Facebook広告のアカウントが停止!?原因と対処法を事例付きで解説!
最終更新日:2024年8月19日 | 投稿日:2022年8月23日
Facebook広告を運用していて、アカウントがいきなり停止された経験を持つ人は、多いのではないでしょうか。
この時、「なぜ止まったのか」「どうして止まったのか」わからない場合が多く、どうしたらいいか困ってしまうことも多いです。
この記事では、Facebook広告アカウント停止の原因と対処法、停止対策のポイントについて解説します。
Facebook広告を運用しているマーケターの方は、ぜひ参考にしてください。
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Facebook広告の運用に役立つポイントをまとめているので、以下のページからお気軽にダウンロードしてください。
目次
Facebook広告での3つのアカウント停止要因
Facebook広告でのアカウント停止要因
- コミュニティ規定や広告ポリシーに違反したから
- FacebookアカウントやFacebookページで不審なアクティビティがあったから
- 長期間広告を出稿していないから
まずは、Facebook広告でなぜアカウントが停止されるのか見ていきましょう。
Facebook広告でのアカウント停止要因は主に3つありますので、これから1つずつ解説していきます。
1.コミュニティ規定や広告ポリシーに違反したから
Facebook広告は、コミュニティ規定や広告ポリシーに違反している広告やアカウントがあると、アカウントが停止になります。
コミュニティ規定とは「利用者が自由にコミュニケーションできる環境を作るために、不正行為や不適切な内容をなくす」ための規定です。
Facebook広告を実施する場合、このコミュニティ規定と、Facebook広告ポリシーを守らなければなりません。当然その決まりを守らなければ、アカウントが停止されます。
なお、このケースの場合悪質でなければ、一発でアカウント停止になることはなく、多くの場合がまずは広告の審査落ちとなります。
審査落ちに納得できないからといって、改善せずに何度も再審査にかけると、悪質なアカウントとみなされ停止となるので注意しましょう。
以下でコミュニティ規定や広告ポリシー違反でよくあるケースをご紹介します。該当しないよう、留意してください。
- Instagramのフォロー&いいねキャンペーンの告知訴求
フォロー集めのためにフォロー&いいねキャンペーンを実施すると、Instagramのコミュニティ規定違反とされます。
(これは異議申し立てをしても認められないケースです)
- 不動産の告知
不動産の広告で「●●駅徒歩5分」「●●市▼▼町の閑静な街」というような特定地域を広告文の中に入れると、広告ポリシー違反として一度審査落ちします。
(これは異議申し立てをすると認められることもあるケースです)
- 求人の告知
「●●地域に住む方」「女性必見!」などの地域や性別を特定するような文言を広告文の中に入れると、広告ポリシー違反として一度審査落ちします。
(これは異議申し立てをすると認められることもあるケースです)
- リダイレクトをかけているLPへの誘導
ページにアクセスしたとき、リダイレクトですぐ別のページに遷移してしまうLPは、広告ポリシー違反となります。
(これは異議申し立てをしても認められないケースです)
- Facebookページ、InstagramアカウントをLPに設定すること
FacebookページやInstagramアカウントはLPにすることはできません。
なお、Instagramプロフィールへの誘導は、Instagramプロアカウントからの広告出稿で実施可能です。
(これは異議申し立てをしても認められないケースです)
- 肌の露出や体の特定箇所をフォーカスした画像
アダルトな表現を意図していなくても、肌の露出が多い画像や手や足、顔の一部など人体の特定箇所をフォーカスした画像も広告ポリシー違反に該当します。
(これは異議申し立てをしても認められないケースです)
2.FacebookアカウントやFacebookページで不審なアクティビティがあったから
FacebookアカウントやFacebookページで不審なアクティビティがあると、広告アカウントや広告アカウントに紐づく個人アカウントが停止になります。
これはFacebookがセキュリティに非常に力をいれているため、頻発しているアカウント停止事例です。
不審なアクティビティというのは、Facebookが第三者に利用されるリスクを検知した状態のこと。以下のようなことが起きると、不審なアクティビティとみなされます。
- いつも使っているデバイスではないデバイスでログインした
- いつもログインしている場所ではない離れた場所でログインした
- ログイン時にパスワードを何度か間違えたり、二段階認証に失敗したりする
不審なアクティビティ発生の際のアカウント停止は、アカウントを守るための措置なので、本来は歓迎されるものです。
しかし上記事例は、本人が使っている時もよく起きることなので、アカウント停止が頻発する、ということになります。
3.長期間広告を出稿していないから
広告アカウントを開設したあと、広告を出稿していない場合、広告アカウントが停止されます。
