【完全ガイド】YDNのターゲティング全11種一覧!掛け合わせや効果的な使い方まで
YDNのターゲティングは種類が多く、整理しきれていない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、YDNの全11種類のターゲティングとそれぞれの詳細をまとめました。
また、ターゲティングの掛け合わせ可否や効果的な使い方についても紹介します。
私自身、運用者として5年以上YDNに携わってきたので、実体験も交えながら解説します。ぜひ運用の参考にしていただければ幸いです。
目次
YDNのターゲティング全11種一覧表
ターゲティング名 | 概要 | 詳細 |
年齢 | 配信対象者の年齢を指定 | 以下の項目を指定可能
|
地域 | 配信対象者の地域を指定 | 47都道府県や、主要な市区町村を指定可能 |
性別 | 配信対象者の性別を指定 | 以下の項目を指定可能
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曜日・時間帯 | 配信する曜日・時間帯を指定 | 曜日ごとに配信時間を1時間単位で指定可能 |
デバイス | 配信するデバイスを指定 | 以下を指定可能
※OS,キャリアなども選択可 |
インタレストカテゴリー | 特定のカテゴリーに興味のあるユーザーに配信 | 以下を指定可能
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サーチターゲティング | 特定の検索履歴のあるユーザーに配信 | YDNに登録のあるキーワードの中からリストを作成して指定 |
サイトリターゲティング |
もしくは
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もしくは
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サイトカテゴリーターゲティング | 配信する広告枠のカテゴリーを指定 | 以下を指定可能
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プレイスメントターゲティング | 配信または除外するウェブサイトのURLを指定 | 配信または除外するURLリストを作成して指定 |
YDNの全ターゲティング一覧を上記表にまとめました。
ただ、表だけだと伝えきれない部分もあるので、これから各ターゲティングの詳細をお伝えしていきます。
YDN各ターゲティングの詳細
ここでは、YDNの各ターゲティングの詳細を順番に解説していきます。
年齢
年齢については、以下の21項目の中から好きなだけ選択できます。ただし、「推定」のみの設定はできません。
- 13歳~14歳
- 13歳~14歳(推定)
- 15歳~17歳
- 15歳~17歳(推定)
- 18歳~19歳
- 18歳~19歳(推定)
- 20歳~21歳
- 20歳~21歳(推定)
- 22歳~29歳
- 22歳~29歳(推定)
- 30歳~39歳
- 30歳~39歳(推定)
- 40歳~49歳
- 40歳~49歳(推定)
- 50歳~59歳
- 50歳~59歳(推定)
- 60歳~69歳
- 60歳~69歳(推定)
- 70歳~
- 70歳~(推定)
- 不明
「推定」というのは、文字通り「その年代と推定されるユーザー」を指します。
推定のチェックを外すと配信量が激減する可能性があります。よっぽど正確な年齢に配信したい場合以外は指定した方が良いです。
また、不明については経験上配信ボリュームが大きく、他の年齢と比べてクリック単価も低い傾向にあります。
地域
地域については、以下の中から自由にチェックを入れて選択できます。
- 47都道府県
- 主要な市区町村
かなりローカルなビジネスでない限りは、配信量が下がってしまうので都道府県単位で指定した方がベターです。
性別
性別については、以下5種類の中から選択できます。ただし「推定」のみの指定はできません。
- 男性
- 男性(推定)
- 女性
- 女性(推定)
- 不明
「推定」は、年齢と同じく「その性別と推定されるユーザー」を意味します。
性別により若干クリック単価が違う場合がありますが、そこまで気になるほどではありません。
曜日・時間帯
まず曜日についてですが、月~日曜日まで好きな曜日を指定できます。
時間帯については、0:00~24:00の中から1時間単位で曜日ごとに設定が可能です。
例えば、営業している曜日・時間のみ配信するなどの使い方をします。
デバイス
デバイスについては、以下の中から選択できます。
- PC
- スマートフォン
- タブレット
さらに、スマートフォンとタブレットのみ、以下3つを設定できます。
- OS( iOS / Android)
- キャリア( docomo / KDDI / SoftBank / Y!mobile / その他)
- ウェブとアプリどちらに配信するか(ウェブ / アプリ)
インタレストカテゴリー
インタレストカテゴリーとは、配信対象者の興味のあるカテゴリーを指定できるターゲティングです。
以下15種類を親カテゴリーとして、合計854種類の中から自由に指定することができます。
- 自動車(全75種)
- B2B(全30種)
- 求人(全70種)
- 消費財(全76種)
- エンターテインメント(全101種)
- ファイナンス(全30種)
- 医薬(全39種)
- ライフステージ(全23種)
- 不動産(全77種)
- 小売(全78種)
- スポーツ(全43種)
- テクノロジー(全67種)
- 通信(全18種)
- 旅行&交通(全51種)
- その他(全76種)
かなり種類が多いので、ここで854個を全て紹介することは難しいです。
854種類全てを確認したい方は、Yahoo!公式ページ下部にある「YDNインタレストカテゴリー一覧」からダウンロードしてご確認ください。
サーチターゲティング
サーチターゲティングとは、指定したキーワードを検索したことのあるユーザーにYDNを配信するターゲティングです。
