Amazonスポンサープロダクト広告とは?基本から運用のコツまで徹底解説!
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年5月28日
Amazonで売上を伸ばすために「スポンサープロダクト広告」が一番効果を発揮します。
とはいえ、
「スポンサープロダクト広告って何?」
「どのような特徴があるの?」
「広告費用の目安は?」
という方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、上記のような方に向けてスポンサープロダクト広告について解説します。
運用のコツもまとめているので、広告をすでに活用して慣れてきた方もぜひ参考にしてみてください。
※本記事は大手広告代理店の現役Amazon広告運用者に監修いただいております。
※スポンサープロダクト広告以外の広告の種類について知りたい場合は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
目次
Amazonのスポンサープロダクト広告とは?
スポンサープロダクト広告は、Amazon内で一番多く活用されている広告です。
本項では、そんなスポンサープロダクト広告について解説します。
スポンサープロダクト広告の概要
赤枠部分がスポンサープロダクト広告
スポンサープロダクト広告とは、検索結果の上段で通常の商品画像と同じフォーマットで表示される広告です。
(ちなみに、それよりも上部に表示されているのはスポンサーブランド広告です。)
広告でない商品ととても馴染むため、ユーザーからの反応も良く、費用対効果も合わせやすい広告といえます。
スポンサープロダクト広告はAmazon内で自社の商品を宣伝するクリック課金制(CPC)の広告です。
検索結果ページ以外にも下記のように商品ページにも掲載されています。
赤枠部分がスポンサープロダクト広告
スポンサープロダクト広告の利用条件
スポンサープロダクト広告には、利用条件はありません。
Amazonで商品を出品している大口出品者であれば、利用可能です。
スポンサープロダクト広告の3種類のターゲティング
スポンサープロダクト広告の3種類のターゲティング
<自動>
- 自動ターゲティング
<手動>
- キーワードターゲティング
- 商品ターゲティング
スポンサープロダクト広告では大きく分けると「自動」と「手動」の2種類のターゲティングが存在しています。
さらに手動ターゲティングには、「キーワード」と「商品」に分けられます。そのため3種類のターゲティングを使うことが可能です。
それぞれについて詳細を見ていきましょう。
1.自動ターゲティング
自動ターゲティングは、広告の掲載先をAmazonが自動で選定してくれるターゲティングです。
配信する商品に合わせて、類似するキーワードや商品を選び掲載してくれます。
ただ、全て自動で配信されるわけではありません。以下4つのマッチタイプに分かれて入札価格を調整できます。
自動ターゲティングの4つのマッチタイプ
- ほぼ一致
- 大まかな一致
- 代替商品
- 補完商品
※ちなみに自動ターゲティングは、スポンサープロダクト広告でのみ利用できるターゲティング手法です。
2.キーワードターゲティング
キーワードターゲティングは、掲載する商品に合うキーワードを個別で選定して広告配信するターゲティングです。
どのキーワードに広告を掲載するべきかを考えてターゲティングを選定します。
しかし、ユーザーが検索するキーワードを1つ1つ全て登録する必要性はありません。
以下3つのマッチタイプを活用して、出したいキーワードに出せるよう設定しましょう。
マッチタイプ | 説明 | 目的 |
---|---|---|
完全一致 | 一連の検索ワードと完全に一致する場合にのみ広告を表示 | 必ず掲載したい検索ワードが決まっている場合 |
フレーズ一致 | 完全一致に加えて、一連のキーワードが含まれている検索ワードに広告を表示 | 気になる検索ワードはあるが、効率よく売上が取れる掛け合わせキーワードを調べる場合 |
部分一致 | 任意の語順で全てのキーワードが含まれている検索ワードに広告を表示 | 特定のキーワードを含む検索ワードでとにかく露出を最大化したい場合 |
3.商品ターゲティング
商品ターゲティングは、掲載する商品に合う商品ページを個別で指定して広告配信するターゲティングです。
競合の商品ページよりも優位性がある場合や、競合ブランドから売上を伸ばしたい場合に活用すると効果的です。
しかし、全ての商品ページを一つずつ指定する必要はありません。
売上シェアを伸ばしたいカテゴリーを選定してターゲティングすることができます。
ユーザーがどういうキーワードで検索しているかわからない時などは、積極的に活用したいターゲティングです。
スポンサープロダクト広告の2つの特徴
スポンサープロダクト広告の2つの特徴
- 掲載枠が多いため配信量を増やせる
- Amazonのページに馴染むため広告と判断がつきにくい
スポンサープロダクト広告は、Amazon広告の他の手法と比較すると2つの特徴があります。
それぞれについて解説していきます。
1.掲載枠が多いため配信量を増やせる
スポンサープロダクト広告は、Amazon広告の中で最もスタンダードな広告というのもあり、掲載枠が多いです。
そのため広告の配信量を増やすのに一番適した広告タイプと言えます。
配信量を増やすメリットは、商品ページへの流入数を増やせることです。
どんなに良い商品を販売していても、ユーザーがその商品を知ってくれないと売れません。
まずは商品ページの流入数を増やすためにも、スポンサープロダクト広告を活用してみましょう。
2.Amazonのページに馴染むため広告と判断がつきにくい
スポンサープロダクト広告は、自然検索の結果と表示するフォーマットが一緒です。
そのため、Amazon内で自然検索結果と変わらない広告感のない広告です。
他のAmazon広告と比較するとクリック率(CTR)が高い傾向にあります。
そして広告の費用対効果も高い広告です。
スポンサープロダクト広告の設定方法
スポンサープロダクト広告の始め方5ステップ
- キャンペーン設定
- ターゲティングの設定
- 入札戦略の設定
- 広告グループの設定
- 掲載する商品の設定
スポンサープロダクト広告は、上記5つのステップで掲載開始できます。
大まかな流れとしては、ターゲティングの種類/入札の種類を決定して、掲載する商品を選定するだけです。
下記記事にて画像付きで解説しているので、詳細を知りたい場合は参考にしてください。
スポンサープロダクト広告の費用の目安は?
