デジタルマーケティング用語集!重要な語句を厳選して紹介
最終更新日:2024年8月19日 | 投稿日:2022年11月6日
専門用語が多く登場するデジタルマーケティング。聞いたことのない用語や多くの横文字を目にして、困惑する方も多いのではないでしょうか。
本記事は、デジタルマーケティングにたずさわる方に向けて、デジタルマーケティングの用語を厳選してまとめました。
ジャンルや使用されているシーンに分けて解説しているので、わからない用語や理解を深めたい用語がある場合はぜひ参考にしてください。
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目次
デジタルマーケティングとは
「デジタルマーケティング」とは、ツール、テクノロジーを活用したマーケティング活動の総称です。
オンラインだけで完結するものにとどまらず、オフラインとオンラインが連携しておこなわれるものもデジタルマーケティングと呼ぶことがあります。
例えば「実店舗に来店した顧客から得られたデータをツールに集約し、そのデータとツールを活用しておこなうマーケティング活動」はデジタルマーケティングです。
デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い
デジタルマーケティングとWebマーケティングは、似ている言葉ですが異なる意味です。
Webマーケティングは
- オンライン広告
- SEO(Webサイト・オウンドメディア)
- SNSマーケティング
- メルマガ・LINE公式アカウント
など、Webを通じて実施するマーケティング活動のことを指します。
一方、デジタルマーケティングはWebマーケティングを含む概念です。
オフラインでのマーケティング活動であっても、オンラインが絡んでいればデジタルマーケティングと呼ばれることがあります。
【広告】デジタルマーケティング用語
ここからは、Web広告に関する用語を解説します。Web広告の種類(名前)や、施策の名称をピックアップしました。
DSP
DSPとは、さまざまなアドネットワークなどに同時に広告を配信できるプラットフォームのことを指します。「Demand-Side Platform」の略称です。
DSPを利用することで「広告内容にマッチしたユーザーに絞って広告を配信できる」などのメリットが得られます。
PPC広告
PPC広告とは、1クリックごとに費用が発生する広告のことを指します。PPCは「Pay Per Click」の略称です。
PPC広告はあくまで「1クリックごとに費用が発生する」広告であり、ユーザーに表示されただけでは費用が発生しません。
検索エンジンの検索結果で表示される「リスティング広告」など、幅広い広告において採用されている仕組みです。
SSP
SSPとは、広告枠を提供している側(媒体側)のためのプラットフォームのことを指します。「Supply-Side Platform」の略称です。
SSPの利用には費用がかかりますが、媒体側にとっては広告収益の最大化が見込めるというメリットがあります。
また、広告主側はターゲティング精度が大幅に向上するというメリットが得られます。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告とは、動画広告の種類の1つです。動画視聴枠の中「以外」に表示される動画広告のことを指します。
アウトストリーム広告には以下の3種類があります。
- インバナー広告:いわゆるバナー(静止画)広告の枠に配信される動画広告
- インリード広告:Webページや記事の途中に差し込まれる形で配置される動画広告
- インタースティシャル広告:ページの切り替えや移動をおこなう際に表示される動画広告
アドネットワーク
アドネットワークは、広告配信枠を設置しているWebサイトを多く集めて作られている広告配信ネットワークのことを指します。
例えば、Googleには「GDN(Googleディスプレイネットワーク)」というネットワークがあります。
さまざまなWebサイトがGDNの広告枠を設置しており、それらのWebサイトの集合体が「GDN」です。
GDNに配信することで、GDNと連携したWebサイトの広告枠へ配信することができます。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、CVごとに費用を支払う形式の広告です。日本語では「成果報酬型広告」とも呼ばれています。
例えば「商品購入」がCVであれば、アフィリエイト広告経由で商品が購入されたとき、広告主に費用を支払います。
アフィリエイト広告は、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)というサービスを利用して配信されることが多いです。
ASPは「広告主」と「広告を配信したいサイト運営者」を仲介するサービスのことを指します。
インストリーム広告
インストリーム広告は動画広告の1種で「動画視聴枠に表示される広告」を指します。アウトストリーム広告と対になる用語です。
ユーザーが動画を視聴する前後や、動画を視聴している最中などに配信されます。
スキップ可能・不可能なものあり、広告動画の秒数にも違いがあります。
インフィード広告
インフィード広告とは、ブログの記事一覧やSNSの投稿一覧といったいわゆる「フィード」に表示される広告のことを指します。
