Amazon広告の4種類のターゲティングとは?成果を出す効果的な使い方も紹介
最終更新日:2024年8月19日 | 投稿日:2022年5月2日
Amazonで出品しているなら、売上を上げるためにも活用したいAmazon広告。
しかし、広告の種類やターゲティングもたくさんあってどう活用するべきか分からない方も多いのではないでしょうか?
この記事ではAmazon広告の特徴やターゲティングの種類に加えて、成果に繋がる効果的な使い方をご紹介します。
何から始めるべきかも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Amazon広告は「購買に対するデータ」のターゲティングが強み
広告の種類 | 保有するデータ |
Google広告 | 「検索」に対するデータ |
Facebook広告・Instagram広告 | 「興味・関心」に対するデータ |
LINE広告 | 「興味・関心」に対するデータ |
Twitter広告 | 「興味・関心」に対するデータ |
Amazon広告 | 「購買」に対するデータ |
Amazon広告をGoogle広告や、Facebookを始めとするSNS広告と比較した際に決定的に違う点は「購買に対するデータ」を持っているという点です。
Google広告は、人が何かを知りたいと思った時の検索キーワードに関するデータを持っています。
Facebookを始めとするSNS広告では、各媒体特徴に合わせた人の趣味や好きなことをに関する興味・関心データを持っています。
そしてAmazon広告は、人が何かの商品を購入したいと思った時の検索ワードや購入した商品に関する購買データを持っていることが特徴であると言えるでしょう。
それぞれの特徴をユーザーの一連の購買行動に当てはめて整理してみます。
行動フェーズ | ユーザー心理 | 媒体 |
認知~興味・関心 |
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興味・関心~比較・検討 |
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比較・検討~行動 |
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この通り最後の購入に繋げるために購買データを活用できるのが、Amazon広告の最大の強みになります。
Amazon広告のターゲティング4つの種類
【Amazon広告のターゲティング4つの種類】
- 自動ターゲティング
- キーワードターゲティング
- 商品ターゲティング
- 興味・関心ターゲティング
Amazonのスポンサー広告では大きく「自動」と「手動」ターゲティングの2つに分けることができます。
さらに手動ターゲティングはキーワード/商品/興味・関心の3つに分けられます。
そのため4つのターゲティングが存在していると言えるので、1つずつ簡単に解説します。
1. 自動ターゲティング
自動ターゲティングは、掲載する商品に合わせて類似するキーワードと商品を自動で選定して広告を配信できます。
さらに4つのマッチタイプに分けて入札調整することも可能です。
マッチタイプ | 説明 |
ほぼ一致 | 掲載する商品と部分的に一致しているキーワードを検索しているユーザーに広告を表示 |
おおまかな一致 | 掲載している商品と関連しているキーワードを検索しているユーザーに広告を表示 |
代替商品 | 掲載している商品と類似する商品ページを閲覧しているユーザーに広告を表示 |
補完商品 | 掲載している商品を補完する商品ページを閲覧しているユーザーにに広告を表示 |
2. キーワードターゲティング
キーワードターゲティングでは、キーワードを個別に選択して、検索結果ページや関連する商品ページに広告を表示することが可能です。
例えば、キーワードターゲティングで「シャンプー」に表示したい場合に掲載できる箇所は以下赤枠になります。
(ちなみに上段がスポンサーブランド広告の掲載位置になり、下段がスポンサープロダクト広告の掲載位置です)
ユーザーがどのキーワードを検索した際に広告を表示するのが効果的かを考えて設定しましょう。
またマッチタイプを活用することで、どのような検索に対して広告を表示するか微調整できます。
闇雲に全てのマッチタイプを使うのではなく、目的に合わせて使い分けることが重要です。
マッチタイプ | 説明 | 目的 |
完全一致 | 一連の検索ワードと完全に一致する場合にのみ広告を表示 | 必ず掲載したい検索ワードが決まっている場合 |
