Google広告で使える7つのオーディエンスターゲティング一覧
最終更新日:2024年5月2日 | 投稿日:2022年10月6日
Google広告の管理画面にある「オーディエンス」という項目。
「オーディエンスって何?」
「この項目では何ができるの?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事では、Google広告のオーディエンスの一覧や設定方法をまとめました。
初心者の方に向けてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
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目次
Google広告で使用できる7つのオーディエンスターゲティング一覧
Google広告では、以下7つのオーディエンスターゲティングを使用できます。
- アフィニティ セグメント
- ライフイベント
- 購買意向の強いセグメント
- カスタム セグメント
- カスタム インテント セグメント
- データ セグメント(旧「リマーケティング」)
- 詳しいユーザー属性
※セグメントとは:興味関心や年齢など、特定の基準でユーザーを分類すること
ひとつずつ詳細を確認していきましょう。
1.アフィニティ セグメント
「アフィニティ セグメント」を選択すると、ライフスタイル・趣味・習慣といったカテゴリに該当するユーザーに対して広告を配信できます。
現在利用できるアフィニティセグメントは以下の通りです。
- スポーツ、フィットネス
- テクノロジー
- ニュース、政治
- フード、ダイニング
- メディア、エンターテイメント
- ライフスタイル、趣味
- 乗り物、交通機関
- 家庭、園芸
- 旅行
- 美容、健康
- 買い物好き
- 銀行、金融
上記のカテゴリを選択すると、さらに細かく分類されたカテゴリを選べます。
例えば、「スポーツ、フィットネス」であれば「スポーツファン」「健康、フィットネスマニア」などです。
2.ライフイベント
「ライフイベント」を選択すると、人生における大きなイベントを控えている、あるいは迎えているユーザーをターゲティングできます。
例えば、以下のようなイベントです。
- 大学卒業
- 引っ越し
- 結婚
- 出産
利用できる広告はYouTube、Gmail、ディスプレイ広告です。
3.購買意向の強いセグメント
「購買意向の強いセグメント」を選択することで、以下のようなユーザーに広告を配信できます。
- 自社商品・サービスに似ているものを調べているユーザー
- 商品・サービスの購入を前向きに検討しているユーザー
どのような商品・サービスへの購買意向が強いかをカテゴリごとに選択することも可能です。
現在用意されているカテゴリは以下の通りです。
- アパレル、アクセサリ
- アート、工芸用品
- イベントのチケット
- ギフト、行事
- コンピュータ、周辺機器
- スポーツ、フィットネス
- ソフトウェア
- デートサービス
- ビジネス サービス
- ビジネス、産業向けの関連商品
- メディア、エンターテイメント
- 不動産
- 季節的な買い物
- 家庭、園芸
- 家電
- 就業状況
- 幼児、子供向け製品
- 教育
- 旅行
- 楽器、音楽の関連用品
- 美容、パーソナルケア
- 自動車、乗り物
- 通信
- 金融サービス
- 食べ物
4.カスタム セグメント
「カスタム セグメント」は、「キーワード」「WebサイトのURL」「アプリ」を指定してオーディエンスターゲティングを行える機能です。
入力したキーワードでGoogle検索を行ったユーザーや、入力したキーワード・URL・アプリに興味関心や購入意向を持つユーザーに広告を配信できます。
商品やサービス名を指定するほか、似ている商品やサービスの名前を入力してみるといった使い方も可能です。
5.カスタム インテント セグメント
「カスタム インテント セグメント」は、一定期間広告を運用していると自動的に作成されるセグメントです。
Googleの機械学習により、広告主の取り扱っている商品やサービスに合ったセグメントが自動的に作成されます。
カスタムインテントセグメントでは複数のカテゴリが自動的におすすめとして表示されます。商品・サービスに合ったカテゴリを選択して活用してみましょう。
6.データ セグメント(旧「リマーケティング」)
「データ セグメント」を活用することで、すでに自社のWebサイト、アプリにアクセスしたことがあるユーザーに広告を配信できます。
また、そのようなユーザーに似ているユーザー、通称「類似ユーザー」にも広告を配信可能です。
『旧「リマーケティング」』という表記について
『旧「リマーケティング」』と記載しましたが、2021年10月現在でもリマーケティングという言葉はよく使われています。
しかし公式の発表では、2021年10月現在、Google広告ではオーディエンスの管理を最適化・簡素化するための改善の一環として、以下のような用語の変更が行われています。
- 「リマーケティング」→「広告主様のデータ」
- 「オーディエンス タイプ」(類似、カスタム、購買意向、アフィニティなど)→「オーディエンス セグメント」
7.詳しいユーザー属性
「詳しいユーザー属性」では、年齢・性別・子供の有無といったユーザー属性よりもさらに詳しいユーザー属性のセグメントを利用できます。
具体的には以下のような属性を指定したターゲティングが可能です。
- 子供の有無
- 配偶者の有無
- 教育(最終学歴など)
- 住宅所有状況
- 就業状況
「子供の有無」では子供の年齢(子供有の場合)、「就業状況」では業種・社員数なども選択できます。
オーディエンスターゲティングの設定方法
ここからは、オーディエンスターゲティングの設定方法を解説します。
