リスティング広告とSEO対策の違いとは?効果的に使い分ける全ノウハウ
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年7月3日
「リスティング広告を出したらSEOに影響するのでは?」
「リスティング広告とSEO対策の違いは?」
「リスティング広告とSEO、結局どちらを優先すべき?」
このような疑問を抱いたことはありませんか?
この記事では、リスティング広告とSEOに関する疑問を解決すべく、以下の内容をまとめました。
- リスティング広告がSEOに及ぼす影響
- リスティング広告とSEO対策それぞれのメリット・デメリット
- 結局リスティング広告とSEOのどちらを行うべきか
この記事を読むことで、リスティング広告とSEOの基礎知識や関係を把握できます。ぜひ参考にしてください。
なお弊社では、リスティング広告の王道の成功パターンと成功事例をまとめた資料を無料プレゼント中です!
リスティング広告の運用に役立つポイントをまとめているので、以下のページからお気軽にダウンロードしてください。
目次
リスティング広告とSEOの違い
まずは、リスティング広告とSEOの違いについて説明します。
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!の検索結果上に表示できる広告のことです。
SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、検索結果でWebサイトを広告を使わずに上位表示するための施策を指します。
この2つで決定的に違うのは、検索結果の上位に表示されるまでにかかる時間です。
リスティング広告は広告費さえかければ、その日から検索結果の上位に表示できます。
一方SEOは、実施してから結果が出るまでに数ヶ月~1年もの時間がかかることが多いです。
なお、「そもそもリスティング広告とは?」という場合は、以下の記事を参考にしてください。
「リスティング広告の基礎をもう一度確認したい」という方におすすめの記事です。
リスティング広告がSEOに及ぼす影響とは?
リスティング広告がSEOに及ぼす影響として、「自然検索で獲得できるはずのクリックが広告により減少してしまう」というものが考えられます。
具体的に言うと、以下のような問題です。
「SEOで検索結果の上位に表示されるようになったのに、それよりも上位にリスティング広告が表示されているため、広告がクリックされてしまった。」
この問題に関しては、SEOのプロ集団である株式会社JADEの小西氏が以下のように語っています。
広告が自然検索のクリックを奪うことは実際にあります。実際、広告を止めたら自然検索のクリックが増えたという事例もあります。
とはいえ、ビジネス全体としては「自然検索が」「広告が」と言ってもあまり意味がありません。本質的に重要なのが「検索結果上でクリック数を最大限に得ること」であれば、広告の活用を考えないわけにはいきません。
出典:広告でSEOが有利に!? プロの考えるオーガニック検索と広告の関係と連携戦略【2021年版】 | JADEのSEOプロフェッショナル相談室 | Web担当者Forum
このように、リスティング広告がSEOに及ぼす影響は「まったく無い」とは言えません。
しかし「SEOのみ」より「リスティング広告+SEO」のほうがクリック数の総量が多くなるケースもあります。
リスティング広告の費用対効果を検証し、「価値がある」と判断できるのであれば、続けるべきです。
リスティング広告とSEO対策それぞれのメリット・デメリット
リスティング広告とSEO対策を比較した際のメリット・デメリットは以下の通りです。
優位性がある項目を○で示しました。
リスティング広告とSEO対策のメリット・デメリット比較
比較項目 | リスティング広告 | SEO対策 |
---|---|---|
即効性 | ○ 早ければ即日で上位表示 |
× 上位表示までに数ヶ月~1年かかる |
効果検証のしやすさ | ○ 検索順位を決める変数が比較的少ない |
× 検索順位を決める変数が多い |
かかるコスト | × 配信を続ける限り広告費がかかる |
○ 自社で運用すれば、人件費以外は安価 |
初心者向け | × | × |
その他 | - | ○
クリック率が高くなる ブランド力の向上が見込める |
以下から、1つずつ確認していきましょう。
リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 即効性:○
- リスティング広告はすぐにわかりやすい成果が出ることが多いです。
- 効果検証・管理のしやすさ:○
- リスティング広告は管理ツールが充実しており、効果検証や改善がしやすい環境が整っています。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告のデメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