ブログの記事や投稿になじむような形で表示されることが多く、ユーザーに広告という印象を与えづらい点が特徴です。
インリード広告/インスクロール広告
インリード広告/インスクロール広告は、記事やWebページの途中に差し込まれる広告のことを指します。
インリード広告は「記事などを読んでいる最中に表示される広告」で、インスクロール広告は「スクロールしている途中で表示される広告」といったニュアンスです。
2022年現在、どちらの形式も動画広告が多く見られます。
カルーセル広告
カルーセル広告とは、画像や文章のセットを複数使用した形式の広告です。
ユーザーはそのセットをカルーセル(メリーゴーランド)のように動かして閲覧できるため、カルーセル広告という名前がついたと言われています。
「カタログのように違う商品の情報を掲載する」使い方のほか「複数の画像をつなげて1枚の大きな画像のように表示する」といった使い方もあります。
ショッピング広告
ショッピング広告とは、商品の情報と画像がセットで表示され、クリックするとその商品の販売ページに移動する広告のことです。
Googleのショッピング広告が有名で、検索をおこなったユーザーに、キーワードに合わせておすすめの商品を表示します。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告のことです。
多くは静止画ですが、現在は動画広告や、テキストのみの広告も配信することができます。
静止画がメインだったころのディスプレイ広告は、バナー広告とも呼ばれていました。
ネイティブ広告
ネイティブ広告は、Webサイトやブログ記事の中に、自然な形で溶け込んでいる広告のことを指します。
代表的な例として、インフィード広告が挙げられます。インフィード広告はネイティブ広告の一種ということです。
リスティング広告
リスティング広告は、検索エンジンを利用した際に検索結果に表示される広告のことです。
検索に使用したキーワードに連動して表示されるため「検索連動型広告」とも呼ばれます。
Web広告の中でも成約率が高く、優先的に実施されることの多い広告です。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは「自社のWebサイトに訪問したことのあるユーザー」を対象にして配信できる広告です。
Webサイトにタグを設定することで、サイト来訪者の情報を取得し、そのユーザーに対して広告を配信します。
「Webサイトを訪問した人=Webサイトの内容に興味がある人」へ広告を配信する、といった使い方が多いです。
リワード広告
リワード広告は、ユーザーに報酬を与えるタイプの広告を指します。アフィリエイト広告(成功報酬型広告)の中のひとつです。
例えば、漫画アプリで
- 広告を見たら1話無料
- 特定のアプリをダウンロードしたら3話無料
といった仕組みを見かけたことはありませんか?これはリワード広告の1種です。
ユーザーに報酬を与える代わりに広告を閲覧してもらうことで、認知度やアプリダウンロード数の向上を図ることができます。
純広告
純広告とは、特定のメディアに設置された広告枠に掲載する広告です。多くの場合値段と掲載期間が決まっています。
費用はそのメディア自体のPV数やユーザー層によって異なります。リスティング広告などと比較すると多くの費用がかかるものの、
- 必ず広告を掲載できる
- 運用を任せられる
- メディアによっては大幅な認知拡大やブランディング効果が見込める
といったメリットがあります。
【数値】デジタルマーケティング用語
ここからは、デジタルマーケティングでよく使用される用語をジャンル別に解説していきます。
まずは、レポートや分析ツールでよく出てくる数値に関する用語を確認していきましょう。
CV(コンバージョン)
CV(コンバージョン)は、マーケティングにおいてユーザーがマーケティングの目的・目標とするアクションを起こしてくれた状態のことを指します。
アクションが1回起こされた場合「1CV」のように数えます。
CVはビジネスの形態やその目的によって異なることが特徴です。例えば、商品を販売しているビジネスであれば「商品が1個購入された」ことがCVです。
CPA(コンバージョン単価)
CPAとは、1CVを獲得するのにかかった費用のことです
「Cost per Acquisition」または「Cost Per Action」の略称で、日本語では「顧客獲得単価」と呼ばれます。
CPAは「広告費÷広告で獲得したCV数」という式で求めることができます。
CPC(クリック単価)
CPC(クリック単価)は、広告1クリックあたりの費用のことを指します。
「Cost Per Click」の略で、1クリックごとに広告費が発生する仕組みの広告において用いられます。
CPM(インプレッション単価)
CPM(インプレッション単価)は、広告が1,000回表示されたときに発生する費用のことを指します。
「Cost Per Mill」の略で、広告が表示されることで広告費が発生する仕組みの広告において用いられます。主に、ディスプレイ広告や純広告などです。
CTR (クリック率)
CTR (クリック率)は、広告が表示されたうち何回クリックされたかという割合のことです。「Click Through Rate」の略称です。
