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2022/12/22 Facebook広告

Facebook広告の類似オーディエンスとは-作成方法から効果的な活用方法まで解説

最終更新日:2024年8月19日 | 投稿日:2022年12月22日

Facebook広告でもトップクラスに効果的なターゲティングである類似オーディエンス。

ですが、

「そもそもどんな機能か分からない」
「どのような使い方をしたら効果が出るのか知りたい」

などの疑問もあるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、類似オーディエンスの概要から実践的な活用方法、設定方法までを解説いたします。

ぜひ、Facebook広告の配信効果を高める施策として活用してみて下さいね。

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Facebook広告の類似オーディエンスとは

Facebook広告の類似オーディエンスとは、指定したユーザーデータをもとに「似ているユーザー」へ広告を配信してくれる機能です。

「商品を購入した人」「サービスを利用した人」などに似ているユーザーへ配信できるため、高い成約率が期待できます。

 

【類似オーディエンスを活用した広告配信の具体例】

  • 購入ユーザーの獲得が目的⇒購入したユーザーデータを指定して類似オーディエンスに配信
  • いいねの獲得が目的⇒いいねをしたユーザーデータを指定して類似オーディエンスに配信

指定するユーザーデータを変更することで目的に合わせた広告配信ができます。

類似オーディエンスの元となるデータには「カスタムオーディエンス」「カスタマーリスト」を使用します。

※カスタムオーディエンスとは
ピクセルで取得されたユーザー情報を元に、指定(カスタム)したユーザーリスト(オーディエンスリスト)を作成できる機能。
※カスタマーリストとは
ピクセル情報ではなく、顧客情報を手動でアップロードすることで作成するオーディエンスリストのこと。

類似オーディエンスはFacebook広告の中でも優秀とよく耳にしますし、私もそう思います。

そこで次の項では、類似オーディエンスが効果的な理由を解説していきます。

Facebook広告の類似オーディエンスが効果的な2つの理由

【類似オーディエンスが効果的な2つの理由】

  • 類似の精度が高いから
  • 自動的な最適化で継続的な成果が期待できるから

Facebook広告の類似オーディエンスが効果的な上記2つの理由についてご説明します。

類似の精度が高いから

一つ目の理由は類似の精度が高いからです。

類似ターゲティング機能を持つ広告媒体は複数ありますが、Facebook広告の強みは「保有するユーザー情報」の違いです。

一般的な類似オーディエンスでは、Webサイトの閲覧情報(Cookie)が元データとなり対象ユーザーが作成されています。

一方Facebookでは、上記の閲覧情報に加え「年齢」「性別」「居住地」などの情報も加味した対象ユーザーが作成できます。

Facebookだけが保有する詳細な属性情報により他の広告媒体と比較してターゲティングの精度が高く、広告成果を高められる可能性が高いのです。

自動的な最適化で継続的な成果が期待できるから

二つ目の理由は、自動的な最適化で継続的な成果が期待できるからです。

手動で「性別」「年齢」「興味関心」などを元に配信設定をした場合、一定期間経過すると効果が伸びにくなることがあります。(リストが枯れた状態とも言います)

広告効果を安定させるためには一定期間ごとに設定の調整が必要です。

一方、類似ターゲティングでは常に最新のユーザー情報が更新されるため、継続的な成果が期待できます。

さらに手動での配信設定と比較して運用工数を削減できるのも副次的な魅力です。

類似オーディエンスの効果的な活用方法

では実際に類似オーディエンスを利用する際に、より効果の出しやすい活用方法についてご紹介します。

確度(類似性)の高いオーディエンスから配信する

類似オーディエンスによる広告配信を行う際は「類似度」の高いリストから配信を開始しましょう。

※「類似度」とは、元となるユーザーリストと類似しているかを表す指標。「1%~10%」の幅があり、リストの作成時に指定する。

※リストの作成方法については【類似オーディエンスの作成方法】にて説明します。

類似度の「母数」「Facebookに登録している全ユーザー」です。

全体に対して「上位1%~10%」「似ている人」を指しているため、類似度が最も高いのは「1%」という考え方になります。

日本の登録ユーザーを母数とすると、類似度ごとのターゲティングユーザー数は下記のようになります。

《類似度⇒ユーザー数》

1%⇒約30万人

2%⇒約60万人

3%⇒約90万人

4%⇒約130万人



類似度によって配信対象のとなるユーザー数が変化します。

「類似度」が高い方がユーザー数が絞られており、よりターゲティング確度が高まります。確度の高い1%から配信を開始しましょう。

オーディエンス拡張の順番とタイミング

類似オーディエンスの拡張の順番はターゲティング確度の高い順番に行います。

《オーディエンス拡張の順番》
1%⇒2%⇒3%⇒4%・・・

拡張のタイミングは、配信中の類似度での広告成果が安定してきた時がベストです。

理由は類似度の最も高い(1%)での広告配信で成果が出ない場合、類似度を拡張しても成果が上がる可能性が低いためです。

類似度1%での成果がしっかり出ている場合は、2%・3%への拡張を積極的に実施していきましょう。

逆に類似度1%で効果がでない場合は、以下の見直しを行ってみてください。

  • 元データ(カスタムオーディエンス)の選定
  • 掛け合わせたターゲティング設定(年齢・エリア)