この措置は、不正利用や詐欺防止のためです。他人による不正利用が合った場合、広告主が実損を被る可能性があるため、やむを得ない措置といえます。
なお、これに該当するアカウントの場合、利用しようと開けると「このアカウントは60日以上前に作成され、利用履歴がほとんどありません。不正利用や詐欺を防ぐため、利用履歴のないアカウントは停止されます。」という通知が表示されます。
Facebook広告のアカウントは、いったん停止されても復活する可能性がある
ポリシーや規約の違反によるアカウントの停止は、Facebook側に異議申し立てを行うと解除されることもよくあります。
Facebook広告アカウントの停止は、珍しいことではありません。
悪質な違反ではなくても、Facebookがポリシーや規約に該当すると判断したり、不審なアクティビティを検知すれば一旦は停止されます。
しかし、復活できない、というわけではありません。
「二段階認証を設定する」「免許証を送る」など、本人が操作していると確認できるれば、アカウントは復活します。
アカウントが停止されると不安に感じることもあるでしょう。しかし、悪質なことをしていなければ、しかるべき行動をすると解決します。
Facebook広告のアカウント停止に対する2つの対処方法
アカウント停止に対する対処方法
- Facebookに問い合わせる
- 広告アカウントを作り直す
Facebook広告のアカウント停止に対しては、上記2つの方法で対処することができます。
1つずつ見ていきましょう。
1.Facebookに問い合わせる
アカウントが停止されたら、まずFacebook広告にその理由と対処方法を問い合わせしましょう。
もし「広告ポリシー違反や規約違反に該当しない」と判断されれば、その場でサポート担当者から異議申し立てを行ってくれます。
広告ポリシー違反や規約違反に該当する場合でも、解決方法を教えてくれることがほとんどです。速やかにその指示に従い修正すると、多くの場合アカウント停止は解除となります。
なお、あまりにも同じ問い合わせが多いと、Facebook側で注意すべき広告主と判断され、新規のアカウント開設すらできなくなる可能性があります。
判断に納得がいかない場合でも、判断には素直に従い、指摘事項を修正したほうがいいでしょう。
2.広告アカウントを作り直す
異議申し立てもアカウントが再開しなかった場合、広告アカウントを作り直して復活させる選択肢もあります。
ただし、この場合、Facebook社からの指摘事項を修正し入稿しないと、またアカウント停止になってしまうので注意が必要です。
広告ポリシーや規約の違反を繰り返し、アカウントを何度も作り直していると、悪質な広告主とみなされ広告アカウントが開設できなくなります。
(参考)広告ポリシー違反を繰り返した悪質なアカウントについて
中国のECサイトを運営する広告主が、違法ブランド品をFacebook広告で訴求しようとし、何度かアカウント停止を受けたことがあります。
この広告主はFacebook社から悪質とみなされ、アカウント開設はできないようになってしまいました。
なおこの時、当該広告主は、複数の日本国内の広告代理店経由でのアカウント開設も試みていたということも判明。
Facebook社により、日本国内の広告代理店に、アカウント開設に応じないよう注意喚起も行われていました。
Facebook広告ポリシーでは、「既存のアカウントにポリシー違反が適用された後、新しい広告アカウントの作成を試みること」は規約違反とされています。
ポリシー違反によるアカウント停止後のアカウントを作り直す場合は、必ず修正が必要なので十分注意しましょう。
Facebook広告のアカウント停止を防止する6つの方法
アカウント停止を防止する6つの方法
- コミュニティ規定や広告ポリシーを確認し違反しないこと
- 広告法規を守る
- 広告表現に個人の特徴や不快な言葉、虚偽の内容をいれないよう気を付ける
- 未承認の広告を減らす
- 審査不承認を繰り返さない
- Facebookに悪質と判断されることをしない
Facebook広告のアカウント停止は、起こりうる事象ではあるものの、安定した運用を行う上ではなるべく防止したい事象です。
ここでは、アカウント停止を防ぐ6つのポイントをお伝えします。
1.コミュニティ規定や広告ポリシーを確認し違反しないこと
まずは、FacebookやInstagramのコミュニティ規定や広告ポリシーに違反しないことです。入稿前に違反していないか確認しましょう。
規定違反を繰り返すと悪質なアカウントとみなされてアカウント開設自体ができないようになる可能性があるので、十分注意が必要です。
ただ、どうしても思いがけずひっかかってしまうこともあります。その時はFacebookに問い合わせを行い、どのように対応すればいいか聞きながら修正しましょう。
2.広告法規を守る
Facebook広告はコミュニティ規定や広告ポリシーを遵守すること以前に、法律の遵守も当然求められています。
違法な製品・サービスの訴求禁止はもちろん、
- 健康食品や化粧品の訴求方法を規制する薬機法
- 誇大広告や比較広告、おとり広告などを規制した景品表示法
などの広告法規は、広告出稿時に守られるべきものです。
またアルコールやギャンブル、マッチングアプリ、オンラインゲーム、金融サービスなども国ごとに規制があります。事前に確認し、守らないといけません.
