Facebook広告のA/Bテストはこう使う!初めてでも効果的に活用するやり方
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年2月13日
Facebook広告の運用ではA/Bテストがよく行われます。
Facebook広告マネージャの中には、A/Bテストを簡単に行う機能があり、スピーディーにA/Bテストを実施することが可能です。
この記事では、Facebook広告で行うA/Bテストについて、
- A/Bテストでできること
- A/Bテストの設定方法
- A/Bテスト実施上のポイント
- A/Bテストを実施した後について
これらの内容を詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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目次
Facebook広告でのA/Bテストでできる4つのこと
Facebook広告でできる4つのA/Bテスト
- 広告素材のテスト
- 配信の最適化テスト
- ターゲットのテスト
- 配置のテスト
Facebook広告のA/Bテスト機能を利用すると、比較したい内容の広告を同時に配信し、広告の成果やパフォーマンスの比較が可能です。
大きく「広告素材」「配信」「ターゲット」「配置」と、4種類の要素についてA/Bテストを行えます。以下では、それぞれどういったA/Bテストが可能かを説明します。
1.広告素材のテスト
広告素材のテストでは、テキストや広告画像といった広告素材のA/Bテストができます。
内容や表現が異なる2つのクリエイティブを同時配信し、パフォーマンスの比較を行います。
Facebook広告でA/Bテストできる広告素材の要素は、「画像」「動画」「広告テキスト」です。
また、LPのURLを変えてコンバージョンの取れ方を比較する、といったこともできます。
広告素材だけでも、さまざまな要素のテストが可能です。
2.配信の最適化テスト
配信の最適化のA/Bテストでは、以下3つの設定の影響をテストできます。
- 広告の配信最適化の対象
- コンバージョンウィンドウ(ユーザーが広告をクリックしてからコンバージョンに至るまでの期間の設定)
- 入札設定
例えば「インプレッション」「リーチ」「クリック」「ランディングページ」「コンバージョン」といった最適化対象を変更した場合、配信結果はどう変わるのかテストが可能です。
他にも「サービスの概要資料」と「利用料金の資料」の請求で、どちらが配信パフォーマンスがよかったか、といった比較ができます。
入札設定は「CPC」「CPM」「CPV」などでパフォーマンス比較が可能です。
3.ターゲットのテスト
ターゲットのテストとは、オーディエンスの設定を変更して行うA/Bテストのことです。年齢・性別を変えたテストが行えます。
また、異なる広告キャンペーンまたは広告セットで、興味関心とリターゲティングを同時配信してA/Bテストするといったことも可能です。
ターゲットのテストでは、明確に異なるターゲットを比較してテストしたほうがいいでしょう。
例えば興味関心の設定で「(A)よく旅行に行く人」「(B)旅行に興味のある人」というターゲット設定でA/Bテストを行ったとします。
この場合(A)は(B)にも含まれているため、差異はそこまで出ないでしょう。
「よく旅行する人」の中で「男性」「女性」をテストする、といったように、異なるターゲット設定をすることで、意味のあるA/Bテストが可能となります。
4.配置のテスト
配置のテストとは、異なる配置(掲載先)に同時配信してパフォーマンスを見るA/Bテストです。
具体的には「Facebook」「Instagram」「Messenger」「Facebook Audience Network」で配信結果を比較できます。
媒体の違いだけでなく、例えば「フィード」と「ストーリーズ面」のような掲載面での違いもテストが可能です。
一部の媒体のみで配信している場合、一度配置面のA/Bテストはやってみてもいいかもしれません。
Facebook広告でのA/Bテストの設定方法
それでは、Facebook広告でA/Bテストを設定する方法について説明します。
そもそもFacebook広告でA/Bテストをする方法は、大きく以下3つのパターンがあります。
- 広告マネージャのツールバーにある【A/Bテスト】を利用して作成する方法
- 広告マネージャ上で広告キャンペーンや広告セット、広告の複製を行い作成する方法
