【Google広告】価格表示オプションとは-概要や3つの活用事例などを解説
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年5月11日
Google広告の広告表示オプションの1つ、価格表示オプション。上手に活用することで価格やメリットをユーザーに強くアピールできます。
一方で、以下のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
- 仕組みや掲載形式がイマイチわからない
- どんな内容を設定したらいいか悩んでいる
- 広告審査に不承認になってしまい困っている
そこでこの記事では、価格表示オプションとは何か?メリット・デメリットや活用事例などを解説します。
3分程度で価格表示オプションの全体像がわかるはずですので、ぜひ参考にしてください。
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目次
価格表示オプションとは
価格表示オプションとは、リスティング広告で商品(アイテム)の料金や特徴を訴求できる機能です。
Google広告の広告表示オプションの1つで、パソコン・モバイルの各端末において広告文の下に表示されます。
PCの場合は、以下のように表示されます▼
スマートフォンの場合、まずは畳んだ状態で表示されます▼
タップすると、以下のように展開されます。カルーセルのようにスライドができ、他のアイテムも表示されます▼
価格表示オプションでは、下記の4つを設定できます。
- 商品名(サービス名)
- 価格
- 説明文
- 遷移先URL
アイテムにはそれぞれ別のURLを設定することができるため、ユーザーがアイテムをタップした際に商品の個別ページに直接ユーザーを集客することも可能です。
価格表示オプションの課金のタイミング
価格表示オプションの設定自体は無料です。
課金のタイミングは、アイテムのどれかがクリック(タップ)されたときです。通常のテキスト広告のクリック単価と同等の費用が発生します。
また、スマートフォンでアイテムを展開するためにタップした場合も費用は発生しません。
アイテムがクリックされない限り、いくら表示されても料金がかからない仕組みです。
価格表示オプション4つのメリット
価格表示オプション4つのメリット
- 金額や数字でユーザーの興味を惹ける
- 広告の表示面積を大きくできる
- クリック率のが向上する
- コンバージョン率が向上する
ここでは、価格表示オプションの4つのメリットをお伝えします。
それぞれ順番に見ていきましょう。
1.金額や数字でユーザーの興味を惹ける
価格表示オプションで金額や数字をアピールすることで、視覚的にユーザーの興味を惹けます。
たくさんの広告が表示されている中、金額が書いてある広告はつい見てしまいませんか?
金額や数字はパッと見のインパクトが強いので、興味を持ってもらいやすいのです。
2. 広告の表示面積を大きくできる
価格表示オプションを利用することで、広告の表示面積をかなり大きくできます。
その結果、画面の占有率も上がり、他社の広告よりも優位に魅せることが可能です。
3. クリック率が向上する
画面の占有率が上がった結果、クリック率が向上する可能性も高いです。
価格を知った上でクリックするので、ユーザーの質も高い傾向にあります。
4. コンバージョン率が向上する
価格表示オプションでは、アイテム一つ一つに個別の遷移先URLを設定できます。
その結果、コンバージョンまでの経路も短縮でき、コンバージョン率の向上も期待できます。
価格表示オプション2つのデメリット
価格表示オプション2つのデメリット
- 価格を見たユーザーがクリックをやめてしまう可能性がある
- 修正の手間がかかる
メリットの次は、価格表示オプションのデメリットも見ていきましょう。
1. 価格を見たユーザーがクリックをやめてしまう可能性がある
ユーザーによっては、価格を見た結果「ちょっと高いかも……」と離脱してしまう可能性もあります。
ですが、そういったユーザーはクリックしたとしても購入する可能性はかなり低いです。ある意味無駄クリックを防いだとも言えます。
もしクリック前の離脱を防ぎたい場合は「最低〇〇円」のように最低価格を掲示するのも手です。
また、プロモーション表示オプションを活用すればセールやプロモーション情報を強調することもできます。
価格は高いけれども割引率や額が大きい、という場合はプロモーション表示オプションの活用もおすすめです。
※プロモーション表示オプションについて知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
2. 修正の手間がかかる
商品やその価格、URL等が変わった場合、あわせて価格表示オプションの設定も修正する必要があります。
運用上必要な手間なので仕方ありませんが、うっかり修正を忘れてしまうこともあるので要注意です。
もし変更が頻繁で、毎回の設定が大変と言う場合は、広告代理店への外注も検討してみても良いかもしれません。
