デジタルマーケティングの5つのプロセス|実施する4つのメリットも解説
最終更新日:2022年8月8日 | 投稿日:2022年7月28日
「デジタルマーケティングの適切な進め方がわからない」
「デジタルマーケティングを実施するメリットを知りたい」
本記事は、上記のような思いを抱くマーケティング担当者に向けて、デジタルマーケティングのプロセスを5つに分けてわかりやすくまとめました。
デジタルマーケティングを実施する4つのメリットや、外注がおすすめな理由なども解説しているので、ぜひマーケティング活動の参考にしてください。
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目次
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デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、インターネットやSNSなどのデジタルを活用したマーケティング活動の総称です。
「デジタル」にはWeb上のサービスだけではなく、テクノロジー(技術)やデバイス(装置)なども含まれます。
オフラインでのマーケティング活動と連携しておこなわれる場合も、度々あるということです。
具体的には、
- 実店舗に来店した顧客から得られたデータをツールに集約する
- そのデータとツールを活用してマーケティング活動をおこなう
とっいたケースもデジタルマーケティングに分類されます。
デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い
デジタルマーケティングとWebマーケティングは似ている言葉ですが、大きな違いがあります。それは、取り扱う範囲です。
Webマーケティングは
- Web広告
- SEO(Webサイト・オウンドメディア)
- SNSマーケティング
- メルマガ・LINE公式アカウント
など、Webを通じて実施するマーケティング活動のことを指します。
一方、デジタルマーケティングはWebマーケティングを含む概念そのものです。
デジタルマーケティングについてや、Webマーケティングの違いについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
デジタルマーケティングの重要性や学習方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
デジタルマーケティングの5つのプロセス
ここからは、デジタルマーケティングを進めていく際のプロセスを解説します。基本的には、以下の5つのプロセスを経て進めていきます。
- 課題の整理と明確化
- 調査と分析の実施
- マーケティング戦略の立案
- 取り組む施策の決定
- 施策・効果測定・改善アクションの実施
以下から、詳細を1つずつ確認していきましょう。
1.課題の整理と明確化
まずは、デジタルマーケティングの実施により解決したい課題の明確化と、整理をおこないます。
最初に、課題となるポイントを洗い出しましょう。もし課題が複数ある場合は、どの課題にアタックするべきかを明確化する作業を実施します。
なお各課題には優先順位をつけておくと後々対応しやすくなるため、簡単に順番を決めておきましょう。
また、解決すべき課題は数値として表すことがポイントです。
数値として表すと、実際にマーケティング活動をおこない、解決できたかどうかを明確にできます。
例えば、以下の「良い例」のように、具体的な数値に注目しましょう。
解決すべき課題を明確化する際の例
✕悪い例:コンバージョン率(CVR)が悪いので改善したい
◯良い例:CVRが0.7%程度で伸び悩んでいる。1%程度まで増加させたい
加えて、上記の例の場合は、
- CVR0.7%はなぜ「解決すべき課題」なのか
- 増加させる目安「1%程度」の根拠はどのようなものか
まで明確化できると、課題解決の必要性がより明確になります。具体的には、以下の例のように考えてみてください。
さらなる明確化の例
- CVR0.7%はなぜ「解決すべき課題」なのか
- 増加させる目安「1%程度」の根拠はどのようなものか
<例>
- 広告費を1ヵ月あたり100万円使用して、10万円の商品を販売している
- 直近3ヵ月で、1ヵ月あたりの平均クリック数は1,000回、売れた商品は7個
=単純計算で70万円の売上、CVR:0.7%
※CVR0.7%では広告費の回収もできない
→1%程度なら広告費を回収できるため、1%まで増加させたい
→可能であれば開発費などの回収も含め、1.5%程度まで増加させたい など
2.調査と分析の実施
