デジタルマーケティングにおける企業の課題とは?解決策のポイントも解説
最終更新日:2024年8月19日 | 投稿日:2022年12月6日
社会のデジタル化が進む中、デジタルマーケティングの取り組みを始める企業も増加しています。
しかし、専門スキルが必要だったり対応範囲が広かったりと、各企業は様々な課題を抱えています。
そこでこの記事では、デジタルマーケティングの導入において、企業が直面しやすい8つの課題と解決策を解説していきます。
課題点を事前に把握することで、適切な対策案を準備することができるため、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
デジタルマーケティングの導入ではさまざまな課題に直面する
近年の目覚ましいデジタルネットワークの拡大から、生活者を取り巻く環境はスマートフォンを中心にデジタル化しています。
社会のデジタル化は、
- インターネットを通じてのショッピング
- キャッシュレス決済
といったように、消費者の行動にもさまざまな変化をもたらしています。
デジタル化が急速に進むことにより、顧客との接点も多様化するため、企業側のデジタルマーケティングへの対応も必要に迫られているといってもいいでしょう。
しかし、デジタルマーケティングで成果を出すためには、企業全体の最適化なども求められるため、デジタル化への対応は一筋縄ではいかない場合もあります。
それゆえに、デジタルマーケティングではさまざまな課題に直面することが多いのです。
デジタルマーケティングで発生しやすい8つの課題
デジタルマーケティングへの対応で、企業が直面しやすい8つの課題は下のとおりです。
- 何から始めたら良いのか判断できない
- 知識が不足している
- 社内での理解が得られにくい
- 人材の確保が難しい
- 他部門との連携が難しい
- 部門ごとにKPIの考えが異なる
- 最新情報のキャッチアップが容易ではない
- 手法が正解なのか判断しづらい
それでは各項目について、詳しく紹介していきます。
1.何から始めたら良いのか判断できない
Web広告・SNSマーケティング・SEO対策など、デジタルマーケティングには、多くの手法が存在します。
そのため、デジタルマーケティングのノウハウがない場合「どのような手法から始めたら良いのか判断できない」といった悩みに直面することも珍しくありません。
何から始めたら良いのかについては、企業の業種や製品によって異なります。
判断に悩んだ場合は、まず以下のポイントを押さえておきましょう。
- デジタルマーケティングをおこなう目的や目標を明確にする
- 目的に合ったマーケティング手法を選ぶ
- 自社サイトの状況や現状での課題を整理する
- デジタルマーケティングに必要なコンテンツを用意する(LP・ホワイトペーパー・記事など)
これらを明確にすることで、自社がおこなうべきデジタルマーケティングも判断しやすくなり、次のアクションにもつなげられます。
ただし、デジタルマーケティングの知識がない状態で、手法を選ぶのは難しいこともあります。
そのような場合は、デジタルマーケティングの知見や実績のある企業にコンサルティングなどを相談してみると、効率的に進められるでしょう。
2.知識が不足している
デジタルマーケティングでは、主に下のようなスキルが求められます。
- マーケティングに関する知識
- デジタルへの理解やデータ分析能力
- デジタルツールの導入&活用
デジタルマーケティングへの取り組みには、マーケティング以外の膨大なデジタルスキルが必要とされます。
ところが、従来のマーケティングからデジタルマーケティングへシフトしたのは、ここ数年の短い期間です。
そのため、マーケティングとデジタルスキルの両方を持ち合わせている人材は、ごく僅かです。
スキル不足を社内で補うためには、研修プログラムの導入など人材育成に力をいれることが、課題解決へとつながります。
3.社内での理解が得られにくい
企業によっては、経営層や上司がデジタルマーケティングへの必要性を感じておらず、導入に踏み切れないケースも少なくありません。
また、施策の実行を担当する社員が、デジタルマーケティングに取り組む意義を十分に理解していないこともあります。
他業務と兼任でおこなう場合は、施策の実行を後回しにされやすくなり、スムーズに進まないといった問題も浮上します。