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価格表示オプションの活用事例3選
ここでは、価格表示オプションの活用事例を3つご紹介します。
「実際どんな内容を設定すれば良いかわからない」という方はぜひ参考にしてみてください。
1. 不動産の場合
不動産の場合、地域ごとに最低家賃や平均家賃を設定するという方法があります。
説明文は上記の例以外にも「祝い金プレゼント」といった独自の特徴を書くのも効果的です。
2. 求人サイトの場合
求人サイトの場合、職種別に平均年収や年収例を書くことで、クリック率向上が期待できます。
求人を探すにあたって年収を気にする方は多いですよね。年収のように、ユーザーが重視する要素を設定するのがポイントです。
求人以外のジャンルでも「ユーザーが一番知りたいであろう商品・内容を設定する」というのを心がけてみてください。
3. 美容室の場合
美容室の場合、カットやカラーなどのサービスと料金を紹介する事例があります。
「〇〇〇受賞のスタイリスト」のように独自の魅力を取り入れると、競合との差別化になり効果的です。
価格表示オプションの文字数や規定
価格表示オプションの規定は以下の通りです。
文字数 | ヘッダー:半角25文字
説明文:半角25文字 |
---|---|
掲載に最低限必要な設置個数 | 3個 |
上限設定数 | 8個 |
なお、ヘッダーと説明文は最大半角25文字まで設定可能ではありますが、半角20文字(全角10文字)以上は文字が見切れてしまいます。
特にヘッダーについては全角10文字以内で設定することをおすすめします。
価格表示オプションの設定方法
それでは、Google広告で価格表示オプションを設定する方法をお伝えしていきます。
▼まずは管理画面の①[広告表示オプション]から、②青い[+]ボタンをクリック。そして[価格表示オプション]を選択します。
▼すると下記のような画面になるため、必要事項を記入していきます。
②[言語]を[日本語]に選択
③[タイプ]を自由に選択
④[通貨]を[JPY]に選択
⑤[価格種別]を[最低][最高][平均]の中から選択
⑥商品情報を記入
⑦[詳細設定]を設定
⑧[保存]をクリックし、入力完了
▼なお、詳細設定をクリックするとこのような画面が表示され、広告のスケジュール設定をすることができます。
また、複数のアイテム情報を登録する際、テンプレートを使ってまとめて追加することも可能です。
詳しくは、Google広告ヘルプ「価格表示オプションをまとめて追加、編集する」を参考にしてみてください。
不承認を防ぐために確認しておきたい、価格表示オプションの要件
「価格表示オプションを設定したけれども広告不承認になってしまう」というケースも多いようです。
そこで、価格表示オプションで審査落ちしてしまうポイントを以下にまとめました。
- ヘッダーまたは説明文に価格情報がある
- ヘッダーまたは説明文にプロモーションテキストが含まれる
- 設定URLのドメインが通常のテキスト広告で設定しているURLと不一致
- 選択した「タイプ」と入力した商品アイテム情報が要件を満たしていない
たとえば、「タイプ」で「ブランド」を選択したものの、ブランド名以外のものが入力されていた場合は審査不承認となってしまいます。
テキスト内容やURLに問題ない場合は、適切なタイプを選択できていない可能性が高いです。
各タイプ別の要件の詳細は、Google広告ヘルプ「価格表示オプションの要件」をご参照ください。
【参考】価格表示オプションはYahoo!広告では使用不可。Google広告のみの機能
価格表示オプションは現状はGoogle広告のみ利用可能で、Yahoo!の広告表示オプションには用意されていません。
Yahoo!広告のオプションで唯一遷移先URLを設定できるのはクイックリンクオプションです。
クイックリンクオプションを柔軟に活用し、価格表示オプションの代替にすることは一応できます。
しかしあまり現実的ではないため、あくまで「価格表示オプションはGoogle広告のみ」と考えるのが良いでしょう。
Yahoo!の広告表示オプションの詳細は、Yahoo!広告ヘルプ「広告表示オプションとは」をご確認ください。
まとめ:価格表示オプションを試してみよう
本記事のまとめ
- 価格表示オプションはGoogle広告のみにある機能で、検索結果に商品やサービスの料金や特徴を表示できる
- 設定・表示は無料で、アイテムのどれかがクリックされた際にのみ課金される
- デメリットが少なくメリットが上回るため、設置をおすすめ
クリック率やコンバージョン率の向上も期待できるため、ぜひ価格表示オプションを取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、リスティング広告のコンバージョンを増やすためには、広告表示オプションだけでなく広告のアカウント設計を見直すことでさらなる改善が期待できます。
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。