【Facebook広告】コンバージョン最適化を最大限働かせる4つの重要設定とは
最終更新日:2024年8月19日 | 投稿日:2022年2月12日
Web広告の中でも運用しやすいと言われるFacebook広告。
売上や獲得数を伸ばすために出稿される方も多いのではないでしょうか?
ただ、取り組むなら最大限の効果を発揮して配信したいという方も多いはず。
そこで欠かせないのが、Facebook広告の特徴である「コンバージョン最適化」です。
この「コンバージョン最適化」をしっかりと働かせることができれば、グッと獲得数向上に近づきます。
そこで本記事では、コンバージョン最適化とは何かと、最適化を働かせるために抑えるべきポイントを紹介したいと思います。
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目次
Facebook広告のコンバージョン最適化とは「コンバージョンしやすい人」に配信されること
Facebook広告のコンバージョン最適化とは「コンバージョンしやすい人」に広告を出すよう配信先が最適化される機能です。
そもそも獲得数を上げるには、コンバージョンする可能性の高い人に配信するのが効率的ですよね。
ただ優秀なFacebook広告でも、配信初動はどの人がコンバージョンしやすいかデータが蓄積されていません。
ではどのようにしてコンバージョンしやすい人を選んでいくのか?それは配信を重ねる毎に獲得するコンバージョンのデータから学習しています。
このデータを元に、コンバージョンしやすい人の特徴をFacebookが学び、自動的に選んでくれるのです。
この徐々に獲得を見込める人に配信していくことが「コンバージョン最適化」と言われます。
効率的な最適化には「週50件」のコンバージョンデータが必要
そしてFacebook広告の公式サイトによると、コンバージョン最適化を働かせるために必要な蓄積数が「週50件以上」と言われています。
加えて、この週50件以上はキャンペーンではなく広告セット単位での蓄積数のこと。
これは、公式からも広告セットで週50件以上のコンバージョン獲得で効果安定化に繋がると公表されています。
反対に週50件以下の場合は、情報収集状態が続き、不安定な配信となるため、効果がブレやすくなります。
このことから、広告セットで週50件以上獲得するためにも最適なアカウント設計や予算配分を構築していきましょう。
最大限、Facebook広告のコンバージョン最適化を活用するために重要な4つの設定
コンバージョン最適化を活用するために重要な4つの設定
- アカウント設計
- コンバージョンイベントと最適化方法の設定
- 予算設定
- ターゲティング
ここでは、週50件以上のコンバージョンを獲得するために重要な4つの設定を紹介します。
特に下記3つは、コンバージョン最適化を左右する大切なポイントなので、しっかりと抑えてください。
- コンバージョンイベント
- 想定予算金額
- 配信ターゲット数
1.アカウント設計
まず、キャンペーンの設定で「広告の目的」からコンバージョンを選択しましょう。
「コンバージョン」は後述するコンバージョンイベントの達成に最も適した「広告の目的」となります。
コンバージョン最適化を働かせるためには、必ず「広告の目的」でコンバージョンを選んでください。
キャンペーン、広告セットの適切な組み方
またFacebookでは下記の順の階層でアカウントが構造されています。
- キャンペーン
- 広告セット
- 広告
その中でも、コンバージョン最適化に関係しているのが「広告セット」です。
広告セットでは、デモグラや興味関心、配信方法など様々な設定ができます。
ただ自由度が高いからこそ、どのぐらい分けて作ればいいか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そこで意識して頂きたいのが、広告セットを作成しすぎないことです。
例えば、広告セットの合計が週50件でも、1広告セットで50件ではないため、最適化が働きづらくなります。
- 広告セットA→30件
- 広告セットB→15件
- 広告セットC→5件
その場合は、広告セットを統一して週50件を獲得するのが良いでしょう。
- 広告セットD→50件
仮に配信中でも上記の傾向があれば、広告セットの統一はオススメです。
2.コンバージョンイベントと最適化対象の設定
次に大切なのが、コンバージョンイベントと最適化対象の設定です。
ここで大切なのは、「週50件以上獲得できる地点かどうか」と「達成に適した配信方法の選択」が基準となります。
「コンバージョン地点」を決めるコンバージョンイベントの設定
コンバージョンイベントとは、どこの地点(URL)をコンバージョンとするか決める設定です。
商品の購入完了や、カートへの追加、事前登録ページへの送客などが挙げられます。
ここで抑えて頂きたいのは、ある程度送客が見込める地点を設定すること。
前提として、コンバージョン最適化には週50件以上の獲得数が必要となります。
例えば、高価格で購入頻度の少ない「商品購入」では、週50件以上集めるのが難しい場合もありますよね。
その場合は一歩手前の「カート追加」を対象に集めることで最適化が効きやすくなります。
広告配信の最適化を決める設定
またコンバージョンイベントに対して何を重視して配信するか決める「最適化対象」もあります。
「広告の目的」で選んだコンバージョンでは、6つの最適化対象が選択可能です。
その中でも推奨されているのは「コンバージョン」の最適化対象となります。
やはり、「そのイベントの達成」を第一目的として配信するため、コンバージョン最適化に最も適しています。
「広告の目的」コンバージョンで選べる最適化対象
- コンバージョン
- 金額
- ランディングページビュー
- リンククリック
- インプレッション
- デイリーユニークリーチ
3.予算設定
予算設定もコンバージョン最適化には重要な要素と言えます。
予算増加に比例して、獲得数を増やす事で、最適化がより働きやすくなります。
推奨される月予算の算出は「週50件×目標CPA×4週間」
そうは言ってもどれぐらい予算をかければいいのか?