デジタルマーケティングへの取り組みについて、社内から理解が得られにくい場合は、下のような働きかけをすることで解決へとつながります。
- 専門用語を使わず、データを用いて導入の必要性を説得する
- いきなり大がかりに始めず、できるところから始める
- 「アイデアを活かしやすい」「成果が数字で見えやすい」などの楽しさを伝えて説得する
- 外注を活用する
特に、現場からの反対意見が多い場合は「できるところから小規模で始めていき、少しずつ成果を感じてもらうようにする」のもポイントの1つです。
少しずつ成果をあげていき、デジタルマーケティングの必要性を徐々に認識してもらうことで、現場からの同意も得られやすくなるでしょう。
4.人材の確保が難しい
マーケティングとデジタルの両方に精通した人材は、市場全体で不足しているため、希少性が高くなります。
マーケティング戦略の立案や施策の実行、オペレーションなどを統合的に行える人材の獲得には、高額な報酬も必要です。
また、社内で人材育成に力をいれても、スキルを身につけたら1〜2年ほどで転職してしまうといった、定着率の低さに課題を感じている企業も存在しています。
人材の確保に困っている場合は、人材派遣サービスやアウトソーシングなどの活用が解決につながります。
5.他部門との連携が難しい
デジタルマーケティングで成果を出すためには、マーケティング部門・営業部門・IT部門などが共通認識をもち、部門間で連携しながら戦略に取り組む必要があります。
しかし、部門ごとの業務フローや就業スタイルなどの違いから、連携の調整が思うように進まない場合も少なくありません。
戦略を実行し目的を達成するためには、他部門にもデジタルマーケティングの課題やゴールを理解してもらうことが重要です。
部門間の連携に問題がある場合は、以下にあげる取り組みを強化していくといいでしょう。
- 相手部門を理解する
- 各部門へは積極的にコミュニケーションを図る
- 依頼などの際は、相手の部門へのメリットを語る
部門間に立ちはだかる壁を取り払うためには、「相手部門への理解を深める」「積極的にコミュニケーションを取り歩み寄る」ことがポイントです。
また、他部門へ依頼などをする際は、単に依頼内容を伝えるだけでなく「相手部門のメリット」を語ることもキーポイントとなります。
例えば、マーケティング部から営業部へ、顧客のヒアリングを依頼する場合だと、以下のような伝え方をしてみてください。
「顧客に寄り添ったコンテンツを作ることで、自社のターゲットに近い属性のリードを集めることができる。それによって営業活動もスムーズになると思うので、現場の温度感を教えてほしい。」
このように、相手にはどのようなメリットがあるのかを、具体的に伝えられると良いです。
6.部門ごとにKPIの考えが異なる
マーケティング部門・営業部門・IT部門では、組織において役割や責務が異なります。
そのため、デジタルマーケティングのKGIが同じでも、施策に対して評価するKPIにズレが生じることもしばしば見られます。
その結果「成果を出しても他部門から評価されず、モチベーションが下がる」といった摩擦も生じやすくなります。
KPI設定に対するズレを解消するポイントは下のとおりです。
- 各部門の役割を理解するためのディスカッションをおこなう
- 各部門ごとのKPIの考え方を明確にする
- 共有のKGIと部門ごとのKPIのつながりをわかりやすく可視化する
デジタルマーケティング全体の目的達成に必要な部門ごとのKPIを明確にし、お互いに協力しあうことが、課題解決へとつながります。
7.最新情報のキャッチアップが容易ではない
デジタル業界は日々新しいテクノロジーやツールが誕生しています。
市場の変化に合わせて、次の一手などを考える必要があるため、最新情報を積極的に取り入れる姿勢が求められます。
しかし、他業務と兼任の場合は、目の前の業務で手一杯となり、最新情報のキャッチアップが難しい場合も少なくありません。
最新情報を見逃す懸念点は、大きな機会損失につながる可能性もあるということです。
例えば、近年ではプライバシー保護関連の問題などから、各プラットフォームで頻繁にアップデートが行われています。
アップデートに応じて対応しなければ、広告やアカウントなどが突然停止する可能性もゼロではありません。
インハウスでデジタルマーケティングをおこなう場合は、外部の勉強会やセミナーなどに積極的に参加して、常に最新情報を保つようにすることが解決策となります。