クリック率が高ければ、その広告はユーザーの興味を引けているということがいえます。
しかし、CV(コンバージョン)が低い場合もあるため、複数の指標と合わせてチェックする必要があるでしょう。
CVR(コンバージョン率)
CVR(コンバージョン率)は、広告のクリック数やPV数などに対して、どの程度CVがあったかという割合です。「Conversion Rate」の略称です。
CVが少なくてもCVRが高い、CVが多くてもCVRが低いということはよくあります。広告の効果は、CVRを含めて確認しましょう。
Impression(インプレッション)
Impression(インプレッション)とは、広告の表示回数のことを指します。
Webサイトの表示回数を表す際は「PV(Page View)」という用語が用いられますが、広告の場合は「インプレッション」を使うことが多いです。
広告の管理画面やデータ上では「imp」と略されることもあります。
ROAS(費用対効果)
ROAS(費用対効果)は「ユーザーが商品やサービスに対して1回あたりに利用した金額の割合」を指す言葉です。「Return On Advertising Spend」の略称です。
ROASは「%」で表され「売上÷広告費×100」という式で算出できます。
ROI(投資利益率)
ROI(投資利益率)は、投資金額に対してどの程度利益が出たかという割合を指す言葉です。「Return On Investment」の略称です。
ROAS同様、ROIも「%」で表され「利益(売上ーコスト)÷投資コスト×100」という式で算出できます。
UU(ユニークユーザー)
UU(ユニークユーザー)は、Webサイトを訪問したブラウザまたはデバイスの数を指す言葉です。
「ユーザー」といいつつ、実際にはアクセスしたブラウザやデバイスの数をカウントしています。
例えば、1人のユーザーがPCとスマートフォンを利用して同じWebサイトにアクセスしたとき、UU数は「2」となります。
アトリビューション
アトリビューションは本来「特定、帰属、属性」といった意味を持つ単語です。
マーケティングにおいては「広告やメディアなどがコンバージョンにどの程度貢献したか」を測定することを指します。
例えば、Google広告である商品の広告をクリックしたユーザーが、3日後にFacebook広告で同じ広告を見て、Facebook広告経由で商品を購入したとします。
この場合、管理画面上では「Facebook広告が1CV獲得した」とカウントされ、Google広告は0CVとなります。
しかし「Google広告もFacebook広告経由での1CVに貢献した」と考えるのが、アトリビューションです。
アトリビューションの考え方を用いた分析方法を「アトリビューション分析」と言います。
アトリビューションについては、以下の記事でも解説しています。より詳しく知りたい場合は、こちらを参考にしてください。
インプレッションシェア(IS)
インプレッションシェア(IS)とは、主にGoogle広告で使用される用語です。Googleは、ISの意味を以下のように説明しています。
インプレッション シェア(IS)は、広告が表示可能だった合計回数のうち、広告が実際に表示された回数が占める割合です。
インプレッション シェア = 表示回数 / 広告が表示可能だった合計回数
広告が表示可能だった回数は、ターゲット設定、承認状況、品質など、多くの要因を考慮して見積もられます。
ISは、Web広告の改善に役立てられる指標です。予算によってISが低くなっている場合は、広告に使用している予算が少ないことを示しています。
予算を増やすことで、最大限の広告表示を見込めるでしょう。
ランクによってISが低くなっている場合は、入札単価や広告の品質などによって上下する「広告ランク」の改善が求められています。
インプレッションシェアについては以下の記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてください。
エンゲージメント
エンゲージメントは、SNSの投稿などに対するユーザーの反応を指す言葉です。
「反応」の例としては以下のようなものがあります。
- いいね
- リツイート(RT)
- 返信(リプライ)
- 画像や動画の表示
- 投稿の詳細のクリック
- リンクのクリック
- ハッシュタグのクリック
セッション
セッション数は「ユーザーがWebサイトに訪問する→離脱する」という一連の行動の数を指す言葉です。
Webサイトに訪問した時点でWebページを表示していることになるため、PVと似ているように感じる方もいるでしょう。
しかし、セッションはそのWebサイトから離脱するまで自社Webサイト内のどのページを表示しても「1」しかカウントされません。
リーチ
リーチとは、広告がユーザーにどの程度到達したかを指す言葉です。
インプレッションと似ていますが、インプレッションは「表示回数」、リーチは「広告が到達したユーザー数」という違いがあります。
広告媒体のなかには、ターゲティングの条件ごとにおおよそのリーチ数を表示してくれるものもあります。
フリークエンシー
フリークエンシーは、Web広告を配信しているユーザーに同じWeb広告が何回表示されたかを表す用語です。
例えば、広告Aのリーチ数が500、フリークエンシーが1.5だとします。
