Amazon広告の全種類を完全ガイド!目的ごとの効果的な使い分けも紹介!
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年3月31日
Amazonの出品者画面で見かける「Amazon広告」。
たびたび目にする機会はあるものの、実際にどのような広告タイプがあり、どれくらいの効果が出るのか疑問はありませんか?
この記事では、Amazon広告の全種類について完全ガイドします。
Amazon広告を始めてみたけれど効果が出ないときの対策や、目的に応じた使い方も紹介しておりますので、ぜひ最後までご一読ください。
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もし広告運用やWebマーケティングでお困りごとがありましたら、ぜひ無料相談フォームよりお気軽にご相談ください。
Amazon広告の5種類の広告タイプ
広告タイプ | 説明 |
---|---|
1.スポンサープロダクト |
|
2.スポンサーブランド |
|
3.スポンサーディスプレイ |
|
4.AmazonDSP |
|
5.ストアページ |
|
Amazon広告は大きく分けると5種類の広告タイプが存在します。次から、各広告の特徴や表示箇所、利用条件を合わせてご紹介します。
1.スポンサープロダクト
Amazon出品者の方で、一番多く活用されているのがこのスポンサープロダクト広告。
赤枠内がスポンサープロダクト広告の掲載枠、青枠内が通常の検索結果です。
広告を掲載する際にクリエイティブ(画像やテキスト)は用意する必要がなく、出品登録しているサムネイルをそのまま配信できます。
Amazonのページ内にとてもなじむため、高いROAS(広告費用対効果)が期待できる広告のひとつです。
そのため、Amazon広告を始めのであればまずスタートさせるべき広告タイプと言えます。
以下は商品ページの画像で、赤枠内がスポンサープロダクト広告です。
2.スポンサーブランド
検索結果ページの最上段に表示される枠の広告が、スポンサーブランド広告です。(※赤枠内)
バナーやブランドロゴと並んで商品が掲載されている広告や、動画の広告を指します。
広告をクリックした際の遷移先には、特定の商品のみが表示される専用ページや、後で紹介するストアページを指定可能です。
ただ、自社ブランドの商品を販売しているメーカーに限られており、Amazonへブランド登録を完了させる必要があります。
また商品ページにも掲載が可能で、以下赤枠内がスポンサーブランド広告の掲載位置となります。
3.スポンサーディスプレイ
Amazon内で自動生成されたクリエイティブを掲載できるディスプレイ広告です。
商品ページ内の広告掲載位置としては上段に表示されるため、競合商品から自社ページへの誘導に効果的です。(※赤枠が掲載位置)
クリエイティブには、ブランドロゴと見出し文をオプションで追加できます。
そのため、ターゲティング戦略としては「商品ページ」や「ユーザーのオーディエンス情報」の指定があげられます。
こちらも利用するには、ブランド登録が必要です。
4.AmazonDSP
AmazonDSPは、Amazon内のみではなく提携しているAmazon外の配信面にも掲載可能な広告です。
一番の魅力は、Amazon内外に問わず配信できるため強力な集客効果を持っているところでしょう。
ただ、AmazonDSPを利用するには注意点があります。Amazonに依頼して運用してもらうか、一部のAmazonから認可されてる広告代理店に依頼しなければなりません。
最低利用金額も設けられているため、利用するにはハードルの高い広告メニューと言えるでしょう。
5.ストア
Amazon内に、独自ブランドの専用ページを無料で作成できるのがストアです。
厳密に言うと広告とは言い難いですが、Amazon Advertising(Amazon広告の名称)のサービスとして紹介されているので取り上げました。
ストアページ作成には、規定のフォーマットを組み合わせて構成が可能です。
そのため、動画・テキスト・画像とともにブランドストーリーや売りたい商品を紹介できる点が特徴と言えます。