フレーズ一致 | 完全一致に加えて、一連のキーワードが含まれている検索ワードに広告を表示 | 気になる検索ワードはあるが、効率よく売上が取れる掛け合わせキーワードを調べる場合 |
部分一致 | 任意の語順で全てのキーワードが含まれている検索ワードに広告を表示 | 特定のキーワードを含む検索ワードでとにかく露出を最大化したい場合 |
3. 商品ターゲティング
商品ターゲティングは、Amazonに登録されている商品カテゴリーや指定した商品に紐づくページに広告を表示することが可能です。
例えば、先程同様に商品ターゲティングで「シャンプー」カテゴリーに掲載した場合は下記のようなページになります。
※関連するキーワードが一致していれば同様の掲載箇所に表示すること可能です
ユーザーがどういうキーワードを検索しているか分からない時は、掲載する商品と同じカテゴリーや類似商品を見つけてターゲティングしてみましょう。
またカテゴリーを指定してターゲティングする際には、以下をフィルターにかけて詳細なターゲティングを設定することもできます。
- ブランド
- 年齢層
- 価格帯
- レビューの星の数
- 配送条件
実際に配信設定をする際に、Amazonから推奨のカテゴリーや商品を表示してくれますが、検索窓から個別に設定することが可能です。
4. 興味・関心ターゲティング
キーワードや商品ターゲティングは、ユーザーの現在の行動に対するターゲティングでした。
一方で興味・関心ターゲティングは、過去の行動からユーザーの属性を指定するオーディエンスターゲティングです。
ユーザー属性は直近の閲覧や購入履歴を元に23のカテゴリーに紐づいた、全148の興味関心リストに分類されています。
例えば、カテゴリーや興味関心リストには以下のような項目があります。
カテゴリー | 興味関心 |
パソコン・周辺機器 |
|
ビューティー |
|
ホーム&キッチン |
|
広告の種類によって使用できるターゲティングが異なる
上述した4つのターゲティングですが、全てのスポンサー広告に活用することはできません。
それぞれの広告の種類で使えるターゲティングを説明します。
広告タイプ | 使えるターゲティング | 補足 |
スポンサープロダクト広告 |
|
最も一般的な広告タイプになります。
そのため使えるターゲティングも一番多いです。 |
スポンサーブランド広告 |
|
スポンサープロダクト広告の次に活用されるタイプになります。
去年からクリエイティブタイプがどんどんアップデートされている広告タイプです。 |
スポンサーディスプレイ |
|
Amazon内に表示できるディスプレイ型の広告タイプです。
こちらも去年から頻繁にアップデートされているのでぜひ活用してみましょう。 |
4つのターゲティングはどのように使い分ける?
4つのターゲティングの種類について紹介しましたが、それぞれどのように使い分けるべきか説明します。
ターゲティングの種類 | 使用するケース |
自動ターゲティング |
|
キーワードターゲティング |
|
商品ターゲティング |
|
興味・関心ターゲティング |
|
上記について、順番に解説していきます。
1.自動ターゲティング
まずはAmazon広告を始めたいが何をしたらいいか分からない場合は、ぜひ自動ターゲティングから始めてみましょう。
自動ターゲティングの強みは、とにかく設定が簡単でたくさんの人に広告を表示することです。
一方デメリットは幅広くターゲティングするため、広告費がかさむ可能性があることです。
そのためレポートを分析して、売れるターゲティングの傾向を掴めたら手動に切り替えて効率化を図るのがいいでしょう。
また自動ターゲティングは、手動ターゲティングを使いこなしている方にもオススメです。
普段の運用では気づかないうちにユーザーの検索キーワードや競合の商品ページが変更されている可能性があります。
そんな時に自動ターゲティングを少しでも配信していると、取りこぼしがないような状況を作ることが可能です。
2.キーワードターゲティング
広告運用初心者の方には自動ターゲティングをオススメしました。
一方で、運用に慣れている方が一番活用されるのはキーワードターゲティングだと思います。
それは商品を購入したいと思ってAmazonに来ているユーザー(顕在層)に広告を見せることができるからです。
一度Amazonで商品を購入する時のことをイメージしてみてください。
まず欲しい商品名やに関連するキーワードを検索してから目当ての商品を探すのではないでしょうか?