この場合「広告Aは今までおおよそ500人に配信され、その500人には平均約1.5回、広告Aが表示されている」ということがいえます。
直帰率/離脱率/回遊率
回遊率、離脱率、直帰率は、それぞれ以下のような意味を持つ指標です。
指標 | 意味 |
---|---|
回遊率 | セッション数に対して、PV数がどの程度あったかという割合 |
離脱率 | 1セッションのなかで、該当ページが「最後に閲覧したページ」になった割合 |
直帰率 | 全PV数に対して、Webサイトの1ページしか閲覧せずに離脱してしまったセッション数がどの程度あったかという割合 |
- 回遊率はWebサイトにより深い興味を持っているユーザーの割合
- 離脱率はWebサイト閲覧の最後のページとなってしまう割合が高いページ
- 直帰率は回遊につながりやすい・つながりにくいページ
がわかります。
【目標・効果測定】デジタルマーケティング用語
次に、デジタルマーケティングの施策実施前の目標設定や、実施後の効果測定をおこなう際に頻出する用語を解説します。
ARPU【効果測定】
ARPUは、ユーザー1人あたりの平均売上金額を指す用語です。「Average Revenue Per User」の略称で、多くの場合「アープ」と読みます。
サブスクリプションサービスや、月額課金型のサービスなどにおいてよく用いられる指標です。
基本料金を払っているユーザーの増減や、追加コンテンツを購入しているユーザーの増減などを確認する際に用いられます。
CAC(CAC Payback Period)【効果測定】
CACとは「顧客獲得コスト」のことを指します。「Customer Acquisition Cost」の略称です。
主に月額課金型のSaaSビジネスにおいて用いられる言葉で、1人の顧客獲得にどの程度の費用がかかったかを表します。
CAC Payback Periodは、日本語で「顧客獲得単価の回収期間」と訳されます。つまり、CACをどの程度の期間で回収できるかという予測数値です。
SaaSビジネスは多くの場合月額制です。ある程度の期間使用してもらって営業費用を回収し、利益を上げていくスタイルのビジネスだといえます。
そのため、CAC(CAC Payback Period)を意識してマーケティングを実施していく必要があります。
KFS【目標設定】
KFSは「Key Factor for Success」の略称で、日本語訳すると「成功への鍵となる要因」のことを指します。
ビジネスには目標達成のために何が必要なのかという問題や、解決しなければいけない課題がつきものです。
そのとき、KFSが何なのかを探ることで、ビジネスを成功に近づけることができます。
「自社のビジネスにおいて何が重要なのか」が、KFSだといえるでしょう。
なお、ほぼ同様の意味を持つ言葉としてKSF(Key Success Factor)やCSF(Critical Success Factor)が挙げられます。
KGI/KPI【目標設定】
KGIは、目標について「何を・どれくらい・どの期間までに」といった要素を数値で表したものを指します。「Key Goal Indicator」の略称です。
KPIとは、KGIを達成するために、何を・どれくらい・どの期間までに達成するのかを数値で表したものです。「Key Performance Indicator」の略称となります。
ビジネスにおいてKPIやKGIを設定することは、社内での目標を共有できるほか、課題が明確になる・モチベーションアップにつながるなど多くのメリットがあります。
デジタルマーケティングのKPIについては以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
LTV【効果測定】
LTVとは、顧客・ユーザーが一定期間のあいだに商品・サービスに使用した金額の合計を指します。
「Life Time Value」の略で、ユーザーがどの程度の価値(利益)を生み出しているかという意味を持っています。
サブスクリプションサービスなどにおいて用いられることが多い言葉で、先述したCACとも関わりが深い用語です。
LTVとCACを用いて算出する「ユニットエコノミクス」は、SaaSビジネスやサブスクリプションサービスにおいて重要視すべき指標です。
ユニットエコノミクス・LTV・CACについては以下の記事でより詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
OKR【目標設定】
OKRとは、達成すべき目標とその達成までの道のりを管理するための方法です。
「Objectives and Key Results」の略称で、直訳すると「目標と主要な結果」となります。
1つのO(Objectives:目標)を設定し、その目標を達成するためのKR(Key Results:主要な結果)を2~5つ程度設定します。
そして、KRを得るために業務を進めていくのです。
特徴として、Oは定性的なもの(数字で測れない)・KRは定量的なもの(数字で測れる)である必要があるという点が挙げられます。
KRを得るための期間はおおむね1~3ヵ月のため、スピーディな目標達成が見込める点などがメリットです。
チャーンレート【効果測定】
チャーンレートとは「解約率」「退会率」を表す言葉です。