課題が明確になったら、調査と分析をおこないます。課題解決のためのデータを集めて、分析をおこなっていきましょう。
収集するデータの例
- 現在商品やサービスを利用している顧客の情報
- 商品やサービスの売れ行き
- 商品やサービスの販売チャネル など
収集したデータの分析とは、わかりやすくいえば、「データにどのような傾向があるかを明確にしておく」ということです。
例えば、顧客の情報であれば「30代で働いている女性が約40%を占めている」など、そのデータが持つ特徴を見つけましょう。
3.マーケティング戦略の立案
次に、具体的なマーケティング戦略を立案します。基本的な立案方法は以下のとおりです。
- 目標を設定する
- ペルソナの策定・カスタマージャーニーマップを作成する
- 各種分析をおこなう
- 目標達成度を計るためのKPIを設定する
- KPI達成のための計画を策定する
目標を設定する際は、「1.課題の整理と明確化」で明確化した課題を解決できる目標を設定しましょう。
例えば、「CVRが0.7%程度で伸び悩んでいる。1%程度まで増加させたい」との課題があるとします。
その場合は、「マーケティング活動開始から今年度中までに、コンバージョン率を1%を達成・維持する」といった目標を掲げると良いでしょう。
なお、より具体的なデジタルマーケティングの戦略立案方法は、以下の記事を参考にしてください。
立案時に重要な3つのポイントや、デジタルマーケティングのトレンド予想に関しても解説しています。
4.取り組む施策の決定
戦略の立案が完了したら、具体的にどのような施策を実施するかを決めます。
具体的な施策の例
- Web広告
・リスティング広告
・ディスプレイ広告
・SNS広告 など
- SEO(Webサイト・オウンドメディア)
- SNS
- メルマガ・LINE公式アカウント
- アプリ など
より具体的なデジタルマーケティングの手法一覧については、以下の記事を参考にしてください。
なお、施策は課題に合わせて選びます。まずAIDMA・AISASなどのプロセスモデルを参考に、自社の課題がどのフェーズに当てはまるのか確認しましょう。
そして、課題にマッチする施策を決めていきます。
AIDMAとは
ユーザーや消費者が、購買行動を取るに至るまでのプロセスを表したモデル
Attention:注意(商品やサービスを知る)
Interest:関心(興味を持つ)
Desire:欲求(欲しいと思う)
Memory:記憶(覚える)
Action:行動(購買行動を取る)
の頭文字
AISASとは
AIDMAと同じく、ユーザーや消費者が購買行動を取るに至るまでのプロセスを表したモデル
AISASには、近年になって多く見られる消費者の行動である「Search(検索)」と「Share(共有)」が取り入れられている
Attention:注意(商品やサービスを知る)
Interest:関心(興味を持つ)
Search:検索(商品やサービスについて検索する)
Action:行動(購買行動を取る)
Share:共有(商品やサービスの情報を他者に共有する)
の頭文字
また、実店舗がある場合とそうでない場合では、選択できる施策も変化します。事業展開の形態も考慮して、施策を決定していきましょう。
5.施策・効果測定・改善アクションの実施
最後に、決定した施策を実行します。施策を実施したあとは、必ず効果測定をおこないましょう。
効果測定が重要な理由は、戦略立案時に決定した目標を達成できているか確認するためです。
そして、結果に応じた改善アクションを実施します。また改善アクションの効果も測定し、その結果に応じて新たなアクションを打ち出し……と、PDCAを回していきましょう。
特にWeb広告の場合は、比較的早期に配信結果を確認できます。
スピード感を持って効果測定と改善アクションを実施すれば、費用対効果を含むマーケティングの効果を大きく向上させられるでしょう。
デジタルマーケティングを実施する4つのメリット
デジタルマーケティングを実施すると、多くのメリットが得られます。ここからは、主な4つのメリットについて解説します。
- ユーザーとの接点を増やせる
- 工数削減につながる
- リアルタイムに効果を確認できる
- 蓄積されたデータをもとに分析・改善できる
1つずつ確認していきましょう。
1.ユーザーとの接点を増やせる
まずは、ユーザーとの接点を増やせることです。
デジタルテクノロジー・デバイスなどを駆使したマーケティングをおこなうことで、単純にユーザーとの接点を増やすことが可能です。
また、オフラインだけでは接し得なかったユーザーと接点を持つことも期待できます。
デジタルマーケティングの実施は、チャネルを増やすことにつながるため、売上を伸ばすチャンスを増やせるともいえるでしょう。
