Google広告の複数CVを“価値ベース”で最適化する――値付け × 目標ROAS入札だけで叶うシンプル2ステップ

最終更新日：2025年6月2日 | 投稿日：2025年6月2日

「無料相談は減らさず、資料DLと問い合わせをもっと増やしたい」──複数コンバージョン（CV）を持つBtoB/BtoCサイトでよく耳にする悩みです。
従来のCV最大化／目標CPA入札は、すべてのCVを同価値として扱うため本当に欲しいCVが伸びにくいケースが頻発します。
そこで注目すべきが「値付け」＋「目標ROAS入札」という極めてシンプルな組み合わせです。CVに重みを与えるだけで、広告システムが“件数”ではなく“価値”を追いかけるようになります。
本稿では、WALTEX代表・浜中が、複数CVを価値ベースで最適化する手順と運用の勘所を解説します。

WALTEXでは広告運用のご支援はもちろん、「限られた予算での広告最適化」も得意としています。

もし広告運用やWebマーケティングでお困りごとがありましたら、ぜひ無料相談フォームよりお気軽にご相談ください。

1．従来入札の弱点

まずは、なぜ従来手法だけでは限界があるのかを整理します。

• CV最大化：電話タップなど浅いCVでも件数が多ければ最適化対象になる
• 目標CPA：価値の高低に関係なくCPAが揃えば良しと判定される

結果として価値の低いCVが大量発生し、運用担当とビジネス側で数字の齟齬が起こりやすい――これが従来手法の壁です。
この課題を乗り越えるには、「CVを区別して扱う」視点が欠かせません。

2．解決の鍵は「値付け × 目標ROAS」

次に、どのようにして価値を反映させるかを2ステップで見ていきます。

たった2手順で、入札ロジックが「件数志向」から「価値志向」へシフトします。

3．値付けの実務フロー

ここからは、値付けを実際にどう進めるかを具体的に解説します。

1. CVポイントを洗い出す

   例：無料相談 / 資料DL / フォーム到達（マイクロCV） / 電話タップ

2. ファネル順に重み付け

   CV	付与例（円）
   無料相談	10,000
   資料DL	3,000
   フォーム到達	500
   電話タップ	500



3. GTMでイベント計測 → Google広告に登録

   計測タグを設定し、各CVイベントをGoogle広告のコンバージョンアクションにリンクします。

4. 目標ROAS入札へ切り替え、2週間を目安にA/B検証

   付与値を反映したキャンペーンで実際の運用を行い、成果を比較測定します。

これで準備は完了です。次は、値付けがどのような成果を生むかを事例で確認しましょう。

4．B2C事例：値付けで“深いCV”が倍増

実際に値付けを導入して質の高いCVが増えた事例を示します。

総CVは微増でも売上寄与CVが大幅増・CPA改善。価値を数値化したことで、広告費が“利益最大化”に向かって自動学習した好例と言えます。
ここまでで「値付け」が効果的であることを確認できたら、次に気を付けるべき運用ポイントを押さえましょう。

5．運用時の注意点

値付けを運用に落とし込む際は、以下のポイントを押さえてください。

• 値はビジネス実態と整合させる（受注率・LTVを定期的に再評価）
• 学習期間（1–2週／30–50 CV）中の数値変動に焦らない
• モニタリングで偏りを早期検知
• 浅いCVが伸び過ぎたら値を再調整
• 自動化後はクリエイティブ改善へ注力
  – 広告文・LPテストにリソースをシフト

こうした運用ルールを守ることで、長期的に価値ベース最適化を維持できます。

6．まとめ

ここまでの内容を簡潔に振り返ります。

• CVごとに値付け → 目標ROAS入札へ
• 無料相談・問い合わせなど深いCVが増加
• 浅いCVへの無駄配信を抑制
• LTVベースで長期利益を最大化

「CVは取れているのに売上が伸びない…」と感じたら、まず値付けから見直してみてください。
値設計やタグ設定でお困りの場合は、WALTEXの30分無料相談をいつでもご活用いただけます。