- ビジネスツールの【テスト】から作成する方法
上記の中でも、楽に設定ができる「広告マネージャのツールバーにある【A/Bテスト】を利用して作成する方法」がおすすめです。
そこで本項では、こちらの方法についてお伝えします。
A/Bテストを作成する方法
Facebook広告のA/Bテスト機能を使うための設定方法は、以下となります。
Facebook広告のA/Bテスト機能を使うための設定方法
- 広告マネージャ上でA/Bテストに使用するキャンペーンもしくは広告セットのチェックボックスにチェックを入れる
- 広告マネージャの【A/Bテスト】をクリック
- テストする変数を選択(この記事では「画像」を選択)
- 広告に候補となる広告が表示されるので、テストした広告を選択
- バリエーションAには選択した広告が出てくるので、バリエーションBに比較したい画像を入れ【次へ】をクリック
- 「テスト名」や「1日の合計予算」「テスト期間」などを入力し、どの指標を用いてテストするかを選択
- 【テストを確認】を押して、内容を確認したら公開
この機能は変更前と変更後を同じ画面で比較しながらA/Bテストの設定が行えるので、設定が比較的やりやすい、というのが特徴です。
なお、(3)において「カスタム」を選択すると「選択したキャンペーンor広告セットを複製し、任意の項目を変えてA/Bテストする」といったこともできます。
また、公開前に示される推定パワーもチェックしておきましょう。
推定パワーとは、A/Bテストの信頼性を表す数字で、おおよそ80%以上であることが推奨されています(※)。
(※)参考:FACEBOOK for Business ビジネスヘルプセンター『テスト作成時の推定パワーについて』
もし満たない場合は実施期間を延ばすか投下費用を増やし、よりデータが取得できやすく設定を行うことでテストの信頼性を高めることができます。
A/Bテストの結果を確認する方法
A/Bテストの結果は、ビジネスツールの「テスト」から確認できます。
A/Bテストについては、開始後しばらくすると結果の表示が始まりますが、有効な判断ができる数字になるのはテスト終了後です。
結果を踏まえた改善作業はA/Bテスト終了後に実施しましょう。
結果確認画面では、設定した指標を比較し、良い結果が得られたものに印がつきます。
また、このテストを再び実施した場合、同等のパフォーマンスを得られる確率がパーセンテージで表示されます。
なお、結果については年齢と性別の内訳も表示できるようになりました。
Facebook広告でのA/Bテストでは、これらの結果を踏まえて次のアクションを考えていく、というプロセスになります。
Facebook広告でA/Bテストを実施する際の3つのポイント
A/Bテストの3つのポイント
- 仮説を必ず立てる
- 複数項目の同時テストはNG
- ある程度の期間と予算をもって実施する
Facebook広告でA/Bテストを実施するにあたり、意識すべき3つのポイントがあります。
このポイントを踏まえて実施しないと、意味のあるA/Bテストは行えないので、ぜひ押さえておきましょう。
1.仮説を必ず立てる
Facebook広告でA/Bテストを実施しようとしたとき、前提となる仮説は必ず立てるようにしましょう。
A/Bテストは、訴求内容や訴求ターゲット、配信方法などでどちらがより良い結果になるかをみるためのものです。
もし仮説もなく、なんとなく違った設定でA/Bテストを実施しても、次の改善アクションにはつながりません。
仮説ありきのA/Bテストの実施で、初めて次のアクションも明確にしやすくなり、テストをやった意味が出てきます。仮説ありきのA/Bテストの実施を心がけてください。
2.複数項目の同時テストはNG
A/Bテストは原則テスト項目は1つにとどめるべきです。例えばクリエイティブとターゲットを変えてテストをする、ということはやめましょう。
なぜかというと、複数の項目を変更したものをテストすると、配信結果が良かった理由・悪かった理由の検証が難しいからです。
クリエイティブの変更が良かったのか、ターゲットの変更が良かったのか、同時に変えるとわかりにくくなります。
A/Bテストは変更による良し悪しをはっきりさせることに意味がありますので、テスト項目は1つだけにしましょう。
3.ある程度の期間と予算をもって実施する
A/Bテストは、ある程度の予算と期間をもって実施するようにしましょう。
これは場合によるので一概には決まった金額と期間があるわけではありません。