2.工数削減につながる
オフラインでの作業をWeb上での作業に切り替えられる場合、工数削減につながるという点も、メリットの1つです。
例えば、カタログ配布、作成などが必要な業種の場合、それらをWeb上でおこなうことで、印刷所への依頼や配布・郵送といった工数の削減につながります。
3.リアルタイムに効果を確認できる
デジタルマーケティングは、リアルタイムに近い感覚で効果を確認することが可能です。
例えば、Web広告の管理画面やアクセス解析などの各種ツールを利用すれば、マーケティング活動の効果をリアルタイムに確認できます。
情報があふれる現代のマーケティングにおいて、新たなコンテンツや施策をスピーディに打ち出していくことは重要です。
同じ広告やコンテンツを長期間にわたって掲示していては、すぐに消費者に飽きられてしまうでしょう。
デジタルマーケティングは、効果を素早く確認して次の一手を考えられるため、スピード感を持ってマーケティングを進めていけます。
4.蓄積されたデータをもとに分析・改善できる
デジタルマーケティングを実施すれば、顧客データや売上データなどを蓄積していくことが可能です。またデータ分析も容易におこなえます。
蓄積されたデータの傾向を確認しながらマーケティング活動をおこなえば、根拠のある施策の考案が可能です。
やみくもに作業を進めるよりも、より効果的なマーケティングが可能になるでしょう。同時に、マーケティングの改善案も考案しやすくなります。
デジタルマーケティングは基本的に外注がおすすめ
「デジタルマーケティングを自社で進めていくべきか、外注するべきか」と悩んでいる企業担当者も多いかもしれません。
結論からお伝えすると、
- デジタルマーケティングに初めて取り組む場合
- 今後大きな成長を目指しているベンチャー企業
は、デジタルマーケティングを外注すべきです。
特にWeb広告の運用に関しては、「自社で運用できる人を雇い、その人に数年運用を任せる」ことが、以下のような理由から難しくなっています。
- 広告運用を任せられる人材自体が市場に少ない
- 1~2年でレベルアップ転職して行く人も多く、人材をキープできない
また、適切かつ効果的な広告運用には時間と工数がかかります。
広告運用にばかり時間を割いていると、トータルの売上を上げるための思考・施策実行ができなくなり、結果として会社全体の成長速度が鈍ってしまう恐れがあるのです。
そのため、デジタルマーケティングに初めて取り組む場合や、今後大きな成長を目指しているベンチャー企業は、「デジタルマーケティングの5つのプロセス」を1から外注することをおすすめします。
なお、将来的にデジタルマーケティングの内製化を目指している場合は、専門家にコンサルティングしてもらいながら進めると良いでしょう。
また、コストを抑えたいベンチャー企業の場合は「デジタルマーケティングの5つのプロセス」1~4を自社でおこない、5のみ外注するという方法もあります。
あわせてコンサルティングを実施している外注先であれば、1~4の工程に関してアドバイスをもらえる場合もあるでしょう。
自社にとって最適な方法を検討してみてください。
まとめ:プロセスを理解してデジタルマーケティングを成功させよう
本記事のまとめ
- デジタルマーケティングはWebマーケティングを含む概念そのもの
- 一連のプロセスは「課題を明確にする→調査と分析をおこなう→戦略立案→施策決定→実施後にPDCAを回す」
- デジタルマーケティングのメリットを理解して、最大限享受することで費用対効果を高められる
デジタルマーケティングは現在多くの企業が取り組んでいるマーケティング活動です。
しかし、誰もが成功するわけではありません。この記事で解説したように、プロセスを理解し戦略を立てて、課題に合った施策を実施する必要があります。
また、施策実施後はPDCAを回し、改善活動を続けなければ思うような効果は得られないでしょう。
このように、デジタルマーケティングは多くの段階を踏む必要があります。最後にご紹介したように必要な場合は外注も視野に入れて、事業を成長させていきましょう。
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投稿者

- 株式会社WALTEX 代表取締役
-
「志を支援する」パーパスの元、WEB広告代理店を経営。(2025年7期目/メンバー数約15名/最高年商2億/創業以来全て黒字)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。
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