スポンサープロダクト広告の費用の目安は、成果を残すためにも最低20~50万円ほど用意した方が良いでしょう。
Amazon広告は、購入率が高い広告と言われていますが、その代わりクリック単価も高い広告です。
そのため、ある程度広告予算を用意していないと、商品xターゲティングで分析した際に十分なクリック数が出ません。
そうなると、成果が出た・出なかったの判断が難しくなります。
Amazon広告の費用感については以下の記事でも解説しているので、興味があれば覗いてみてください。
スポンサープロダクト広告で成果を出すための運用のコツ3選
スポンサープロダクト広告の運用のコツ3選
- 商品ページが最適な状態で広告をスタートする
- 検索用語レポートを使いこなす
- SEO対策をする
ここでは、スポンサープロダクト広告のより実践的な内容として、成果を出すための運用のコツを3つ紹介します。
1.商品ページが最適な状態で広告をスタートする
1つ目の運用のコツは、商品ページを最適にしてから広告をスタートすることです。
商品ページが最適になっている状態とは、下記3点が整っている状態を指します。
- 商品画像が適切に設定されている
- 商品紹介コンテンツ(A+コンテンツ)が適切に設定されている
- レビュー数が一定数投稿されている
せっかく広告でユーザーを商品ページまで誘導しても、その商品ページに魅力がなければユーザーは離脱してしまいます。
オンライン上で商品を販売する際に、ユーザーは商品を実際に手にとることができません。
そのため商品ページでユーザーが欲しい情報を多角的に表現することが重要です。
Amazonではその情報を伝える場所が、商品画像と商品紹介コンテンツ、そしてレビューです。
実際に購入した人の体験を事前に知りたいと思うユーザーも多いため、レビューのある商品を広告に掲載した方が良いでしょう。
2.検索用語レポートを使いこなす
次に紹介する運用のコツは、検索用語レポートを使いこなすことです。
広告をスタートさせてから管理画面上の実績をみて満足していては、広告運用を最適化することはできません。
どのターゲティングで効率よく購入されるか・されないかを把握して設定を見直す必要があるからです。
検索用語レポートを使えば実際にユーザーのどの行動に対して広告を表示して、結果がどうだったのかを分析できます。
そのレポートをもとに、売れるターゲティングを個別で最適化しましょう。
そして売れないターゲティングは除外設定していくことが運用最適化の鉄則です。
3.SEO対策をする
最後に紹介する運用のコツは、広告を用いてSEO対策をすることです。
スポンサープロダクト広告はうまく活用することでSEO対策になります。
それは、Amazonの検索エンジンはキーワード毎の売上実績が、自然検索結果順位に強く反映されると言われているからです。
SEO対策したいキーワードがあるが現状の順位が低い場合は、広告を積極的に活用して売上を伸ばしましょう。
売上が増えていくと、自然検索結果の順位も上昇していき、結果広告を抑制しても売上が増える仕組みを目指せます。
Amazonスポンサープロダクト広告のまとめ
本記事のまとめ
- スポンサープロダクト広告は、他の広告と比べて一番配信量が多い広告
- スポンサープロダクト広告は、Amazon内に一番馴染む広告
- 広告を始めるタイミングは、商品ページを最適化できた後がおすすめ
- 検索用語レポートを使いこなせると広告運用のレベルがアップする
- スポンサープロダクト広告は、SEO対策にも活用できる
Amazon内で一番多く活用されているスポンサープロダクト広告について、基本情報から運用のコツまで解説しました。
Amazonでは商品を登録しただけだと、競合の商品数が多いため売上を伸ばすのが難しいです。
その状況を打開するためには、広告の活用が必要になります。
また利用条件が特にないので、今回紹介したスポンサープロダクト広告の運用が売上を大きく伸ばしてくれるでしょう。
SEO対策としても活用できる広告タイプなので、今回の記事を参考に運用を始めてみてはいかがでしょうか。
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。