でも、広告ランクは非常に重要な指標です。
2.クリック単価を下げられる
広告ランクを上げることは、クリック単価を下げることにもつながります。
広告のオークションが行われると、「掲載順位が1つ下の競合の広告ランクを上回るために必要な金額」がクリック単価として請求されます。
つまり「広告ランクが高いほどクリック単価も低くなる」ということです。
広告ランクを改善する5つの方法
ここからは、広告ランクの改善方法を5つご紹介します。
- 推定クリック率を改善する
- 広告の関連性を上げる
- ランディングページ(LP)の利便性を改善する
- 上限クリック単価(入札単価)を上げる
- 適切な広告表示オプションを設定する
ひとつずつ確認していきましょう。
1.推定クリック率を改善する
推定クリック率を改善することで、広告の品質を改善できます。
推定クリック率とは、「広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さ」です。
基本的にはさまざまな要素からGoogleが算出しているため、広告主自身でコントロールすることは難しいです。
しかし、実際のクリック率も推定クリック率に影響を与えるということがわかっています。
そのため、実際の広告のクリック率(CTR)を上げることが推定クリック率の改善につながると言えるでしょう。
推定クリック率の向上を目指して、まずは実際の広告のクリック率を改善していくことをおすすめします。
2.広告の関連性を上げる
広告の関連性を改善することも、広告の品質を改善することにつながります。
広告の関連性とは、「キーワードと広告の内容の関連性の高さ」を指します。
ターゲットとして設定しているキーワードと広告の内容は関連性を持たせましょう。
広告の関連性:良い例と悪い例
◎良い例
キーワード「花 ギフト」
→広告文「ギフトにぴったりの花特集」
×悪い例
キーワード「花 ギフト」
→広告文「花より団子!美味しい団子をギフトにどうぞ」
3.ランディングページ(LP)の利便性を改善する
ランディングページ(LP:ユーザーが広告をクリックして閲覧するページ)の利便性を改善することも、広告の品質向上に役立ちます。
具体的には、以下のような改善を行うとよいでしょう。
- 検索に使用されたキーワードとLPの内容を合致させる
- LPをスマホ対応表示にする(モバイルフレンドリー化)
- LPの読み込み速度を改善する
4.上限クリック単価(入札単価)を上げる
上限クリック単価(入札単価)を上げることも広告ランクの向上につながります。
上限クリック単価を高く設定すればするほど、広告ランクも高くなります。
しかし、「広告に使用できる予算が無限にある」という状況はまずないでしょう。
予算と相談して、可能な範囲内で上限クリック単価を設定することをおすすめします。
5.適切な広告表示オプションを設定する
こちらも「広告ランクを算出するための3つの要素と計算式」でもお伝えした通りです。
設定できる広告表示オプションを、可能な限り適切に設定することで、広告ランクの向上が見込めます。
まだ設定していない広告表示オプションがある場合は、ぜひ設定してください。
Google広告で品質スコアを確認する方法
品質スコアと推定クリック率・ランディングページの利便性・広告の関連性は、以下の手順で表示可能です。
品質スコアなどの確認手順
- 「キーワード」ページから「表示項目」をクリック
- 「表示項目の変更」をクリック
- 「品質スコア」欄で該当の項目にチェック
↓
評価は「平均より上」→「平均的」→「平均より下」の3段階で表示されます。
「平均的」「平均より下」の場合は積極的に改善を目指しましょう。
広告ランクに関するQ&A
ここからは、広告ランクに関するよくある質問にQ&A形式で答えていきます。
Q.Googleのディスプレイ広告(GDN)にも広告ランクはある?
A.あります。
ディスプレイ広告においても、広告はオークションによって配信する広告・順位・掲載費用が決定されます。
順位は広告ランクによって決まり、ディスプレイ広告では以下の2つの要素が広告ランクの基準となります。
- キャンペーンのターゲット予算
- 品質スコア
Q.Yahoo!広告にも広告ランクはある?
A.同様の概念がありますが、名称が違います。
Yahoo!広告では、同様の概念として「オークションランク」というものが存在します。
オークションランクを構成する要素は、以下の2つです。
- 広告グループやキーワードに設定した入札価格
- 「広告の品質」
また、広告の品質は以下のような要素で決定されます。
- 推定クリック率
- 表示URLの過去のクリック率
- 広告文と検索クエリーの関連性
- 広告が掲載された地域別の掲載実績(アカウント全体)
- インターネットユーザーの検索クエリー
- 各種デバイス(PC、スマートフォン、タブレット)での広告の掲載実績 など
広告の品質の参考値として、「品質インデックス」という指標が用意されています。
「品質インデックス」は、Google広告の「品質スコア」と同等のものと考えてよいでしょう。
Q.広告ランクが低いとどうなる?
A.広告が上位に掲載されません。最悪、掲載すらされません。
ここまでお伝えしてきた通り、広告ランクが低いと広告の掲載順位はどんどん下がっていってしまうでしょう。
それどころか、広告ランクが低すぎると、「広告ランクが低い為、広告が掲載されていません」と表示され、広告が掲載されなくなってしまいます。
Google広告では、広告のオークションが行われるたびに「広告ランクの下限値」という数値が決定されます。
「広告ランクの下限値」とは、「広告の予約料金」です。
自身の広告が広告ランクの下限値を満たしていないと、広告が掲載されることはありません。
ただし、そのオークションで掲載可能な広告が自身の広告のみである場合は、予約料金(下限値を各国の請求の最小単位で切り上げた金額)を支払うことになり、広告は掲載されます。
この際、実際のクリック単価は上限クリック単価を上回る可能性があります。
まとめ:広告ランクを意識しつつユーザーにとって有益なページを作ろう
本記事のまとめ
- 広告ランクとは「Googleのリスティング広告の掲載順位を決定する数値」
- 「広告の品質・上限クリック単価・広告表示オプションなど」から算出される
- 広告ランクを上げることで掲載順位が上がり、クリック単価が下がる
広告ランクは、広告運用に役立つ大事な指標のひとつです。
しかし、「広告ランクを改善する」ことが広告運用の目的ではありません。
広告を出す目的や最終的なゴールを見失わず、広告ランクという指標を上手に活用していきましょう。
また、広告ランク以外にも、活用できる指標は多くあります。さまざまな指標を適切に活用することで、リスティング広告を成功へと導くことができるでしょう。
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投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。