【入門編】Amazon広告とは?初心者が気になるポイント全まとめ!
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年10月27日
「Amazon広告とはどのような広告なの?」
「どのような特徴があるの?」
「どのように始めればいいの?」
このような疑問はありませんか?
本記事では、Amazon広告について興味がある・これから始めるという方に向けて、重要なポイントをまとめました。
5分程度でAmazon広告の全体像がわかるようまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Amazon広告とは?
Amazon広告とは、主にAmazonで商品を出品しているメーカーが自社商品を見つけてもらうためにAmazon内に配信する際に用いる広告です。
Amazonはご存知の通り、世界で最大のECプラットフォームです。
そのため出品商品数は膨大であり、ユーザーからすると欲しい商品は何でも揃っているのがAmazonと言えるでしょう。
一方で、無数に商品が出品されているため自社の商品がユーザーに発見されるのが難しくなってしまいます。
この課題を解決するのに一番有効なのが、Amazon広告になります。
Amazonで気になる商品を検索してみてください。
一番上に表示されている「スポンサー」と書かれている商品(赤枠内)は、全てAmazon広告です。
広告を活用することで、ユーザーに自社商品を見つけてもらうことが売上拡大の第一歩になります。
Amazon広告の特徴
Amazon広告の一番の特徴は、他の媒体と比較して購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできることです。
それはAmazonという媒体の性質上、何かを購入したいユーザーがAmazonで商品を検索するためです。
すでに購入する商品を決めているユーザーを除き、多くのユーザーは購入したいカテゴリーは決まっているものの、何を買うかまでは決めていません。
このようなケースで、広告を表示できるのがAmazon広告の強みです。
Amazon広告の仕組み
Amazon広告の仕組みは、とてもシンプルです。
「どの商品をどのターゲットに表示するか」を決めて広告を表示できます。
クリエイティブ(広告用の画像やテキスト)は特段用意する必要はなく、商品登録した商品のサムネイルとタイトル文がそのまま掲載されます。
料金体系(課金体系)
Amazon広告の料金体系は、クリック課金です。
クリック課金では、広告を表示しただけでは課金されず、実際に広告をクリックされた段階で初めて課金されます。
そのため、広告で効果を出すためにはクリック率が高いターゲットではなく、購買率の高いターゲットに絞って広告を配信するようにしましょう。
Amazon広告を始めるには最低20万~30万円/月の予算が推奨
Amazon広告で成果を出すためには、最低でも20万~30万円/月の予算を用意することを推奨します。
購買に繋がるユーザーに直接アプローチできるというメリットがある反面、クリック単価が他の広告媒体と比べて高いです。
そのため、少ない予算で実施しても効果が得られるまで十分に配信できません。
Amazon広告の料金体系や必要予算の考え方については、下記記事で詳細にまとめておりますので、あわせてご確認ください。
Amazon広告3つの種類
Amazon広告3つの種類
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーブランド広告
- スポンサーディスプレイ広告
Amazon広告は、基本上記3つの種類に分類されます。
主流の広告はこの3種類ですが、それ以外にもAmazonDSPとストアページと呼ばれる広告施策があります。
本項では、上記の主要3種類について解説するので、5種類すべてについて知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
1.スポンサープロダクト広告
赤枠がスポンサープロダクト広告、青枠が通常の検索結果
Amazon広告で一番多く利用されているのが、スポンサープロダクト広告です。
Amazonページ内に一番馴染み、掲載枠数も一番多い広告タイプのため、多くの出品者が利用しています。
掲載位置は「検索結果ページ」と「商品ページ」の2箇所、ターゲティングは「自動ターゲティング」「キーワードターゲティング」「商品ターゲティング」の3種類が設定可能です。
2.スポンサーブランド広告
赤枠がスポンサーブランド広告
検索結果ページの最上段に表示される商品画像やブランドロゴを掲載できるのが、スポンサーブランド広告です。
スポンサーブランド広告では、必ずクリエイティブ(広告用の画像やテキスト)を設定する必要があります。
商品画像やブランドロゴ以外にも、動画クリエイティブも掲載できるため、Amazon内でブランド認知を拡大するのに効果的です。
また遷移先も商品ページやストアページと選択することができるのも特徴になります。