- かかるコスト:×
- リスティング広告は配信を続ける限り広告費がかかります。
- 初心者向け:×
- 効率的な運用には専門的な知識が必要です。
リスティング広告にかかる費用の目安や相場に関しては、以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてください。
SEO対策のメリット
SEO対策のメリットは以下の通りです。
- かかるコスト:○
- SEO対策は自社で運用すれば、人件費以外は安価です。
- その他(クリック率・ブランド力の向上など):○
- 上位表示された場合、自然検索の結果は広告と比較してクリック率が高い傾向にあります。
- 「検索したら上位に出てくる=多くの人が参考にしている」という印象を与えられるため、Webサイト自体のブランド力向上につながります。
- SEOのために作った記事は自社の資産となり、上手くいけば右肩上がりに成果が出ます。
- SEOのために作った記事は営業の場で活用したり、ホワイトペーパー化したりと多面的に活用可能です。
SEO対策のデメリット
SEO対策のデメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 即効性:×
- SEO対策は実施してから成果が出るまでに数ヶ月ほどの時間がかかります。
- 効果検証・管理のしやすさ:×
- 成果が出るまでに時間がかかるため、思うように効果検証や改善を進められない場合があります。
- 検索エンジンのアップデート内容によって評価が変化することがあるため、アップデートに合わせて都度対策を行わなければなりません。
- 初心者向け:×
- 効率的な対策の実施には専門的な知識が必要です。
リスティング広告とSEOは併用がおすすめ
結局、リスティング広告とSEOどちらを選ぶべきなのでしょうか?
私の答えは「どちらか一方のみを選ぶのではなく、同時並行で進めるべき」です。
というのも、どちらか片方に頼るのはデメリットが大きいからです。SEOは時間と労力がかかりますし、リスティング広告は費用がかかります。
しかも、リスティング広告とSEOは双方で補い合うような使い方ができます。両者のメリット・デメリットは以下のように表裏一体の関係にあるからです。
- リスティング広告:有料だが、成果が出るまで早い
- SEO:無料だが、成果が出るまで遅い
さらに、SEOで1位を取ったとしても、すべてのユーザーがあなたのサイトをクリックするわけではありません。多くは2位以降のサイトに流れていきます。
そこで、「SEOで上位表示+リスティング広告」を組み合わせて、取りこぼしを最小化するのです。
リスティング広告の足りないところをSEOで、SEOの足りないところをリスティング広告で補い合うことによって、検索エンジンからの集客が最大化します。
リスティング広告とSEO、どちらを優先するべき?
「並行して行うべき」とは言っても、予算やリソースの関係で「まずはどちらかしかできない」という場合もありますよね。
その場合は、リスティング広告を先に実施することがおすすめです。
理由は、「リスティング広告を出稿することで得られる情報が多いため」です。
リスティング広告は短期間で成果が確認できるため、「どのキーワードの流入数・成約数が多いのか」などの情報をすぐに把握できます。
つまり、ユーザーが自社のWebサイトに求めているものを短期間で把握できるということです。
リスティング広告の結果をもとにSEO対策を実施することで、さらに効率よくSEO対策を進めていくことができるでしょう。
【シーン別】リスティング広告とSEOの使い分け
上記に加えて、リスティング広告・SEO対策どちらがよりおすすめかをシーン別にまとめました。
リスティング広告がおすすめのシーン |
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SEOがおすすめのシーン |
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シーンに合わせて、効率的な集客を行いましょう。
まとめ:リスティング広告とSEOはどちらも活用しよう
本記事のまとめ
- リスティング広告とSEOは併用して双方の情報を活用し合うことがおすすめ
- リスティング広告は短期間で成果が出る
- SEOはブランド力向上などの副次的効果もある
リスティング広告とSEOは、どちらも大事なWebの集客施策です。
どちらもメリット・デメリットがあり、どちらか一方に絞るのは得策ではありません。できれば同時並行で進めるのがおすすめです。
弊社ではクライアントごとに広告運用・SEOのスペシャリストチームを構成し、効率的なマーケティングサポートを行っています。
リスティング広告・SEO対策にお悩みの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。