サブスクリプションサービスなどを展開する企業は特に重要視すべき指標といえます。「3ヶ月間の解約率を○%に抑える」といったKPIを設定する企業も多いです。
【Webサイト・メディア】デジタルマーケティング用語
次に、WebサイトやWebメディアに関する用語について解説します。
CTA(Call To Action)
CTA(Call To Action)は、Webサイトや広告を閲覧しているユーザーに行動をうながすことを指します。行動とは、多くの場合CVにつながる行動です。
例えば、セミナーを宣伝するLPであれば「今すぐ参加申し込みをする」といったリンクやボタンがCTAとなります。
LP
マーケティングにおけるLPは「ランディングページ(Landing Page)」の略称です。
多くの場合、Web広告をクリックして最初に表示されるWebページのことを指します。
日本では、Webサイト内の1つのページをLPとして設定するのではなく、Web広告をクリックした人にのみ表示するLPを別に作成することが主流です。
UI/UX
UIはユーザーインターフェース(User Interface)の略称で、ユーザーとサービス・商品の接点のことを指します。
例えば「WebサイトのUI」であれば、Webサイトのデザイン・フォント・レイアウト・操作性などがUIとなります。
UXはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称です。ユーザーがサービス・商品を通して得られる体験や経験のことを指します。
例えば「WebサイトのUX」であれば、使いやすいと感じた・ほしい情報がすぐ手に入った・おしゃれなデザインだと感じた、といったものがUXです。
アーンドメディア
アーンドメディア(Earned Media)とは「第三者が発信するメディア」という意味を持つメディアです。具体的には、SNSや口コミサイトが挙げられます。
アーンドメディアに加え、後述するオウンドメディア・ペイドメディアの3つは「トリプルメディア」と呼ばれています。
オウンドメディア
オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で運営するメディアのことを指す言葉です。自社ブログなどもオウンドメディアです。
多くの企業が、情報発信やブランディングなどを主な目的としてオウンドメディアを運営しています。
オウンドメディアを接点として、サービスの利用・商品の購入などにつなげようとしている企業も多いです。
ペイドメディア
ペイドメディア(Paid Media)とは、企業側が費用を払って記事などを掲載する形のメディアを指します。
マス広告(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)やWeb広告などはペイドメディアに分類されます。
オウンドメディアと比較して、大きく即効性のある認知拡大効果が見込める点が特徴です。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、ターゲットユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成・配信し、ユーザーを自社の顧客へと育成していくマーケティング方法です。
作成するコンテンツはさまざまで、
- オウンドメディアの記事
- 動画
- メールマガジン
- Webアプリ
- セミナー・説明会
などもコンテンツとしてみなす場合があります。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーとは、企業が持つノウハウや事例をまとめた資料や、調査結果をまとめた報告書のことを指します。
デジタルマーケティングにおいては、リード(見込み顧客)獲得のために用いられることが多いです。
ダウンロードフォームで氏名やメールアドレスなどの情報を入力してもらうことで、該当のホワイトペーパーに興味があるユーザーの情報を得られます。
UGC(User Generated Contents)
UGC(User Generated Contents)は、直訳すると「ユーザーが生成したコンテンツ」という意味です。
企業が商品やサービスなどを紹介する写真・文章を作成すると、ユーザーは
- 企業側だから良い面ばかりを押し出しているのではないか
- 写真やセットが整然としすぎて嘘くさい
といった感想を抱く場合があります。
こういった感想を抱かせず、サービスや商品に親近感を持たせられる可能性を持つのがUGCです。
UGCを利用するほか、UGCを模したコンテンツをマーケティングに活用することで、ユーザーにリアル感・親近感を抱かせ、CVに近づかせられることができます。
【最適化】デジタルマーケティング用語
デジタルマーケティング、特にWebマーケティングでは「Optimization(最適化)」という単語がよく用いられます。
「Optimization」に関連するデジタルマーケティング用語を集めました。
SEO(Search Engine Optimization)
SEO(Search Engine Optimization)は「検索エンジン最適化」という意味の用語です。
Webサイトが検索結果の上位に表示されるよう、Webサイトの評価を向上させることを指します。
- Googleの評価基準を理解してWebサイトを整えると