1.管理画面の「オーディエンス」をクリックします。
2.「オーディエンスセグメントの編集」をクリックします。
3.オーディエンスターゲティングを設定するキャンペーンか広告グループを選択します。
4.ターゲティングかモニタリングかを選択します。(後述)
5.使用するオーディエンスセグメントを選択します。
「検索」タブではおすすめのオーディエンスセグメントが表示されます。
「閲覧」タブでは用意されているオーディエンスセグメントをすべてのカテゴリから選択できます。
6.左下の「保存」をクリックして完了です。
「ターゲティング」と「モニタリング」の違い
オーディエンスターゲティングを設定する際に、「ターゲティング」「モニタリング」という選択肢が出てきます。
ターゲティング | 指定したオーディエンスにのみ広告が配信される |
---|---|
モニタリング | 指定したオーディエンスを絞り込むことなく広告が配信される |
「ユーザーが絞り込まれないのなら、モニタリングにする意味はあるの?」と思われるかもしれませんが、ちゃんと意味があります。
設定を「モニタリング」にすると、配信対象のユーザーは絞りこまれません。しかし、そのセグメントに関する配信結果を表示できるようになるのです。
例えば、以下の設定で配信を行うとします。
ターゲティングかモニタリングか:モニタリング
オーディエンスセグメント:アフィニティ「スポーツ、フィットネス」を選択
この場合、広告は「スポーツ、フィットネス」カテゴリに該当するアフィニティユーザー以外にも幅広く配信されます。
しかし、「スポーツ、フィットネス」カテゴリのユーザーに対する配信結果を確認できるようになるのです。
多くのユーザーに配信を行いつつも、特定のセグメントに属するユーザーのクリック率、コンバージョン率などを確認できます。
Google広告のオーディエンスを設定する際の4つのポイント
ここからは、Google広告のオーディエンスを設定する際の4つのポイントを紹介します。
- オーディエンスを絞りすぎない
- リマーケティング期間の重複を避ける
- オーディエンスごとに広告・リンク先を変える
- コンバージョンユーザーの除外を忘れないようにする
ひとつずつ解説していきます。
1.オーディエンスを絞りすぎない
ターゲティングを設定する際は、オーディエンスを絞りすぎないように気をつけましょう。
オーディエンスを絞り込みすぎると、そもそも配信がされない可能性があります。
オーディエンスを絞るのは大切ですが、配信が出なくなってしまっては本末転倒です。
まずは幅広いオーディエンスに配信し、効果の悪いものから精査していきましょう。
2.リマーケティング期間の重複を避ける
リマーケティングを活用する場合は、期間が重複しないように設定する必要があります。
リマーケティングではユーザーがアクセスしてから「7日・14日・30日」のように、期間を分けて効果を検証することも多いです。
このとき、「3日」「7日」「14日」と3つリストを作成して使用するだけでは、リスト内のユーザーが重複してしまいます。
「3日」「7日」「14日」のリストは、基本的に以下のような内容で作成されるためです。
- 3日:ユーザーがアクセスしてから1~3日
- 7日:ユーザーがアクセスしてから1~7日
- 14日:ユーザーがアクセスしてから1~14日
この場合、以下のように除外設定をすることで、重複を防ぐことができます。
- 「7日」のリストからは「3日」のリストを除外
- 「14日」のリストからは「7日」のリストを除外
リマーケティング期間の重複が起きると正しい検証ができないので、必ず除外設定を行ってください。
3.オーディエンスごとに広告・リンク先を変える
オーディエンスごとに広告・リンク先を変更することで、広告の効果をさらに高めることができます。
オーディエンスターゲティングを活用することで、オーディエンスセグメントごとに広告・リンク先を変更することが可能です。
「10代にはプチプラ訴求」「30代には高品質訴求」など、オーディエンスの特徴に合わせた広告やLPを作成することで、よりよい効果を得られる可能性が高まります。
4.コンバージョンユーザーの除外を忘れないようにする
「同じ人が何度もコンバージョンしてもOK」という場合以外は、コンバージョンしたユーザー(すでに商品を購入したユーザーなど)の除外設定を忘れずに行いましょう。
コンバージョンしたユーザーを除外せずに配信を行っていると、当然ながらコンバージョンしたユーザーに広告が配信され続ける可能性があります。
すでにコンバージョンしているため無駄な費用となってしまうどころか、「もう購入したのにしつこく表示される」と、ユーザーに不快感を与えてしまう原因にもなりかねません。
そのため、コンバージョンユーザーの除外設定は忘れずに実施しておきましょう。
まとめ:オーディエンスターゲティングを活用して配信を効率化しよう
本記事のまとめ
- Google広告ではユーザーをカテゴリ分けした「オーディエンスターゲティング」が利用可能
- 自身でセグメント(ユーザーリスト)の作成も行える
- オーディエンスを絞りすぎず、ユーザーの特徴に合わせて広告を出し分けると効果的
オーディエンスターゲティングを活用することで、CPAが劇的に改善する可能性もあります。積極的に活用していきましょう。
ただし、オーディエンスの対象者はあくまでGoogleの推測にしか過ぎず、完璧なものではありません。そのため、依存は禁物です。
ユーザーがまず目にする広告文やLPの改善に重点を置き、検証と改善を行っていきましょう。
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投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。