キーワードターゲティングではそのような検索行動を起こしているユーザーに直接アプローチすることが可能です。
気になる検索ワードがあるけど具体的にどういうワードで検索されているか分からない時は、マッチタイプをフレーズ一致や部分一致にすることで見つけられます。
3.商品ターゲティング
「狙ったキーワードまでは分からないけど自動ターゲティングよりは絞って配信したい。」
そんな時には商品ターゲティングのカテゴリーを選択しましょう。
上述した通り狙いたいカテゴリーに紐づく商品ページに広告を表示できるので、ユーザーに比較検討をしてもらうキッカケを作れます。
また明確な競合ブランドや競合商品が存在しており、売上シェアを奪いたい時にも商品ターゲティングが効果的です。
一般的に、キーワードターゲティングで競合商品名やブランド名で広告配信すると、掲載商品との関連性が低いことからCPCが高騰しやすいです。
それに対して商品ターゲティングの場合は、商品ページに表示するため同じカテゴリー内であれば関連性が高くなり、CPCを抑えて配信をすることが可能です。
4.興味・関心ターゲティング
よく購入してくれるユーザー属性が分かっている場合は、興味・関心ターゲティングを積極的に活用しましょう。
しかし上述した通り実際に使える広告がスポンサーディスプレイ広告のみと限られているため、利用できる場面が限られるかもしれません。
Amazon広告のターゲティングを効果的に活用する3つのコツ
【Amazon広告のターゲティングを効果的に活用する3つのコツ】
- 優先するべきはキーワードターゲティング
- キーワードターゲティングの補助をするための自動ターゲティング
- 競合ブランドから売上シェアを獲得する商品ターゲティング
ターゲティングの種類や使い分け方法についてご紹介してきましたが、ここからは効果的に活用するためのコツを3つご紹介します!
1. 優先するべきはキーワードターゲティング
今まで4つのターゲティングの使い分けを紹介してきましたが、優先して実施して頂きたいのはキーワードターゲティングになります。
先程も説明しましたが、Amazonで商品を購入したい時に最初に行うのはキーワードを入力して商品を検索することです。
検討フェーズのユーザーにしっかりと広告を表示することは、売上拡大において重要な施策になるでしょう。
またキーワードターゲティングで売上実績を作ることは、そのキーワードにおける検索結果の順位にも影響を与えると言われています。
SEO対策の意味合いでも積極的に実施したい施策です。
2. キーワードターゲティングの補助をするための自動ターゲティング
Amazon広告の運用に慣れてきたからといって自動ターゲティングを停止してしまうのは、機会損失に繋がります。
そのため自動ターゲティングはキーワードターゲティングの補助のためにも並行して配信するようにしましょう。
イメージとしては、下記のような使い分けができるといいでしょう。
ターゲティングタイプ | 狙い |
キーワードターゲティング | 売れるキーワードや狙いたいキーワードに絞って売上の最大化 |
自動ターゲティング | 上記キーワードとは別の新しく効率よく売上を拡大できそうなターゲティングの発掘 |
3. 競合ブランドから売上シェアを獲得する商品ターゲティング
Amazon内において売上でシェアを拡大していく際に、競合ブランドから売上シェアを獲得したいフェーズがくると思います。
その時に効果を発揮してくれるのが商品ターゲティングです。
競合ブランドのブランド名や商品名をキーワードターゲティングで広告配信するとCPCが高くなるためROASが悪くなる可能性が高いです。
その理由は、検索キーワードに対して掲載したい商品の関連性が低いことが要因になります。
一方、商品ターゲティングの場合は商品ページに掲載するため、カテゴリーに関連性があればCPCが高騰することなく掲載することが可能です。
競合から売上シェアを取りたいがキーワードターゲティングだと思うようにいかない時は、商品ターゲティングで狙ってみてはいかがでしょうか?
Amazon広告のターゲティングまとめ
【本記事のまとめ】
- Amazon広告のターゲティングは「自動ターゲティング」「キーワードターゲティング」「商品ターゲティング」「興味・関心ターゲティング」の4種類
- 購買に対するデータをもとにターゲティングできるのが強み
- 迷ったらキーワードターゲティングが効果が出やすくおすすめ
Amazon広告で成果を出すためには、まずターゲティングの特徴を理解する必要があると思います。
そこから自分のブランド、もしくは商品のフェーズに合わせて最適なターゲティングを実施することが売上拡大の近道です。
まだまだ必勝法が確立していないAmazonだからこそ、独自の勝ちパターンを作れるようにしましょう!
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投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。