- ユーザーにとって有用な情報発信をおこなう
- ユーザーが使いやすいWebサイトに修正する
といった方法が挙げられます。
CRO(Conversion Rate Optimization)
CRO(Conversion Rate Optimization)は「コンバージョン率最適化」という意味の用語です。
CVRを最大化させるための施策と言い換えてもいいでしょう。
具体的には、広告のABテストをおこなうほか、ユーザーがCVに至るまでの導線を見直すといった方法があります。
DFO(Data Feed Optimization)
DFO(Data Feed Optimization)は「データフィード最適化」という意味の用語です。
ECサイトにおいて多く使われる用語で、データフィードはECサイトにて取り扱っている商品のデータリストのことを指します。
データフィードの内容をユーザーやショッピング広告に合わせて最適化するといったことが主な方法です。具体的には、
- 売り切れの商品を表示したままにしない
- 商品の情報(サイズ・色・素材など)を充実させる
- ユーザーがクリックしたくなるような情報を追加する
といった対応が挙げられます。
EFO(Entry Form Optimization)
EFO(Entry Form Optimization)は「エントリーフォーム最適化」という意味の用語です。
ビジネスにおいてユーザーに情報を入力してもらう場面は多くあります。この際に
- 入力しづらい
- 入力ミスや入力漏れがあって次のページに進めないものの、どこがミス・漏れなのかわからない
といったことが起こってしまうと、ユーザーはフォーム入力を完了することなくそのページを離れてしまう可能性が高まります。
そのような事態を減らして入力完了率を高めるため、エントリーフォームの改善をおこなうのがEFOです。
LPO(Landing Page Optimization)
LPO(Landing Page Optimization)は「LP(ランディングページ)最適化」を指す用語です。
Web広告や検索結果のリンクをクリックした際に最初に表示されるWebページがLPです。
LPOは、LPからユーザーがCVする確率を上げるための施策を指します。
具体的には、
- CTAボタンの設置
- キャッチコピーの変更(ABテスト)
- CTAまでの導線の見直し
といった対応が挙げられます。
SMO(Social Media Optimization)
SMO(Social Media Optimization)は「ソーシャルメディア最適化」を指す用語です。ソーシャルメディアとは、主にSNSやブログなどのことを指します。
SMOとは、ソーシャルメディアを通して自社のWebサイトやコンテンツにアクセスしてもらうために、ソーシャルメディアを最適化することです。
具体的には、
- 投稿内容の見直し
- アクセスしてほしいWebページやコンテンツへのリンク設定
- Webページやコンテンツに沿った投稿の実施
といった対応が挙げられます。
【ツール】デジタルマーケティング用語
ここからは、デジタルマーケティングにおいてよく利用されるツールについて解説します。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、主にWebサイトのコンテンツを構成する素材を管理するためのシステムです。
有名なCMSとしてWordPressが挙げられます。独自のCMSを開発・運用している企業もあります。
一般的に、CMSを使用するとプログラミングの知識がなくともWebサイトを更新することが可能です。
CRM(顧客関係管理)
CRM(顧客関係管理)とは、企業と顧客の関係を管理することを指します。企業と顧客の関係を管理するためのシステムを指す場合もあります。
CRMは、顧客の情報や実施した営業内容などを管理し、顧客と良好な関係を築いていくために欠かせません。
Google Analytics
Google Analyticsは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。
タグなどを設定することで、Webサイトにアクセスしたユーザーに関して
- ユーザーの属性(性別・利用デバイス・言語など)
- アクセス元URL・アクセス元検索エンジン
- 閲覧したページ
- コンバージョンしたかどうか
など、非常にさまざまな情報を確認することが可能です。
Google Search Console
Google Search Consoleとは、Googleが提供している検索分析ツールです。
- 自社サイトがどの検索キーワードで表示されたか
- 表示回数
- クリック数
- 他サイトからどの程度リンクされているか
などがわかります。SEOでは必要不可欠なツールです。
MA(マーケティング自動化)
MA(マーケティング自動化・マーケティングオートメーション)とは、マーケティング活動を自動化・効率化するための方法や技術のことを指します。
マーケティングを自動化するためのツールは「MAツール」と呼ばれます。
MAツールにはリード(見込み顧客)管理機能や自動でマーケティング施策を実施する機能などが搭載されていることが多いです。
SFA(営業支援システム)
SFA(営業支援システム)は「Sales Force Automation」の略称で、営業活動を支援するためのシステムのことを指します。