ただ、Amazon内ではストアページを検索できません。
Amazonの商品ページからストアページに遷移できるものの(下記赤枠)、ほとんど流入は見込めないでしょう。
ストアページの使い方としては、スポンサーブランド広告の遷移先や、自社ホームページ、外部のSNSでの遷移先等に設定するのが一般的です。
また、ストアページではそれぞれ掲載する際にタグを出し分けることができます。
どこ経由で訪問したユーザーが購買に繋がっているのか分析できる点も魅力の一つでしょう。
ただ、利用にはブランド登録が必要となりますのでご注意ください。
Amazon広告のターゲティングの種類
Amazon広告のターゲティングの種類について簡単に解説していきます。
なお本項では、各ターゲティングの概要のみ解説します。
各ターゲティングの使い分けや活用のコツなど、より詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
1.自動ターゲティング
自動ターゲティングとは、Amazonのシステムが4種類のマッチタイプに分けて自動でターゲティングしてくれる配信タイプです。
広告として掲載したい商品を選定すると、売上に繋がると想定されるキーワードや商品ページを自動的に選定・配信します。
ただ、自動とはいえ全自動でターゲティングされる訳ではありません。下記4種類のマッチタイプに分けてターゲティングされます。
4種類のマッチタイプ
- ほぼ一致
- 大まかな一致
- 代替商品
- 補完商品
自動ターゲティングを開始しても、任せきりにはせずマッチタイプごとに入札調整をしましょう。
2.キーワードターゲティング
マッチタイプ | 説明 |
---|---|
完全一致 | 一連の検索ワードと完全に一致する場合にのみ広告を表示 |
フレーズ一致 | 完全一致に加えて、一連のキーワードが含まれている検索ワードに広告を表示 |
部分一致 | 任意の語順で全てのキーワードが含まれている検索ワードに広告を表示 |
特定のキーワードを個別に設定して配信できるターゲティングが、キーワードターゲティングです。
キーワードくを1つずつ網羅的に設定する必要はなく、マッチタイプを活用すれば配信キーワードを広げることも可能になります。
3.商品ターゲティング
商品ターゲティングは、特定の商品ページを個別に指定して配信できるターゲティングです。
商品ページを指定する際には、Amazon特有のASINを打ち込むことで選択できるようになります。
ASINとは
「Amazon Standard Identification Number」の略で、Amazonグループが取り扱う「書籍」以外の商品を識別する10桁の固有番号です。
ASINを1つずつ選定しなくても、Amazon内で登録されているサブカテゴリーを選べば該当カテゴリーの商品ページに配信できます。
4.興味・関心ターゲティング
興味・関心ターゲティングは、ユーザーの過去の行動をもとに分類された「ユーザー属性」を指定して配信できるターゲティングです。
例えば、カテゴリーや興味関心リストには以下のような項目があります。
カテゴリー | 興味関心 |
---|---|
パソコン・周辺機器 |
|
ホーム&キッチン |
|
スポンサーディスプレイ |
|
キーワードターゲティングや商品ターゲティングは、ユーザーの現在の行動をもとにターゲティングしているものでした。
一方で、興味・関心ターゲティングは過去の行動を参考にしているため、新しい見込み顧客の発見に役立つと言えるでしょう。
広告タイプごとに使えるターゲティングは異なる
広告タイプ | ターゲティング | LP先 |
---|---|---|
スポンサープロダクト |
|
掲載した商品ページのみ |
スポンサーブランド |
|
|
スポンサーディスプレイ |
|
掲載した商品ページのみ |
AmazonDSP |
|
|
広告タイプとターゲティングやストアページは、全て共通して使える訳ではありません。
上記のように組み合わせは限定されるため、目的に合わせて使い分けるようにしましょう。
目的に合わせたAmazon広告の使い方5選!