例えば、オンラインゲームの広告などは18歳未満がターゲットに入っていると審査落ちし、それを繰り返すとアカウントが停止されます。
3.広告表現に個人の特徴や不快な言葉、虚偽の内容をいれないこと
Facebook広告のアカウント停止を防ぐためには、広告の表現にも気を付ける必要があります。
特にFacebook広告の公式ページでは「個人の特徴」「不快な言葉」「虚偽の内容」の3項目について気を付けるようにアナウンスされています。
- 個人の特徴とは、個人の氏名や人種、性別、民族、性的思考、障害や健康状態、経済状態を断定・暗示するような表現のことです。
- 不快な言葉は、下品や侮辱的な表現はもちろん、文法や句読法の誤りも含まれます。
- 虚偽の内容は、嘘や誤った主張や誤解を招くような表現のことです。
参考①:Facebook広告ポリシー「12.個人的特質」
参考②:Facebook広告ポリシー「13.偽情報」
参考③:Facebook広告ポリシー「17.文法と汚い言葉」
参考④:Facebook広告ポリシー「23. 誤解を招くような主張」
なお、以下では、審査上NGとなりやすい表現をお伝えします。
審査でNGとなる表現事例
- 18歳~24歳限定(広告対象の年齢を明示)
- 糖尿病のあなたにおすすめ(広告対象を糖尿病患者と断定)
- お金に困っていたら今すぐに(広告対象を困窮している人に向けている)
- 絶対儲かる手法(虚偽の表現)
- こんな****を知りたくないですか?(*の連続使用)
故意に悪い表現を意図していなくても、広告表現では上記内容について厳しく審査がされていますので、十分注意してください。
4.未承認の広告を減らす
広告審査において承認されなかった広告は、指摘事項を修正して再審査もしくは異議申し立てを受けるか、問題解決しない場合は、いったん削除することをおすすめします。
未承認の広告が多いと、「このアカウントは審査に従っていない」とみなされ、アカウントが停止されてしまう可能性があるためです。
未承認だった広告を「審査に通らなかったのだからしょうがない」と残しておくことは、アカウント上のリスクとなるのでなるべく避けましょう。
5.審査不承認を繰り返さない
審査不承認を繰り返すと、アカウント停止のリスクが高まります。
Facebook広告の審査では、広告主の意図と広告審査担当者の視点は異なることがよくあります。
広告主が審査落ちに直面すると「なぜこの理由で審査落ちするのか?」といった思いになるでしょう。
しかし納得できない場合であれば、異議申し立てをして解決方法を見出していくのが正攻法といえます。
納得できず、広告内容を変更せずに何度も異議申し立てや問い合わせをするのはおすすめしません。
あまりにしつこいと、問題を直す気もなく嫌がらせをしてくる悪質な広告主と判断され、広告アカウントが停止される可能性があります。
最悪の場合、新しく広告アカウントを作ることすらできなくなるので、注意が必要です。
6.Facebookに悪質と判断されることをしない
Facebookに悪質と判断されることをしないことが、アカウント停止を防ぐ最大のポイントです。
Facebook広告の審査や不審なアクティビティの検知などは、機械的に行われていることも多く、一時的な判断ミスもあります。
一旦は停止されても、悪質な広告主やユーザーでなければ救済措置がないわけではありません。
停止されてもFacebookに問い合わせし、停止理由の確認と改善方法を教えてもらうことが一番です。
Facebookの利用規約や広告ポリシーに従いつつ、もし該当してしまった場合は、真摯に対応していきましょう。
まとめ:Facebook広告のアカウント停止を防ぎ、安定した運用を実現しよう
Facebook広告の停止に関するまとめ
- アカウント停止要因は「規定・ポリシー違反」「不審なアクティビティ」「長期間のログインしないこと」の3つ
- アカウントは停止されても復活する可能性がある
- アカウント停止に対してはFacebookへ問い合わせるか、アカウントを作り直して対処する
- アカウント停止は規定・ポリシー・法律を遵守し、不承認を繰り返さないことで防げる
今回はFacebook広告のアカウント停止について、その要因と対処方法、そしてアカウント停止を防ぐポイントをお伝えしてきました。
Facebook広告のアカウント停止は、多くの場合思いがけないタイミングで突然やってきます。
しかし、たいていの場合Facebookに対応方法を聞くことで、解決の道が見えてくるものです。
アカウント停止を防ぐために、FacebookやInstagramの利用規約や広告ポリシーを今一度読み返しておきましょう。
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。