リードフォーム表示オプションとは?使用するメリットや追加方法を解説
2019年秋にGoogle広告の広告表示オプションにリードフォーム表示オプションが追加されました。
リードフォーム表示オプションを使うと、広告を見たユーザがウェブサイトに遷移せずに問い合わせ等ができるようになります。
とは言っても
「設定方法がわからない」
「使用するメリットやデメリットは何だろう」
といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、リードフォーム表示オプションのメリットとデメリット、設定方法までリスティング広告専門代理店の弊社が解説します。
ぜひリードフォーム表示オプションを活用してみてくださいね。
目次
リードフォーム表示オプションとは
画像引用元:リードフォーム表示オプション(ベータ版)を使用してより迅速に顧客にアプローチする – Google 広告 ヘルプ
リードフォーム表示オプションとは、Google検索広告の広告表示オプションの1つです。
このオプションを使うことで検索広告にフォームを表示することが可能となり、広告を見たユーザがウェブサイトに遷移せずとも問い合わせをすることが可能になります。
モバイルから閲覧しているとウェブサイトのフォーム入力がしづらい場合があるため、それを簡単にして見込み顧客を獲得しやすくするためのオプションです。
獲得したリード情報は管理画面からダウンロードできる
見込み顧客の情報のことをリード情報と言います。
このリードフォーム表示オプションを使って獲得したリード情報はGoogle広告の管理画面からダウンロードすることができます。
管理画面の「広告と広告表示オプション」をクリックし、「広告表示オプション」のタブを選択します。
リードフォーム表示オプションの下に表示される「リードをダウンロード」からダウンロード可能です。
「リードをダウンロード(CRM)」を使うと、自社システムやCRMシステムで解析可能な形式のデータをダウンロードできます。
リード情報をもとにアプローチをすれば、見込み顧客から自社の顧客へと効率的に育成することが可能です。
リードフォーム表示オプションのメリット・デメリット
ここでは、リードフォーム表示オプションのメリットとデメリットをお伝えしていきます。
リードフォーム表示オプションのメリット
弊社が考えるリードフォーム表示オプションのメリットとして以下があげられます。
- 閲覧ユーザのフォーム入力を手間を省くことによってコンバージョン数の増加が見込まれる
- (Googleアカウントにログインしている閲覧ユーザーであれば)フォームに遷移すると自身の連絡先情報が入力されている状態となり、さらに省力化可能
ただ、実際にコンバージョン数が増加するかは、案件の性質や状況によります。一度試してみることがおすすめです。
リードフォーム表示オプションのデメリット
リードフォーム表示オプションにはデメリットもあります。
- リードデータの保持期限は30日間
- モバイルのみ対象
- キャンペーン毎にしか設定できない
- 収集可能な情報は限定される
- フォームに入力されなくてもクリックされると広告費用が課金される
デメリットも多くありますので、ご自身の案件の性質を踏まえてメリットとデメリットを比較してリードフォーム表示オプションの利用を検討しましょう。
リードフォーム表示オプションの設定項目
ここでは、リードフォーム表示オプションの設定項目をお伝えします。
- 広告表示オプションを作成
- リードフォームを作成
- フォーム送信後メッセージを作成
それぞれ順番に見ていきましょう。
広告表示オプション
広告表示オプションの作成では、「行動を促すフレーズ」と「表示オプション テキスト」を設定します。
「行動を促すフレーズ」は選択式となっています。
以下7種類から選択可能です。
- 見積もりを希望
- 申し込む
- お問い合わせ
- 登録
- ダウンロード
- 今すぐ予約
- 特典を入手
「表示オプション テキスト」では行動を促すフレーズの下に表示するテキストを半角30文字以内で設定できます。
リードフォーム
「リードフォームの作成」では以下の項目を設定します。
広告見出し
リードフォーム上の見出しを入力します。半角30文字以内の制限があります。
ビジネスの名前
リードフォーム上のビジネスの名前(会社名など)を入力します。半角25文字以内の制限があります。
説明
リードフォーム上の説明を入力します。半角200文字以内の制限があります。
どのような情報を要求しますか?