Amazon広告について5種類のタイプをそれぞれ紹介しましたが、目的に合わない広告配信をしても成果を上げることはできません。
ここからは、ケースに合わせた効果的なAmazon広告の使い方について紹介していきます。
ケース①広告に詳しくないがとにかく始めてみたい
広告の知識は浅いけれどAmazon広告を始めてみたいのであれば、スポンサープロダクト広告の自動ターゲティングを推奨します。
Amazonシステム上で売れる可能性の高いターゲティングを自動的に選定してくれるため、効率よく売上を伸ばしやすいからです。
ただ、売上最大化のためにはマニュアルターゲティング(キーワード・商品ターゲティング)を活用するのがおすすめです。
自動ターゲティングで、実際に売れたキーワードや商品ページを検索ワードから確認できるので、それをもとに個別に指定することで売上の最大化を目指せます。
また具体的なAmazon広告の始め方については、別の記事で詳細にまとめています。
詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考ください。
ケース②購買意欲の高いユーザーから売上を伸ばしたい
購買意欲の高いユーザーから売上を伸ばしたい場合、優先的にやるべき施策は、スポンサープロダクトとスポンサーブランドのキーワードターゲティングです。
Amazonで検索されるキーワードには大きく2つのタイプで検索されます。
1.商品名やブランド名による検索
既に特定の商品やブランドの商品に興味・関心を持っているため、自社に関連する商品ではない限り、購買意欲を高めることは難しいと考えられます。
2.カテゴリーに関連するワードによる検索
カテゴリーに関連するワードで検索しているユーザーは、まだどの商品を購入しようか検討している段階です。このユーザーに自社商品を見てもらえれば、購買に繋がりやすいと考えられます。
そのため、売上を伸ばしたいのであれば、カテゴリーワードをキーワードターゲティングで積極的に活用しましょう!
ケース③Amazon内でブランド認知を広げたい
ブランド認知を広げる際におすすめしたいのが、スポンサーブランドとスポンサーディスプレイ広告です。
スポンサーブランドは、言わずもがなブランド認知施策です。ですが、スポンサーディスプレイもブランドロゴをクリエイティブに追加できるため、積極的に活用しましょう。
特に、ユーザーにブランドストーリーから認知をしてもらいたいのであれば、スポンサーブランドからストアページに遷移する配信設計がおすすめです。
スポンサーブランド広告は、検索結果や商品ページにブランドのロゴやイメージを用いることでユーザーの興味を引きやすくなります。
ストアページに流入させれば、商品ページでは伝えきれないブランドの世界観やメッセージを伝えるきっかけになるでしょう。
ケース④競合商品よりも売上シェアを獲得したい
効果的に競合商品、競合ブランドよりも売上シェアを獲得したい場合は、商品ターゲティングで競合商品ページを指定してみてください。
キーワードターゲティングで商品名やブランド名を狙うと、クリック単価が高くなる傾向があります。その結果、広告費の増加やROAS(広告費用対効果)の低下に繋がります。
一方商品ターゲティングでは、掲載枠数も多いためクリック単価を抑えることが可能です。
特に、スポンサーディスプレイ広告を活用すれば見出し文を追加できるため、競合商品にはないメリットを訴求して効果的にシェアを伸ばせるでしょう。
ケース⑤売れるキーワードを見つけたい
自動ターゲティングとキーワードターゲティングの部分一致を用いることで、売れるキーワードを発掘しやすくなります。
その際、自動ターゲティングの設定は不要です。ただ、キーワードターゲティングでカテゴリーワードをピックアップしておきます。
その単語を部分一致で配信することで、様々な掛け合わせキーワードにも配信が可能です。
一定数売上が取れるようになってきたら、検索ワードレポートから実際に売れたキーワードを分析して、売れるキーワードを見つけられます。
売れるキーワードを見つけた際は、広告だけでなくSEO対策にも活用するようにしましょう。
商品の登録ページに、検索ワードを設定できるので売れるキーワードは積極的に追加することでSEO対策も実現できます。
まとめ
本記事のまとめ
- Amazon広告は5種類
- 広告タイプごとに使えるターゲティングは異なる
- 目的に合わせてAmazon広告を活用するのが成果を出す近道
今回は、Amazon広告の全種類と目的に応じた使い方をご紹介しました。
自社商品に合わせた最適な使い方を見つけてみてください。
少しでもAmazon広告の使い方や売上を伸ばしていく参考になれば幸いです。
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投稿者

- 株式会社WALTEX 代表取締役
-
「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。
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