Webマーケティングの費用相場は?自社でどのくらい予算をかけるべき?
最終更新日:2024年8月19日 | 投稿日:2023年1月12日
- Webマーケティングにトライしたいけどどのくらい費用をかけたら良いのだろう?
- いろいろ手法があり、業者によって値段もピンキリだけど結局どのくらいが相場なの?
このように悩める事業主の方や、企業のマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Webマーケティングにおいて費用がかかるポイントとその費用相場、また自社で予算計画を立てる際の考え方について紹介していきます。
「相場を知って、自社の状況に最適な予算を設計したい」そう考えているのであれば、本記事が参考になるはずです。ぜひご一読ください。
目次
Webマーケティングでかかる費用の種類
Webマーケティングはその名の通り、Web上でブランディングや販促活動をしていくことを指します。
Webマーケティングと一口でいっても多種多様の施策があります。
まずはどんな種類の施策があり、どんな費用がかかるかの大枠を見ていきましょう。
「集客」「成約」「リピート」と、施策ごとにかかる費用はさまざま
Webマーケティングの施策を大きく分けると、「集客施策」「成約施策」「リピート施策」の3つの要素に分かれます。
例えばあなたがECサイトを運営していたとします。
- 集客施策=そのECサイト自体に訪れるユーザーの数を増やすこと
- 成約施策=サイトに来た人に商品を買ってもらう(=Web上での成約をしてもらう)こと
- リピート施策=商品を購入した、していないに関わらず、再度商品に興味を持ってもらい、購入してもらうようにすること
それぞれの具体的な施策内容は下記のとおりです。
まずは集客施策から費用をかけるのがおすすめ
Webマーケティングにおいて、これら3つの施策をバランスよく対策していくのがもちろん一番です。
ですが限られた予算の中で商品の購入やお問い合わせを増やしたいという場合は、まずは集客施策をしっかり行うのがベター。
なぜなら成約施策もリピート施策も、ユーザーを集めないことには始まらないからです。
集客施策でユーザーを呼びつつ、そのユーザーたちがサイト内のどこで離脱しているのかなどを分析する。
その上で成約施策を行い、成約ユーザーや離脱ユーザーに対してリピート施策をかけていくのが一般的な流れです。
集客施策の支援をメインとするWeb広告代理店やSEO対策業者の中には、一緒にサイトの改善や制作も請け負ってくれる企業もあります。
予算内で、どういった施策に投資するのが効果的かを建設的に話し合えるパートナー選びをしましょう。
Webマーケティングを依頼・外注した際の費用相場
それでは実際に、パートナー企業に依頼や外注をした際には、どのくらいの費用がかかるのか、その費用相場についてご紹介していきたいと思います。
Web広告の費用相場
Web広告代理店は、GoogleやYahoo!のリスティング広告、FacebookやInstagramなどのSNS広告などを運用する企業のことを指します。
そのほとんどが、広告運用費に運用マージン(手数料)を上乗せして広告主から受け取るという料金体系をとっており、マージンの相場は20%です。
20%を線引きにそれ以下は低め、それ以上は高めのマージン設定となるわけですが、気をつけてほしいのがマージンが安ければ良いというわけではないということ。
マージンが安い分広告の運用歴が短かったり少額では請け負ってくれないというような条件があったり、高いけれどもフォローが手厚かったり有料ツールを取り入れていたりと、それなりの理由がありマージンを設定しています。
マージンだけに拘らず、中身を見ていくことが大事です。
運用マージン以外に発生する費用
- 初期設定費用
- 広告LP制作費用
- 広告クリエイティブ制作費用
- クリエイティブ差し替え費用
LPがない場合は、LPの投資費用も必要です。
また、クリエイティブは配信を続けるにつれユーザーに飽きられます。さらに成果を伸ばすためにはクリエイティブ制作費用の投資が必要です。
参考:LP制作の費用相場
LP制作の費用は安くて10万円、高いと100万円ほどが相場と言えます。
安いとデザインがテンプレートであったり、高いと戦略から立案してくれたりとサポート体制が変わります。
自社の要望と予算を比較しながら適切な費用をかけていきましょう。
弊社WALTEXでは以下の内容でWeb広告の運用を承っております。
- 最低配信費縛りなし
- クリエイティブ差し替え費用なし
- 手数料は月額広告費の20%
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SEO対策の費用相場
SEO対策とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで何かしらのキーワードで検索したときに、自社サイトが検索結果の上位表示に来るように対策をすることを指します。
SEO対策業者は、その対策の内容(サービス内容)が豊富にあること、また各社でさまざまな料金体系をとっていることから、費用は数万〜数百万とばらつきがあります。
料金体系は主に成果報酬型、月額支払型、一括支払型の3種類が挙げられ、それぞれの料金体系とサービス内容を組み合わせた費用体系は下記となります。
料金体系 | サービス内容 | 費用相場 |
成果報酬型 | 外部SEO対策 | 1〜100万以上 |
月額固定費型 | 外部SEO対策 | 1〜15万/月 |
SEOコンサルティング | 10〜50万/月 | |
コンテンツSEO | 10〜30万/月 | |
一括支払型 | SEOサイト設計コンサルティング | 10〜100万以上 |
内部SEO対策 | 10〜20万 |
見てのとおり、内容によってかなり費用に幅があるため、自社がどのような施策を打ちたいのかを具体化したうえで依頼をしましょう。
企業によって得意分野も変わってくるため、いくつかの企業から相見積もりをとってみても良いでしょう。
どんな施策を打てばいいか分からない場合は、そこから相談できる企業選定を行いましょう。
次に記載のWebコンサルティングにまずは相談してみるのも一つの手かもしれません。
Webコンサルティングの費用相場
Webコンサルティングは、Webマーケティングにおいて第三者的な目線で包括的なアドバイスをしてくれる企業や個人のことを指します。