ユーザに入力してほしい情報を複数選択できます。
選択できる項目は以下です。
- 名前
- メール
- 電話番号
- 郵便番号
プライバシーポリシーのURL
会社のプライバシーポリシーページに移動するURLを設定します。
背景画像
リードフォームの背景に使用したい画像を設定します。
設定画面上にリードフォームのイメージが表示されますので、完成形を見ながら設定することができます。
※以下の画像はわかりやすくするために背景画像を設定した状態になっています。
フォーム送信後メッセージ
フォーム送信後メッセージの作成
半角200文字以内でフォーム送信後に表示される画面にメッセージを表示することが可能です。
行動を促すフレーズ
なし/ウェブサイトにアクセス/ダウンロードから選択可能です。
行動を促すフレーズのURL
「行動を促すフレーズ」でなし以外を選択した場合はURLの設定が必要です。
こちらも管理画面上で完成イメージを見ながら設定することが可能です。
リードフォーム表示オプション2つの注意点
リードフォーム表示オプションには2つ注意点があります。
ここでは注意点について説明していきます。
1. リード情報の保持期間は30日
リードフォーム表示オプションを使用すると、収拾した情報をダウンロードすることが可能です。
ただし、保持期間が30日しかありません。
「せっかく収集した情報が消えてしまった・・・」ということがないように定期的にダウンロードするようにしましょう。
2. 対象はモバイルのみ。PCでは利用不可
リードフォーム表示オプションはモバイルのみを対象としています。
広告のメインターゲットがPCユーザの場合はあまり効果がないことも考えられますので、広告のターゲットを確認してから使うのをお勧めします。
リードフォーム表示オプションを追加する方法
ここでは、リードフォーム表示オプションを追加する方法を説明します。
1.まずは管理画面の
①[広告表示オプション]から、
②青い[+]ボタンをクリック。そして[リードフォーム表示オプション]を選択します。
2.このような画面が表示されるので、
①適用するキャンペーンを選択して、
②完了ボタンをクリックします。
3.広告表示オプションを作成します。
①新規作成、または既存のものの編集かを選択します。
②「行動を促すフレーズ」を設定します。
③「表示オプションテキスト」を設定します。
上記のように設定した時のイメージが以下となります。
3.リードフォームを作成します。
①広告見出しを設定します。
②ビジネスの名前を設定します。ここでは会社名を設定しています。
③説明を入力します。
④収集したい情報を入力します。
⑤プライバシーポリシーの記載されたURLを設定します。
⑥背景画像を設定します。
上記内容を設定したイメージが以下となります。
4.フォーム送信後メッセージを作成します。
①説明を入力します。
②行動を促すフレーズを選択し、「なし」以外を選択した場合は③「行動を促すフレーズのURL」を入力します。
上記のように設定した際のイメージは以下となります。
5.セールスリード配信オプションを設定します。
任意項目です。
収集したリード情報をWebhookという外部のサービスに連携する仕組みを使って管理する場合に入力が必要です。
6.規約を確認し「保存」をクリックします。
まとめ:リードフォーム表示オプションを活用しよう
リードフォーム表示オプションは、広告を閲覧したユーザがウェブサイトに遷移せずに問い合わせや資料請求をすることができるオプションです。
モバイルのみが対象となる、収集した情報をダウンロードできる期限があるなど制約はありますが、検索ユーザにとってはメリットのある機能ですので、是非一度導入を検討してみてはいかがでしょうか。
投稿者

- 株式会社WALTEX 代表取締役
- 新卒にて㈱オプトでリスティング+ディスプレイ広告のコンサルタント→㈱サイバーエージェントグループの㈱ウエディングパークにて、アドテク事業部立ち上げメンバーとして運用型広告の営業→副業から事業拡大した後、株式会社WALTEXを創業。DX/デジタルマーケティング支援会社を経営。コツコツ積み上げるSEOが好きで、WEB広告関連の「567KW」でSEO1~3位表示中(20年10月時点)