3.スポンサーディスプレイ広告
赤枠がスポンサーディスプレイ広告
Amazon内でディスプレイ型で広告を表示できるのがスポンサーディスプレイ広告です。
ディスプレイ広告ですが、クリエイティブは自動生成されるのが別で用意する必要はありません。
またオプションでブランドロゴと見出し文を追加することもできます。
ターゲティングは「商品ターゲティング」に加えて「興味・関心ターゲティング」を設定できるのが特徴です。
Amazon広告の4種類のターゲティング
Amazon広告の4種類のターゲティング
- 自動ターゲティング
- キーワードターゲティング
- 商品ターゲティング
- 興味・関心ターゲティング
Amazon広告のターゲティングには、上記4種類のターゲティングが存在します。
しかし、全ての広告タイプで4種類のターゲティングを使えるわけではありません。広告タイプ毎に使えるターゲティングが決まっています。
本項では、上記4つのターゲティングについて解説します。
なお、ターゲティングの使い分け方やコツは以下の記事でもまとめています。ターゲティングについて詳しく知りたい場合は覗いてみてください。
1.自動ターゲティング
マッチタイプ | 説明 |
---|---|
ほぼ一致 | 掲載する商品と部分的に一致しているキーワードを検索しているユーザーに広告を表示 |
大まか一致 | 掲載している商品と関連しているキーワードを検索しているユーザーに広告を表示 |
代替商品 | 掲載している商品と類似する商品ページを閲覧しているユーザーに広告を表示 |
補完商品 | 掲載している商品を補完する商品ページを閲覧しているユーザーにに広告を表示 |
スポンサープロダクト広告でのみ使えるのが、自動ターゲティングです。
Amazon側で4つのマッチタイプに分けて自動で広告を配信してくれます。
2.キーワードターゲティング
マッチタイプ | 説明 |
---|---|
完全一致 | 一連の検索ワードと完全に一致する場合にのみ広告を表示 |
フレーズ一致 | 完全一致に加えて、一連のキーワードが含まれている検索ワードに広告を表示 |
部分一致 | 任意の語順で全てのキーワードが含まれている検索ワードに広告を表示 |
スポンサープロダクト広告とスポンサーブランド広告で使えるのが、キーワードターゲティングです。
その名の通り、Amazonで検索されるキーワードを元に広告を配信できます。
キーワードターゲティングは、特定のキーワードにしか配信できない「完全一致」に加えて、「フレーズ一致」と「部分一致」で配信することも可能です。
3.商品ターゲティング
3種類のAmazon広告全てで活用できるのが商品ターゲティングです。
特定の商品ページを指定して広告を掲載することができます。
また商品ページを1つずつ指定するのが煩わしい場合は、Amazon内のカテゴリーを指定してターゲティングすることも可能です。
4.興味・関心ターゲティング
スポンサーディスプレイ広告のみで使えるのが、興味・関心ターゲティングです。
他のターゲティングは、Amazonでの現在の行動を元にターゲティングしているのに対して、ユーザーの過去の行動履歴を元にしたオーディエンスターゲティングになります。
Amazon広告のメリット・デメリット
Amazon広告は、売上をあげるために大きな効果を発揮する施策です。
しかし、使い方によっては効果を発揮しないケースがあるので、メリットとデメリットについて解説します。
Amazon広告のメリット
Amazon広告のメリット
- 購買意欲の高いユーザーへ直接アプローチができる
- SEO対策ができる
- 競合ブランドから売上シェアを伸ばせる
- ユーザーのニーズが可視化できる
メリット1:購買意欲の高いユーザーへ直接アプローチができる
Amazonで商品を販売している方で一番大きなメリットは、購買意欲の高いユーザーへ直接アプローチできるという点です。
冒頭でも説明しましたが、Amazonは膨大な商品を掲載しているため自社商品を見つけてもらうことが最初の課題です。
それに対してユーザーは、Amazonで商品を購入しようというモチベーションで欲しい商品を検索しています。
このユーザーに対して、広告を用いて自社商品を知ってもらえることが最大のメリットと言えるでしょう。
メリット2:SEO対策できる
Amazonの検索エンジンは、キーワード毎の売れやすさを重視していると言われています。
そのため、特定のキーワードで広告を表示して売上が伸びれば、自然検索結果の掲載順位をあげることができます。
販売開始直後はどうしても検索順位が低いため、Amazonでユーザーに見つけてもらうのがさらに難しいです。
逆に、広告を活用して自然検索結果の掲載順位をあげることができれば、そのキーワードの広告掲載は抑制してもいいと考えられます。
メリット3:競合ブランドから売上シェアを伸ばせる
Amazonでまだ何を購入するか決めていないユーザーであれば、自然検索やランキングから自社商品を見つけることはあるでしょう。