顧客の情報や案件の詳細、実施したマーケティング活動などを管理し、情報を蓄積していくことが可能です。なお、SFA機能を持ったCRMもあります。
キーワード プランナー
キーワード プランナーとは、Googleが提供しているキーワード調査ツールです。
無料で利用でき、入力したキーワードがどの程度検索されているかという検索ボリュームを確認することが可能です。
このほか、キーワードを入力すると類似したキーワードの候補も表示されます。リスティング広告を作成する際に非常に便利なツールです。
ヒートマップ
ヒートマップとは、Webサイトを訪問したユーザーの行動を色の濃淡で表したものです。
ヒートマップを導入することで、ユーザーのカーソルの動き、スクロールが止まった場所などがわかります。
ユーザーがWebページのどの部分に注目しているかが把握できるため、WebサイトやLPの改善に活用することが可能です。
【分析方法】デジタルマーケティング用語
デジタルマーケティングにおいて用いられる分析方法や、顧客への考え方などに関する用語について解説します。
ここで紹介するものは、主にマーケティングの実施前後におこなっておきたい分析です。
4P&4C
4Pと4Cは、マーケティングを実施するうえで意識すべき重要な要素です。マーケティングミックスとも呼ばれます。
4Pと4Cは、それぞれ以下の頭文字をとった言葉です。
4P
- Product(製品・実際に顧客に届けるもの)
- Price(製品の価格)
- Place(製品の流通方法)
- Promotion(製品の販促方法)
4C
- Customer Value(顧客が得られる価値)
- Cost(顧客が負担するコスト)
- Convenience(顧客が得られる利便性)
- Communication(自社と顧客とのコミュニケ―ション)
5Forces
5Forces(5フォース)とは、事業を運営するうえで脅威となる外部環境や、競争の要因となる5つの要素のことを指します。
5Forcesとは、以下のとおりです。
- 新規参入者
- 売り手の交渉力
- 買い手(顧客)の交渉力
- 代替品・代替サービス
- 既存の競争業者(同業他社)
5Forcesを分析することは、自社が対抗する必要がある脅威の把握や、具体的な対抗方法の考案につながります。
PEST分析
PESTは、
- Politics(政治)
- Economy(経済)
- Society(社会)
- Technology(技術)
の頭文字をとった言葉です。
PEST分析とは、上記の4つを用いて、
- 上記4つの外部環境が今後自社の事業にどのような影響を与えるか
- 現在どのような影響を与えているか
を分析するためのフレームワークを指します。
STP分析
STPは、
- Segmentation(市場の細分化)
- Targeting(狙うべき市場の決定)
- Positioning(自社の立ち位置の明確化)
の頭文字をとった言葉です。
市場を細分化し、狙うべき市場を定め、自社の立ち位置を明確化するという行為がSTP分析です。
SWOT分析
SWOTは、
- Strength(強み)
- Weakness(弱み)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
の頭文字をとった言葉です。
SWOT分析を実施する場合は、まず「自社の強み」と「弱み」「自社のサービスを売り出すうえで考えられる機会(チャンス)」「脅威」の4つを洗い出します。
そのうえで、内部環境である強み・弱みと、外部環境である機会・脅威をかけ合わせ(クロス分析)、改善点や注力すべき部分を抽出します。
【リード=見込み顧客】デジタルマーケティング用語
デジタルマーケティングは、営業活動におけるリード(見込み顧客)獲得にも有効です。そのため、リードに関する用語が出てくる場合があります。
ここからはそれらリードに関する用語を解説します。
リードジェネレーション
リードジェネレーションとは「見込み客を作り出す・創出する」という意味を持つ言葉です。
自社の商品・サービスに興味を持ち、購入する可能性のある「見込み客」を生むための活動です。
みずから対象となる顧客にアプローチし、商品やサービスの認知度向上や、興味を持ってもらうことを目的とします。
リードナーチャリング
リードナーチャリングとは「リードを育てる」という意味の言葉です。
創出したリードに対して何のアプローチもしないままでは、商品やサービスのことを忘れられてしまうでしょう。
リードナーチャリングは、リードジェネレーションのステップを無駄にしないために、リードにアプローチしていくことを指します。
リードクオリフィケーション
リードクオリフィケーションとは「リードを選別する」という意味の言葉です。
ナーチャリングしたリードのなかでも、さらに見込みの高いリードを選別するステップのことを指します。
「メルマガの開封」「セミナーへの参加」といった、リードが取った行動によってリードをスコアリングします。
そして、見込みの高低に合わせて営業活動の内容を変化させ、効率的な営業を実施するのです。
リードマネジメント
リードマネジメントは、上記3つの活動~商談化までのサイクルの管理を指します。