Webマーケティングを通じたブランディングから売上まで、場合によっては経営戦略などまでサポート範囲が及ぶ場合もあります。
費用に関してはピンキリで、サポート範囲や、担当者や個人のスキルレベル、分析工数などの要因で設定されます。
相場は分析を含めた改善アドバイスで月額10万〜50万程度ほどとなります。
Web広告代理店やSEO対策業者、LP制作業者などがコンサルティングサービスも行っているケースが多いですが、それら運用や制作などは一切無くアドバイスのみの契約もあります。
前者のほうが、戦略をそのままマーケティング活動のなかに即時に反映でき、コミュニケーションコストも抑えられるのでおすすめです。
Webマーケティングをこれから始めるときや、始めているけれども行き詰まっているときなどに、パートナー企業に数ヶ月だけ追加でコンサルティング契約をしてみるのも良いかもしれません。
Webマーケティングの費用・予算の立て方
最後に、実際自社のWebマーケティングにおいてどのくらいの費用をかければ良いのか、予算立案の方法をお教えいたします。
目標を設定し予算を立てる方法
予算を決めるには、まずは目標の設定が必要です。
Webマーケティングで欲しい成約数と成約単価を目標として定めることで、必要な予算が算出されます。
先ほどのECサイトの例で言うと、Web経由の成約が50件欲しく、成約単価は1,000円が目標、ということであれば必要な予算は50,000円ということになります。
かなり大雑把にいうとこの論理にはなるのですが、実際はより細部までブレイクダウンを行う必要があります。
仮に自社サイトからの成約強化のためにリスティング広告を打つとすると、下記の流れとなります。
- 目標成約数を定める
- 自社HPの現状または目標の成約率(CVR)から自社HPへの必要な流入数を算出
- リスティング広告の1クリックあたりの単価(CPC)から必要予算を算出する
CVRやCPCなどは専門的知識のあるパートナーと相談しながら適切な数値を設定していきましょう。
ここでの注意点は初めからハイパフォーマンスな目標を定めすぎないこと。
Webマーケティングにおいて最も大事なのはPDCAを回しながら改善していくことです。
もちろん初月から良い成果が出るに越したことはないですが、始めてすぐは成果がなかなか出ないこともざらにあります。
悲観せず、しっかり目標に到達しない要因は何かを分析して改善につなげていくことが大切です。
場合によっては、初期目標・中期目標・最終目標など時系列で段階的に実際の目標に近づけていっても良いかもしれません。
全体のマーケティング費用・予算の構成費をシフトしていく方法
「成約数や成約単価などの目標が決まっていない」という場合に提案したいのがこの方法です。
テレビなどのマスメディアと異なり、少額でもスタートできるのがWebマーケティングのメリットの一つ。
自社内のマーケティング全体予算の何割をWebマーケティングにかける、という予算側の目標を立てて、とにかくまずはスタートをしてみます。
もっとライトに考えて、「チラシにかけていた予算を1年間はWebにかけてみる」などでも良いでしょう。
始めるとだんだん目標値が定まってくるため、実績の数字をもとに、今後Webマーケティングを強化するか否かを判断することができます。
ここでの注意点は、依頼する企業の見定めが非常に大事だということ。なぜなら、始めたその成果が目標値の基準となるからです。
ここで質の低い企業に依頼してしまうと、自社のポテンシャル以下の目標値を設定することになります。
過去の実績などを聞き出し、納得がいくパートナー選びを行いましょう。
また、売上に直結するマーケティング費用の構成費を変えていく、というチャレンジになるため、経営的な目線でのアドバイスができるパートナーだとより安心です。
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参考:企業のWebマーケティング費用は増加している
電通が発行する『2020年 日本の広告費』によると、企業の純広告費が減少するなか、インターネット広告媒体費は増加しており、1996年の推定以来一貫して成長し続けています。
企業の媒体別広告費において、36.2%と最もシェアをとっているのがインターネット広告費となっており、とくに2020年は新型コロナウイルスによる外出自粛の影響も追い風となったようです。
市場規模は、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌を含めたマスメディアと匹敵する2.2兆円まで上ります。
単価の高いマスメディア4媒体を集めても同等の市場規模と考えると、いかに需要が高まっているかが見てとれます。
なお、インターネット広告の予算が伸びている背景は個社別に見ると下記のような流れです。
インターネット広告予算が伸びる背景
- 前提:インターネット広告はTVや新聞と比較して費用対効果が一目瞭然になる(効果計測できるため)また、少額でリスクを抑えて開始できる
- 広告がうまくいった場合「インターネット広告に投資するほど売上が伸びている」ことが数字で把握できる
- 予算をさらにかけて売上を伸ばす
※2~3の繰り返し
まとめ
本記事のまとめ
- Webマーケティングは集客→成約→リピートの順で予算をかけていくのがおすすめ
- 費用相場はWeb広告代理店はマージン20%、LP制作は10万~100万、SEO業者はサービス内容によって異なる、Webコンサルティングは月額10万〜50万
- Webマーケティングの予算を立てる場合は目標から逆算する
- 目標設定が難しい場合は、スモールスタートで始めながら探っていく
Webマーケティングの施策は多岐に渡り、かつ事業の状態や課題によってかけるべき予算は一律ではありません。
そのため、全体戦略の立案から細部の予算決めまで相談できるパートナー選びが重要です。
弊社WALTEXでは、事業の成長・課題解決のパートナーとして全体戦略から携わり、貴社の課題解決に合わせてオーダーメイドでプロの広告運用チームを構成いたします。
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投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。