しかし、特定のブランドの商品を購入しようとしているユーザーに対しては、広告を用いないと自社商品を知ってもらえません。
Amazon広告であれば、競合ブランドの商品ページに直接広告を表示できます。
すでに競合ブランドへの購入意欲が高いユーザーですが、比較検討してもらうキッカケを作ることが可能です。
メリット4:ユーザーのニーズが可視化できる
Amazon広告の広告レポートから、見えていなかったユーザーのニーズを発掘できるのもメリットです。
広告レポートを分析して「特定のキーワードが含まれている場合は購買率が高い」などの共通項を見つけることができます。
その情報を元に、商品ページをより売れやすいページに改修したり、新しい商品開発に繋げられるでしょう。
広告を用いなければ、どのようなキーワードでは購買率が高くて、逆にどのようなキーワードであれば低いのかを見つけることは不可能です。
Amazon広告のデメリット
Amazon広告のデメリット
- 予算がかかる
- 運用工数がかかる
- 他の広告媒体と比べて機能がアナログ
デメリット1:予算がかかる
Amazon広告のメリットを享受することとトレードオフになりますが、広告を配信するにはその分の予算が必要です。
広告を配信することで、それ以上の売上を見込める可能性はありますが、必ず広告費用以上のリターンが生まれるとは限りません。
またAmazon広告は、他の媒体よりもクリック単価が高いのが特徴です。
そのため商品単価が低ければ低いほど、広告の費用対効果が低くなる可能性が上がります。
デメリット2:運用工数がかかる
運用工数がかかることも、Amazon広告を始める上で必要な対価です。
Amazon広告では「自動ターゲティング」という比較的運用工数をかけずに配信する手法があります。
しかし自動ターゲティングだけでは売上を伸ばせる幅に限界があります。
売上を最大化させたいと考えるのであれば、必ず手動でターゲティングを設定して入札価格を都度調整しましょう。
特に広告を開始した直後は、ターゲティングの設定も入札価格も安定しません。効果を出すためにはより細かく運用する必要があります。
デメリット3:他の広告媒体と比べて機能がアナログ
GoogleやYahoo!で広告を運用したことがある方には、Amazon広告はかなりアナログな広告媒体と感じるでしょう。
よくAmazon広告は、初期のリスティング広告と評されることがあります。
広告で掲載する商品やターゲティングを一つずつ選定して、入札価格も細かく設定しないといけません。
Amazonは、これから広告に力を入れていくので広告のアップデートは頻繁に行われています。
そのため、いずれは他の媒体と同規模の水準まで発展することが見込まれますが、現状はかなりアナログが運用が必要になることを覚悟しておきましょう。
Amazon広告の始め方
Amazon広告は、出品アカウントがあれば簡単に始めることができます。
大まかな流れとしては、出品アカウントがあれば広告タイプ毎に掲載商品を選定して、ターゲティングを決めると広告を配信されます。
ただ、上述の通りAmazon広告には3種類あり、それぞれ始め方が異なります。
それぞれの細かい設定方法は、以下の記事で真似するだけで配信できるようにまとめておりますので、こちらを参考にしてください。
Amazon広告の運用のコツ
Amazon広告の最大のコツは「始める際に必ず達成したい目標を定めること」です。
そして達成するために必要な要素を分解してください。
例えば目標が「売上のアップ」なら、
- 広告の露出量(インプレッション)を上げる
- CPC(クリック単価)を下げる
- CVR(購買率)を上げる
の3つが売上を改善する指標として分解できます。
その上で、この3つの指標を改善する施策をそれぞれ挙げていきましょう。
いきあたりばったりで施策を実施するのではなく「これは何を改善する施策なのか?」を明確にすることが重要です。
Amazon広告の効果を最大化させる方法は、以下の記事で詳しく解説しています。成果を出したい方はぜひ参考にしてください。
まとめ
本記事のまとめ
- Amazon広告の特徴は、購買意欲の高いユーザーにアプローチできること
- 商品登録した商品がそのまま掲載されクリック課金される仕組み
- Amazon広告はAmazonで商品を出品していればすぐに始められる
- 広告の種類は3種類、ターゲティングは4種類ある
- 売上をあげるためのメリットが大きいが、一部デメリットもある
Amazonで商品を販売している方にとって、Amazon広告は軽視できないマーケティング戦略です。
売上を拡大するだけでなく、ブランディングも実現することができます。
今回の記事がAmazonでの売上拡大の参考になれば幸いです。
Web広告成功の王道パターンを無料配布中!
Web広告の王道の成功パターンと成功事例をまとめた資料を無料プレゼント中です!
以下のページからお気軽にダウンロードしてください。
投稿者
-
「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。