それは、「週50件の獲得数×目標獲得単価」で目安を算出できます。
例えば、目標3,000円でカート追加を達成したい場合、50件×3,000円=15万円/週という目安が出てきます。
そこから月単位で予算を組む際は、15万円×4週間=60万円/月が最低限必要になると計算できるのです。
キャンペーン単位での予算設定がおすすめできるケース
通常、Facebook広告では予算設定を広告セット単位で行うことが多いです。
ただ、広告セットが複数紐づいている場合はキャンペーン単位でも予算設定が可能で、メリットが大きい場合もあります。
例えば、広告セット毎で効果にばらつきがある時はオススメできます。
このメリットとしてはキャンペーン全体で日予算を保ちながら、良好な広告セットに予算を寄せてくれることです。
効率的に良い広告セットへ予算をかけるため、獲得効果が最大化しやすくなります。
4.ターゲティング
最後にターゲティングにおいて抑えて頂きたい設定を紹介します。
ターゲットのデモグラや興味関心はもちろんですが、下記の2点も意識しながら作成してみてください。
配信対象のターゲットは広く取る
コンバージョン最適化で重要なのは、ターゲットを絞りすぎないこと。
あまりにも対象ターゲットが狭いと、上限獲得数も狭まり、その範囲で十分な獲得数が見込めません。
そのため、できるだけ広くターゲティングするのが良いでしょう。
年齢・性別のみでも十分ですが、興味関心やステータスも2~3個設定してもいいかもしれません。
設定したターゲティングが十分な数があるかは、広告セットの右欄のメーターを見てみてください。
緑の範囲なら十分なボリュームがあると言えるでしょう。
配信ターゲットでカニバリ(食い合い)が起きないよう気を付ける
また複数の広告セットで配信する際は、ターゲットのカニバリ(食い合い)にも注意してください。
広告セット同士でターゲットが重なると、同一商材を同ターゲットに配信することになります。
そうすると、獲得効率が落ちてしまいます。
あくまでも各広告セットのターゲットはそれぞれ異なるように設定する必要があります。
コンバージョン最適化の効き始めを見極めるのは「配信」列
コンバージョン最適化が働き始めたか見極めるポイントは「配信」という項目で判断できます。
アクティブ | 情報収集中 | 情報収集が不十分 |
---|---|---|
コンバージョンが蓄積され、最適化が働き始めた状態 | コンバージョン最適化にむけて学習中の状態 | コンバージョンが蓄積できず、最適化が働いていない状態 |
「配信」には3つの状態があり、「アクティブ」「情報収集中」「情報収集が不十分」に分けられます。
「情報収集中」と「アクティブ」は、最適化を働かせ始めようとしているので、余程効果が悪い時以外は調整しないようにしましょう。
しかし、「配信」列が「情報収集が不十分」の時は調整すべきと言えます。
コンバージョンが蓄積できていない状況で効果がブレやすいため、各設定での見直しが必要です。
最適化がかかりづらいかも?主に誤りがちな4つの原因
最適化がかかりづらい主な4つの原因
- 分割しすぎた広告セット
- 発生しづらいコンバージョンイベント
- 配信ターゲット層が狭すぎる
- 短期間で高頻度の設定変更
何日配信しても最適化が効かずに「情報収集が不十分」となれば各設定を変更するべきと言えます。
今回は最適化を妨げる、主な4つのケースを紹介していきたいと思います。
1.分割しすぎた広告セット
もし広告セットを分割しすぎているのであれば、統一を検討しましょう。
各広告セットでコンバージョンが週50件以上出ているなら問題はありません。
ただ1つでも未達であれば、統一した広告セットで獲得数を狙った方が最適化には効率的と言えます。
2.発生しづらいコンバージョンイベント
こちらもコンバージョン最適化を妨げる主要な原因になります。
コンバージョンが発生しづらいことで、Facebook広告は十分な学習ができません。
そのため、最適なユーザーに配信しづらく、効果悪化へと繋がってしまうのです。
その他には、高額商品でコンバージョン(購入)自体が発生しづらいという商材もあるでしょう。
そういった場合は、1つ前の地点であるカートへの追加や特定ページへの送客がオススメです。
商材に高い興味を持ちつつ、購入よりも発生しやすいことが多いため、最適化が働きやすくなります。
3.配信ターゲット層が狭すぎる
細かいターゲット設定ができるFacebook広告ですが、ターゲットを絞り込みすぎないようにしましょう。
上述した通り、そのターゲット内での上限コンバージョン数が減ってしまいます。
デモグラなど商材とマッチングする部分は抑えつつも、幅広く層を取ってみてください。
4.短期間で高頻度の設定変更
また短期間での設定変更は控えるようにしてください。
アカウント設計の各階層で、下記の設定変更を行うと情報収集がリセットされてしまいます。
キャンペーン |
|
---|---|
広告セット |
|
広告 |
|
1度変更を行ったら、最低でも3,4日、平均1週間程度は様子を見守ることが推奨されます。
まとめ
本記事のポイントまとめ
- コンバージョン最適化とは、学習して「コンバージョンしやすい人」に配信されること。
- コンバージョン最適化には、広告セット単位で週50件以上のコンバージョンが推奨。
- 最適化を働かせるために、アカウント設計や予算、ターゲットなど様々なポイントで設定見直しを行う。
本記事では、コンバージョン最適化を働かせるために推奨される各設定について紹介させて頂きました。
Facebook広告は、コンバージョン最適化がしっかり効き始めると、この上なく効果の良い媒体です。
自動で最適なユーザーを選んで配信してくれるため、パフォーマンスを安定して配信してくれます。
そのためにも、現在の広告配信が最適化を作り出すために、ベストか一度見直してみてください。
紹介した設定のポイントをご参考いただけると幸いです。
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投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。