キーワードはYahoo!の用意した候補の中からしか選択できません。候補の数は膨大にありますが、必ずしも自分の用意したキーワードで設定できるとは限らないので注意しましょう。
YDNの中でも特に優秀なターゲティングで、上手く活用すれば購買意欲の高い新規ユーザーにアプローチすることも可能です。
サイトリターゲティング
サイトリターゲティングとは、自社のウェブサイトに訪れたことのあるユーザーに配信するターゲティングです。
まずリターゲティングユーザーのリストを作成し、その後リストを広告グループに紐づけることで利用できます。
自社のタグが埋まっているサイトしか指定できないので、他社のサイトを設定することはできません。
また、YDNではリターゲティングユーザーリストの代わりに「類似ユーザーリスト」を紐づけることもできます。
これは「自社のウェブサイトに訪れたことのあるユーザーと似た行動履歴をしているユーザー」に配信するターゲティングです(少しややこしいですね)。
コンバージョンデータがある程度溜まったら、コンバージョンした人の類似ユーザーリストを作成することも視野に入れてみてください。
サイトカテゴリーターゲティング
サイトカテゴリーとは、配信先サイトのカテゴリーを指定できるターゲティングです。
以下7つを親カテゴリーとして、合計277種類のカテゴリーの中から自由に選択できます。
- ニュース、情報系(全62種)
- ソーシャルサービス(全4種)
- 電子メール、ストレージ(全2種)
- エンターテインメント(全12種)
- 専門サイト(サービス)(全180種)
- 専門サイト(製品、物販)(全13種)
- 専門サイト(その他)(全4種)
基本的に商品と関連度の高いサイトを指定することが多いです。絞りすぎると配信量が激減してしまうので注意しましょう。
プレイスメントターゲティング
プレイスメントターゲティングとは、配信先サイトをURLで指定できるターゲティングです。
サイトカテゴリーターゲティングはカテゴリーで指定しますが、プレイスメントターゲティングはURLで指定します。
プレイスメントターゲティングでは、配信先サイトだけでなく「配信を除外するサイト」も設定できます。
YDNは広告のほとんどがYahoo!のサイトに掲載されるため、むしろ除外設定をする機会の方が多いかもしれません。
YDNターゲティングの掛け合わせ可否
実は、YDNのターゲティングは11種類全てAND条件で掛け合わせできます。逆に、OR条件での掛け合わせはできません。
※AND条件とは「すべての条件を満たすユーザー」のことで、OR条件とは「どれかの条件を満たすユーザー」を意味します。
AND条件の例を挙げると、「50代で北海道在住の女性に対して、リターゲティングでPCのニュース系サイトに配信」のようなイメージです。
ここまで指定すると、かなり広告の表示回数が少ないと思います。
このように、ターゲティングを掛け合わせすぎると非常にボリュームが少なくなってしまいます。11種全て掛け合わせることはまずありません。
特に、以下3つはそれぞれ干渉し合ってしまいます。同時に利用することはおすすめしません。
- インタレストカテゴリー
- サーチターゲティング
- サイトリターゲティング
YDNターゲティングの効果的な使い方3選
最後に、YDNターゲティングの効果的な使い方として、以下3つをご紹介します。
- ターゲティングを一つの広告グループで掛け合わせすぎない
- サーチターゲティングで効率的に新規顧客を獲得
- デバイスごとのクリック単価の違いを意識する
ターゲティングを一つの広告グループで掛け合わせすぎない
先ほどもお伝えしましたが、YDNではターゲティングをAND条件でしか設定できません。
そのため、一つの広告グループでターゲティングを指定しすぎると、表示回数が非常に少なくなってしまいます。
また、沢山のターゲティングを掛け合わせすぎると、どのターゲティングのおかげで良いのか(悪いのか)も特定しづらくなります。
新しいターゲティングを試す場合は、広告グループを分けた方がベターです。
サーチターゲティングで効率的に新規顧客を獲得
サーチターゲティングは、YDNの中でも特にイチオシのターゲティングです。
おすすめする理由としては、以下の2つが挙げられます。
- 「能動的に検索するほど興味の深いユーザー」に配信できる
- 新規ユーザーにアプローチできる
コンバージョン率が高いターゲティングだとリターゲティングが定番ですが、リターゲティングはあくまで既存顧客への再アプローチ。新規ユーザーへの配信はできません。
その点、サーチターゲティングは新規ユーザーにアプローチしながらも、高いコンバージョン率が期待できます。試したことのない方は、検討してみてください。
デバイスごとのクリック単価の違いを意識する
YDNに限った話ではないのですが、PCとタブレット、スマートフォンでクリック単価の相場は違います。
必ずしも広告グループを分ける必要はありませんが、デバイスごとの消化金額の割合や、平均掲載順位は随時チェックしてみてください。
もし偏りがあるようであれば、デバイスごとに入札価格の引き上げ・引き下げの調整をおすすめします。
価格の調整方法については、Yahoo!公式ヘルプ「デバイスごとの入札価格調整率の確認と変更」を参考にしてください。
まとめ:ターゲティングを活用して効果を最大化しよう
YDNの全11種類のターゲティングについて紹介しました。
「種類が多くてどれから利用すれば良いかわからない」という方は、まずは商品のターゲット層である年齢・性別・地域を設定してみてください。
その後、リターゲティングとサーチターゲティングを試しながら、予算や効果状況に応じて他のターゲティングにトライすることをおすすめします。
投稿者

- 株式会社WALTEX 代表取締役
- 新卒にて㈱オプトでリスティング+ディスプレイ広告のコンサルタント→㈱サイバーエージェントグループの㈱ウエディングパークにて、アドテク事業部立ち上げメンバーとして運用型広告の営業→副業から事業拡大した後、株式会社WALTEXを創業。DX/デジタルマーケティング支援会社を経営。コツコツ積み上げるSEOが好きで、WEB広告関連の「567KW」でSEO1~3位表示中(20年10月時点)