8.手法が正解なのか判断しづらい
数多くあるデジタルマーケティングの手法のなかで、「何が自社にとって最適なのか」と悩むケースも少なくありません。
特に、インハウスでデジタルマーケティングに取り組んでいる場合は、実施している手法が正解なのか判断しづらいこともあります。
また、実施している手法が古くなっているなど、手法の流行り廃りに気付きにくいこともしばしば見られます。
このような課題に対しては、専門知識のある外部パートナーと連携を取りあい、施策の見直しや相談などを定期的におこなうことで、解決につながるでしょう。
2022年以降、これからのデジタルマーケティングの展望・課題とは
2022年以降のデジタルマーケティング業界では、下にあげるような変化がさらに急速すると考えられます。
- AIテクノロジーの進化
- 仮想現実テクノロジーの進化
- 集客経路の多様化
- さまざまな企業のデジタル業界への参入
AIテクノロジーの進化では、顧客と自社のつながりを高めるための、高精度なパーソナライゼーションの実現が期待されています。
また、AI活用で膨大なデータから予測することで、「コスト削減しつつ成果を出す」といった、効率的なデジタルマーケティングへの取り組みも加速するでしょう。
一方、仮想現実テクノロジーの進化では、バーチャル世界で接客やショッピング体験ができる「新たなECプラットフォーム」の拡大が注目されています。
オンラインとオフライン両方での顧客接点がさらに増えることで、集客経路もより一層多様化すると考えられます。
デジタル業界での変化に対応しなければ、競合との間に大きな差が生まれ、市場内での競争に負ける可能性も高くなるでしょう。
それゆえに、デジタル業界へ参入してくる企業のさらなる増加も予測されます。
顧客接点がさらに複雑化し参入企業も増えてくる今後は、さまざまなデータを読み解き、企業全体でより良い顧客体験を実現する必要があります。
そのため、経験や勘に頼らず、適切なPDCAサイクルを管理できる組織体制の確立も、ますます欠かせなくなるといえるでしょう。
デジタルマーケティングの課題解決には外部パートナーの活用が効率的
デジタルマーケティングの実施には、
- スキル不足
- 人材不足
- 始め方がわからない
など、多くの課題がつきまといます。
市場の変化が激しく、専門的なスキルが必要なデジタルマーケティングでは、すべての施策を内製化することが、必ずしも効率的とはいえません。
このような課題感で悩んでいる場合は、デジタルマーケティングに知見のある外部パートナーと連携することが、解決へとつながります。
社内のリソースが足りないといった課題もクリアでき、持続的な取り組みも実現できます。
デジタルマーケティングの取り組みは、外部パートナーを上手に活用することも成功へ導く一手といえるでしょう。
まとめ:自社でのデジタルマーケティング導入の課題を解決し、多様化する社会に対応しよう
本記事のまとめ
- デジタルマーケティングでは、専門的なスキルが必要なうえ人材確保が難しい
- 部門間での連携やKPIに対するズレなど、企業内でも壁が生じやすい
- 今後は企業全体でのデジタルマーケティング施策最適化が求められる
- デジタルマーケティングを成功させるためには、外部パートナーとの連携も一手となる
デジタルマーケティングでは、従来のマーケティングと異なり、マーケティングとデジタル両方の専門的な知識が必要です。
社内にデジタルマーケティングのスキルを持つ人材がいない場合は、「まず何からはじめたら良いのかわからない」といった壁にぶつかることもあります。
また、人材の確保や育成も難しく、自社だけでの取り組みは困難といったケースも珍しくありません。
このようなデジタルマーケティング導入に課題を感じている場合は、専門知識のある外部パートナーを活用するのもおすすめです。
知見や実績のあるプロに任せることで、デジタルマーケティングの目的を達成する可能性も高められます。
なお弊社では、デジタルマーケティング手法の1つであるWeb広告での、王道パターンや詳しい成功事例をまとめた資料をプレゼントしています。
デジタルマーケティングを成功させるためにも、以下よりぜひお気軽にダウンロードしてみてください。
投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。