リードを獲得しても、長期的なフォローをおこなってようやく商談化するというケースが少なくありません。
そのため、リードを管理することはもちろん必要ですが、リードへのアプローチ内容なども含め、定期的かつ綿密な管理体制を敷くことが必要です。
リードマネジメントは、リードとリードへの営業活動をマネジメントすることを指します。商談化には必要不可欠な行動です。
【マーケティング】デジタルマーケティング用語
最後に、デジタルマーケティングにおいて広く用いられている用語を解説します。
D2C
D2Cとは、製造者と消費者が直接取引をおこなうことを指します。「Direct to Consumer」の略称です。
多くのビジネスにおいて「製造者が小売店に商品を卸し、消費者は小売店で商品を購入する」という流れが見られます。
しかし、D2Cは製造者が消費者から直接商品を購入するという商取引です。
オンライン通販・ECサイトの発達により、近年D2Cビジネスが多く見られるようになりました。
SMARTの法則
SMARTの法則とは、目標設定の際に意識すべきポイントをまとめた法則です。「SMART」とは、以下の単語の頭文字です。
- Specific:具体的である、分かりやすい
- Measurable:計測可能である、数字で表せる
- Achievable:達成可能である
- Relevant:関連性がある
- Time-bound:期限が明確である
SMARTの法則にのっとって目標を設定することで、パフォーマンスの向上が見込めます。
オーディエンス
オーディエンスとは、本来「観客」という意味を持つ言葉です。マーケティングでは「広告の受け取り手」という意味があります。
「オーディエンスの情報」「オーディエンスターゲティング」といった言葉に使われます。
カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、消費者がリード(見込み顧客)の状態から顧客に至るまでの行動や思考の流れや、各行動・思考における接触ポイントのことを指します。
カスタマージャーニーマップは、上記の情報を時系列にまとめたものです。
カスタマージャーニーマップを作成することで、ユーザー視点で物事を考えることができます。
ターゲティング
ターゲティングとは、広告の配信先や自社が商品・サービスを利用してほしいユーザーを絞り込むことを指します。
世の中には年齢・性別・職業など、さまざまな属性を持ったユーザーが多種多様に存在しています。
そのため、ターゲティングをおこなわなければ、商品・サービスを欲する人にマーケティングをおこなうことは難しいでしょう。
自社の処品・サービスを求めるユーザーはどのようなユーザーなのか考え、マーケティングを実施する対象を絞り込むことが、ターゲティングであるといえます。
チャネル
チャネルとは「経路」という意味を持つ言葉です。マーケティングにおいては「集客チャネル」「販売チャネル」のように使用されます。
チャネルの数が多いほど多くのユーザーを取り込めますが、管理や運用も大変になります。
自社の商品やサービスを求めるユーザーが多いチャネルを判断し、注力すると良いでしょう。
トラッキング
トラッキングとは「追跡」「追尾」という意味を持つ言葉です。マーケティングにおいては、Web上でのユーザーの行動を追跡・分析することを指します。
ユーザーの行動を追跡・分析することで、ユーザーがどのコンテンツや情報に興味を持っているのかがわかり、マーケティングに役立てられます。
ブランディング
ブランディングとは、ブランドを形作るための活動を指します。
自社の商品やサービス、またはそれらのシリーズを「個」として確立させ、認知度を高めるための一連の活動です。
具体的な活動例としては、
- 世界観やストーリーの作り込み
- ロゴや商品カラーの統一
- 大手メディアへの広告出稿
などが挙げられます。
ペルソナ
ペルソナとは、商品やサービスの顧客となるユーザーモデルを指します。
「ターゲットユーザー」とも似ている言葉ですが、ペルソナは「架空の顧客像」とも言い換えられます。
- 名前
- 年齢
- 性別
- 職業
- 趣味
- 好きなもの
- 生活スタイル
など、さまざまな情報を詳細に想定して作り上げる顧客像が、ペルソナです。
マーケティングファネル
マーケティングファネルとは、ユーザーが商品・サービスを認知してから、実際に購入または利用するまでの流れをファネルで表したものです。
ファネルとは「ろうと・じょうご」のことを指します。図にすると逆三角のような形です。
- 商品・サービスを認知したユーザー
- 商品・サービスに興味を持っているユーザー
- 購入を検討したユーザー
- 実際に購入・利用したユーザー
これらのユーザーは、1~4にかけて徐々に数が少なくなっていきます。そのため、ファネルを用いた図で表されるのです。
まとめ:用語を理解してスムーズにマーケティングを進めよう
デジタルマーケティングは特に横文字が多く、初めて取り組む場合は戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。
しかし、取り組んでいるうちに重要な用語やよく目にする用語から、少しずつ理解が深まっていきます。
わからない用語や理解を深めたいと感じる用語があった際は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。