Google広告の地域設定方法&失敗しないための3つの注意点
最終更新日:2024年8月19日 | 投稿日:2022年1月7日
Google広告では、広告を配信する地域を設定することが可能です。
しかし「どのように設定すれば良いの?」「どの程度の細かさで地域を設定できるか知りたい」などの疑問もあるかと思います。
そこでこの記事では、Google広告でターゲット地域を設定する方法や地域設定でできること、設定時のコツなどをまとめました。
Google広告の適切な地域設定が可能になるので、ぜひ参考にしてください。
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目次
Google広告を配信する地域(ターゲット地域)の設定方法
まずは、Google広告を配信する地域を設定する方法をお伝えします。
手順は以下の4ステップです。
- 管理画面左メニュー「地域」をクリック
- 左上の鉛筆マークをクリック→配信地域を設定したいキャンペーンを選択
- 「地域(具体的な地域名)」「範囲」のどちらかを選択
- 広告を配信したい地域を入力または選択して保存
1.管理画面左メニュー「地域」をクリック
Google広告管理画面左メニュー「地域」をクリックします。
2.左上の鉛筆マークをクリック→配信地域を設定したいキャンペーンを選択
左上の鉛筆マークをクリックし、地域を設定したいキャンペーンを選択します。
3.「地域(具体的な地域名)」「範囲」のどちらかを選択
地域選択画面が表示されます。「地域(具体的な地域名)」、「範囲」から地域指定方法を選択しましょう。
「地域」の場合は、地域名を入力すると候補が表示されるため、配信したい地域を選択してください。
「範囲」は、「指定した場所から半径○km」という形で広告配信地域を限定できます。
ここでは例として「東京都庁から半径20km」としました。
4.広告を配信したい地域を入力または選択して保存
広告を配信したい地域を入力し、選択したら、左下の「保存」をクリックして設定完了です。
Google広告では「その地域に関心を示しているユーザー」にも配信される
Google広告の配信地域設定で覚えておきたいことの1つに、「『その地域に関心を示しているユーザー』にも配信される」ことが挙げられます。
「地域を指定して配信する」という機能のため、「その地域にいる可能性が高いユーザーに広告が配信できる」と思いがちですが、それだけではありません。
基本的に、配信地域(地域ターゲティング)を設定すると、「その地域にいる可能性が高いユーザー」に加えて、「その地域に関心を示しているユーザー」に対しても広告が配信されます。
例)配信地域を「渋谷区」に設定した場合
広告が配信されるユーザーは以下のとおりです。
- 渋谷区にいる可能性が高いユーザー
- 現在地は問わず、渋谷区について頻繁に検索しているユーザー
「その地域に関心を示しているユーザー」に広告を配信しない方法
「その地域に関心を示しているユーザー」に広告を配信しない(=「その地域にいる可能性が高いユーザー」にのみ広告を配信する)方法もあります。
設定方法は以下の通りです。
1.Google広告管理画面「キャンペーン」で設定したいキャンペーンを選択(キャンペーン名をクリック)します。
2.「設定」から「地域」をクリック→「地域の設定」をクリックします。
3.「目標」欄で以下のどちらかの条件を選択→保存をクリックして設定完了です。
- 所在地やインタレスト: ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域をよく訪れるユーザー、ターゲット地域に関心を示したユーザー
- 所在地: ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域をよく訪れるユーザー
初期設定は「所在地やインタレスト」(その地域にいる可能性が高いユーザー・その地域に関心を示しているユーザーに広告を配信する設定)になっています。
「その地域に関心を示しているユーザー」に広告を配信したくない場合は「所在地」を選択してください。
Google広告の地域設定でできること4つ
Google広告の地域設定でできることは、配信地域を設定するだけではありません。
地域設定においては、以下の4つの設定が可能です。
- 配信地域設定
- 配信地域の除外設定
- 地域ごとの入札単価調節
- 「特定の地域について検索しているユーザー」への広告配信※検索キャンペーンのみ
以下から、詳しく解説します。
1.配信地域設定
最初にご紹介したように、広告を配信する地域を設定できます。(地域ターゲティングとも呼ばれます)
お伝えした通り、「具体的な地域名」または「特定の地域から半径○km以内」という情報を指定して設定する仕組みです。
2.配信地域の除外設定
「特定の地域には配信しない」という除外設定も可能です。
設定は、管理画面左メニュー「地域」→「除外」から行います。
除外したい地域を設定する際は、「特定の地域から半径○km以内」といった範囲指定ができません。具体的な地域の指定のみ可能です。
また、除外に関しては以下のどちらかの条件に当てはまるユーザーを指定できます。
- 所在地:除外した地域にいるユーザー
- 所在地やインタレスト: 除外した地域にいるユーザー、除外した地域をよく訪れるユーザー、除外した地域に関心を示したユーザー
特定の地域にいるユーザーのみ除外したい場合は「所在地」を、特定の地域にいるユーザーに加えて、地域に関心があるユーザーも除外したい場合は「所在地やインタレスト」を選択してください。
設定方法は以下の通りです。
1.Google広告管理画面「キャンペーン」で設定したいキャンペーンを選択(キャンペーン名をクリック)します。
2.「設定」から「地域」をクリック→「地域の設定」をクリックします。
3.「除外」欄で以下のどちらかの条件を選択→保存をクリックして設定完了です。
3.地域ごとの入札単価調整
設定した配信地域ごとに、入札単価を調整することもできます。
入札単価を調整することで、「特定の地域のみ配信量を増やす(減らす)」といったことが可能です。