しかし、ある程度データが取得できないと統計的に、意味のある数字にならないからです。
ある程度のデータ、いわゆるクリックやコンバージョンが少なければ、Facebookが取得するデータは少なくなり、データとして不確かなものになってしまいます。
多くのデータを集めるには、相応の予算と期間が必要です。
意味のあるデータを確保するために、推定パワーなどを参考にしながら、適切な予算と期間を確保してA/Bテストを実施しましょう。
Facebook広告のA/BテストではLPやフォームのテストはできない
Facebook広告のA/Bテストは、Facebook広告を運用改善していく上で有効な機能です。
しかし一方、広告施策全体においては、あくまで一部分である、ということを忘れないようにしましょう。
あくまでFacebook広告のA/Bテストは、Facebook広告において改善できる範囲でテストを行うものです。
しかし、広告施策全体で獲得件数が伸び悩んだりする場合、広告だけでなく、LPやフォーム、施策そのものなど、Facebook広告以外にも問題があることが考えられます。
その場合、Facebook広告でいくらテストをやったところで、期待する効果の改善はされないでしょう。
むしろ、LPやフォームを改修したほうが、A/Bテストを行うためFacebook広告に費用を投下するより、費用的にも安く済むということ考えられます。
Facebook広告のA/Bテストは、広告施策全体の運用改善作業の一部分にすぎない、ということは意識しておきましょう。
A/Bテストは1回で終わりではない
Facebook広告でA/Bテストを実施し結果が出た後は、検証し、その施策を活かして改善作業を行います。
しかし、この作業は1回で終わらせるものではありません。むしろ、A/Bテストは効果を最大化させていくには、単発で終わらせずに継続的に実施していくものなのです。
その方法について、簡単にお伝えします。
別の項目をテストする
Facebook広告を運用する上で「ここを改善したらもっと良くなる」という項目は1つではないはずです。
クリエイティブや配信方法、ターゲット設定や配信面などFacebook広告のA/Bテストを行える範囲だけでも4つもあり、また各々の項目で仮説はどんどん立てられるでしょう。
こうやってみると、1つの項目でA/Bテストが終わった後、さらに次の項目でA/Bテストを実施することは普通に行われるべき作業と言えます。
レポートの数字を追いかけるだけでなく、A/Bテストを継続的に行い検証しながら効果を高めていくことが、Facebook広告の運用方法です。
ぜひどんどん仮説を立てて、継続的に実施していきましょう。
繰り返しテストする
Facebook広告のA/Bテストにおいて、同じ項目を繰り返し実施することには2つの意味があります。
ひとつはテスト結果が芳しくなかった場合の再テスト、もうひとつは実施時期の違いによる再テストです。
予算や期間、設定などの原因で「違いに差が生まれない」「有効な数字と認められない」といった結果が出ることはよくあります。
そのような場合は、有効な差が出るよう再テストし、検証する必要があるでしょう。
また、実施時期の違いによっても結果に大きく差がでることがあります。
例えば、季節要因での結果のブレです。夏と冬でA/Bテスト結果が違った、などはありがちなケースです。
その時期に外的要因による変更がないかは、きちんとチェックしておかないと、判断を誤ることがあるので注意しましょう。
まとめ:Facebook広告をA/Bテストでどんどん改善していこう
本記事のまとめ
- Facebook広告でA/Bテストできる項目は「広告素材/配信の最適化/ターゲット/配置」の4つ
- A/Bテストの作成は広告マネージャーで行い、結果はテストツールから確認できる
- 仮説を立て項目を一つずつA/Bテストすることが大事
- A/Bテストは広告施策全体の改善作業の一つにすぎない
- A/Bテスト実施後は改善アクションを起こし、その後も繰り返しテストを行う
Facebook広告に限らず、A/BテストはWeb広告運用において頻繁に行われるものです。運用している中でたくさんの改善点が出てきます。
それを一つ一つつぶしていくのは労力のかかる作業ですが、その作業をFacebook広告では比較的簡単に実施することができます。
これまでA/Bテストをあまりやったことがない方は、ぜひチャレンジしてみましょう!
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。