掛け合わせの設定により配信対象が絞られすぎてしまい、効果が出にくくなっている可能があります。

まずは類似度1%での広告成果の獲得を目指しましょう。

≪元データの蓄積数が少ない場合の対処法≫

類似オーディエンス作成時に指定する元データの蓄積数が少ないと、精度が高まらず成果が出にくくなる場合があります。

例えば「購入ユーザー」のデータ数が少ない場合は、「フォーム訪問ユーザー」などを指定して母数を広げてみてください。

成果地点に近く蓄積データ数が多いため、一定の効果が期待できます。

類似オーディエンス配信を行う際に設定しておくべき2つのこと

【類似オーディエンス配信を行う際に設定しておくべき2つのこと】

  1. 除外ユーザーの設定
  2. オーディエンス重複の除外設定

類似オーディエンスの配信を行う際に合わせて行うべき上記2つの設定についてご説明します。

除外ユーザーの設定

類似オーディエンスを使用する際は、元データとして使用しているカスタムーオーディエンスを除外設定しましょう。

例として、「購入ユーザー」のリストを元に類似オーディエンス配信を行う場合は「購入ユーザー」のリストを除外設定します。

除外する理由は2つです。

  • 過去に購入したユーザーも配信対象者に含まれてしまう可能性が高いため
  • すでに購入しているユーザーへの広告配信はコンバージョン獲得の見込みが低いため

広告費用を有効に使うためにもしっかり除外設定を行いましょう。

購入ユーザの除外方法▼

※リターゲティング広告などを並行して配信している場合は「訪問ユーザー」の除外設定も合わせて行いましょう。

これは並行して配信している広告セット同士での配信対象ユーザーの重複を防ぐために設定します。

訪問ユーザーの除外方法▼

 

 オーディエンス重複の除外設定

類似オーディエンス類似度を上げる際には、既に配信している類似オーディエンスリストを除外設定しましょう。

これも並行して配信している類似オーディエンスとの配信対象ユーザーの重複を防ぐことが目的です。

例えば、類似度1%から2%に拡張する場合。類似度1%のユーザーは除外設定します。

同一アカウント内での競合配信を防ぐために、忘れずに除外設定を行いましょう。

類似オーディエンスの除外▼

類似オーディエンスの作成方法

【類似オーディエンスの作成方法】

  1. 元データの選択
  2. 類似度の選択

実際の類似オーディエンスの作成手順について、管理画面のキャプチャを用いてご説明します。

※ここでは、「カスタムオーディエンス」をもとに設定する場合に絞って紹介します。

ステップ1. 元データの選択

【注意】類似オーディエンスの元になるデータボリュームは最低100以上必要です。
※Facebook側の推奨データ数は500以上ですが難しい場合は最低数を目安に選定しましょう。

元データの選択は、広告配信の目的に合わせて行います。

広告配信の目的が「商品の購入」である場合「購入者のデータ」が蓄積されているカスタムオーディエンスを選択しましょう。

①オーディエンスメニューに移動▼

 

②「オーディエンスを作成」から「類似オーディエンス」を選択▼

 

③目的と同じデータが蓄積されたカスタムオーディエンスを指定▼

ステップ2. 類似度の選択

類似度(1%~10%)を選択して、作成ボタンをクリック▼(初動は1%が推奨)

作成完了後オーディエンスリスト一覧に表示されます▼

参考:カスタムオーディエンスとカスタマーリスト、どう使い分ければよい?

類似オーディエンスは、カスタムオーディエンスとカスタマーリストの2パターンから作成できます。

どう使い分けるかですが、結論、基本的にカスタムオーディエンスを利用しましょう。

カスタマーリストは個人情報の取り扱いになり、状況によっては設定自体が難しいためです。

※類似の精度に関しては、カスタムオーディエンスを使用した場合と比較して大きな優劣はありません。

以下2つのパターンに当てはまる場合のみ、カスタマーリストを検討してみてください。

  1. Facebookピクセル上で目的とするデータの蓄積数が少ない場合
  2. カスタマーリスト作成に必要な顧客情報を収集できる場合

Facebook類似ターゲティングのまとめ

本記事のまとめ

  • Facebook類似ターゲティングは「似ているユーザー」に広告を配信してくれる機能
  • 目的に合わせたユーザーに広告を配信できる
  • Facebookだけがもつ登録者情報により類似の精度が高い
  • まずは類似1%での成果獲得を目指す
  • 元データは最低100以上あるカスタムオーディエンスを指定
  • 「除外ユーザー」と「オーディエンスの重複除外」設定を忘れずに

Facebookの類似ターゲティングは成果も出やすく、Facebook広告を配信する際には優先的に設定するべきターゲティング機能といえます。

ぜひ活用していただき、広告パフォーマンスの改善に役立てていただけたら幸いです。

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投稿者

浜中 広助
浜中 広助株式会社WALTEX 代表取締役
「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。

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