クリック率やコンバージョン率が低い地域の配信量を減らすなど、効率的な広告配信に役立てましょう。
設定方法は以下の通りです。
1.「地域」画面から、入札単価を調整したい地域の「入札単価調整比」欄にカーソルを合わせ、鉛筆マークをクリックします。
2.選択した地域の入札単価を調整できます。
引き上げ:そのデバイスへの入札を強める≒広告が配信されやすくなる
引き下げ:そのデバイスへの入札を弱める≒広告が配信されにくくなる
数値を入力すると、画像のように「入札単価¥10は¥○になります」など、例が表示されます。
設定が終わったら、「保存」をクリックして設定完了です。
4.「特定の地域について検索しているユーザー」への広告配信※検索キャンペーンのみ
「特定の地域について検索しているユーザーに広告を配信する」という設定も可能です。この設定は、検索キャンペーンのみ利用できます。
設定方法は以下の通りです。
1.Google広告管理画面「キャンペーン」で設定したいキャンペーンを選択(キャンペーン名をクリック)します。
2.「設定」から「地域」をクリック→「地域の設定」をクリックします。
3.「目標」欄で「検索インタレスト: ターゲット地域を検索しているユーザー」を選択→保存をクリックして設定完了です。
※検索キャンペーン以外のキャンペーンを選択した場合「検索インタレスト: ターゲット地域を検索しているユーザー」は表示されません。
Google広告の地域設定(地域ターゲティング)のコツ2つ
ここからは、上記のほか、Google広告の地域設定(地域ターゲティング)におけるコツや注意点を紹介していきます。
まずは、以下のコツ2点から確認していきましょう。
- 最初は広めの地域を指定し、徐々に制限していく
- 入札単価の調整を活用する
1.最初は広めの地域を指定し、徐々に制限していく
はじめから地域を絞りすぎるのは機会損失が大きく、あまりおすすめできません。
例えば「特定の地域限定で販売する商品の広告」なら最初から除外すべきです。
しかし「この地域では売れなさそう」と感覚で除外してしまうと、商品が売れる機会の損失につながる恐れがあります。
可能な限り最初は配信地域を広めに配信し、配信結果がある程度出てから徐々に精査して配信地域を絞っていきましょう。
2.入札単価の調整を活用する
せっかく用意されている地域別の入札単価調整は、積極的に活用していきましょう。
日本全国に配信を行いたい場合でも、47都道府県の地域ターゲティングを設定しておくことで、後々個別に入札単価の調整を実施できます。
ある程度配信してから効果の良し悪しに合わせて調整するのが一般的ですが、予算が限られている場合などは「優先度の低い地域の入札単価をあらかじめ下げておく」という選択もあります。
ご紹介したコツは、Google広告運用で成果を出すために重要なものです。
一方で、慎重に進めたつもりでも思いがけず間違った認識で進めてしまうケースが少なくありません。
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Google広告の地域設定(地域ターゲティング)の注意点3つ
次に、注意点を解説します。注意点として覚えておきたい点は以下の3つです。
- 地域ターゲティングの精度は100%ではない
- あまりにも狭い地域はターゲティングできない
- 広告グループ単位での地域設定はできない
1つずつ確認していきましょう。
1.地域ターゲティングの精度は100%ではない
1つめの注意点は、「地域ターゲティングの精度は100%ではない」ということです。
地域ターゲティングでは以下のユーザーに広告を配信できるとされています。
- ターゲット地域にいるユーザー
- ターゲット地域をよく訪れるユーザー
- ターゲット地域に関心を示したユーザー
しかし、これらはあくまでGoogleによる「推定」です。
Googleは、以下のシグナルからユーザーの位置情報を把握し、広告主にターゲティング機能として提供しています。
- ユーザーの設定
- 使用デバイス
- Google のプラットフォームにおける行動 など
そのため、広告が配信されたユーザーが間違いなく指定した地域にいるとは限りません。
地域ターゲティングの精度は100%ではないということを理解した上で、地域ターゲティングを活用しましょう。
2.あまりにも狭い地域はターゲティングできない
「あまりにも狭い地域はターゲティングできない」ということも、注意点として挙げられます。
以下は、Googleによる地域ターゲティングの注意書きです。
注: Google 広告ではユーザーのプライバシー保護のため、ターゲット地域の面積やユーザー数の絞り込みに制限を設けています。面積やユーザー数が基準値を下回る地域は、Google 広告のインターフェースでターゲットとして指定することができません。
つまり、「ユーザーのプライバシーを侵害してしまう恐れがあるため、あまりにも狭い地域・ユーザー数が少ない地域を絞り込んでの広告配信はできない」ということです。
例として、小さな(または人口が少ない)町や村などが挙げられます。
3.広告グループ単位での地域設定はできない
広告グループ単位での地域設定はできないということも覚えておくべき注意点の1つです。
地域ターゲティングの設定はキャンペーン単位でしか行えないため、注意しましょう。
まとめ:Google広告の地域設定を活用して効率よく配信しよう
本記事のまとめ
- Google広告では「地域」か「範囲」を指定して広告を配信できる
- 基本的に「その地域に関心を示しているユーザー」にも広告が配信される
- 配信しない地域の設定(除外)や、地域ごとの入札単価調整も可能
- 最初から配信地域を絞りすぎないことがコツ
これからGoogle広告を配信する方も、既に配信中の方も、ぜひ一度配信地域を見直してみてください。
細かい調整やテストを繰り返すことが、長期的に効果を改善するために重要です。
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投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。