GDNプレースメントターゲティングの全知識!基礎内容から効果的な使い方まで
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年1月16日
せっかくGDNを活用するなら、効果の高いメディアに配信してコンバージョンを増やしたいと思いませんか?
そんなときに効果的なのが、広告の配信先メディアを指定する「プレースメントターゲティング」という手法。
本記事ではそんなプレースメントターゲティングについて、概要やメリット・デメリットなど解説していきます。
プレースメントターゲティングの全体像が理解できるので、ぜひチェックしてみてください。
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効果的なターゲティング設定も紹介しているので、以下のページからお気軽にダウンロードしてください。
目次
プレースメントターゲティングとは”配信先メディアを名前やURLで指定できる機能”
プレースメントターゲティングは、広告の配信先メディア、あるいは配信対象外とするメディアを名前やURLで指定できる機能のことを言います。
なお「プレースメント」とは、YouTubeやGoogleディスプレイネットワークで広告を表示できる場所のことです。
掲載場所はWebサイトのほか、動画やモバイルアプリなども該当します。
さらにGDNにおけるプレースメントには以下の2種類があります。
- 自動プレースメント
- 手動プレースメント
自動プレースメントとは
自動プレースメントとは、広告主が選択したターゲティング手法に基づいて広告が自動的に掲載された場所のことです。
広告を掲載したい箇所を名前やURLで指定するプレースメントターゲティングとは異なり、キーワードやトピックなどで配信面を指定します。
設定したキーワードやトピックからGoogle広告が自動で掲載面を選んでくれるため、自動プレースメントと呼ばれます。
手動プレースメントとは
手動プレースメントとは特定の掲載場所、あるいは掲載除外箇所を選んで広告を配信する方法です。
GDNのプレースメントターゲティングとは、この手動プレースメントのことを指します。
なお、Googleの全ターゲティングについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
プレースメントターゲティングはこんな人におすすめ!
プレースメントターゲティングは、次のような人におすすめです。
- 配信したいメディア(Webサイト、アプリ、YouTubeなど)が決まっている人
- ある程度GDNを配信した実績があり、効果の良いメディアのみに絞りたい人
配信したいメディアが明確に決まっている場合は、プレースメントターゲティングの利用が効果的です。
またGDNの配信実績があり、効果の良いメディアをある程度把握できていれば、そこに予算を注力したほうが効果が出やすくなります。
いずれにせよ、GDNにおける広告配信の実績がある人に向いているターゲティング手法といえます。
プレースメントターゲティングの3つのメリット
プレースメントターゲティングのメリットは、次の3つです。
- 本当に配信したいメディアのみに配信できる
- 少ない予算で高いパフォーマンスが期待できる
- 「人」のターゲティングと組み合わせられる
順番に説明していきます。
1. 本当に配信したいメディアのみに配信できる
先に説明したように、特定の配信先メディアを指定することで、本当に配信したい場所のみに広告を配信できます。
もしGDNの配信履歴があるならメディアごとの実績レポートが確認できるため、効果の高いメディアのみに配信する設定がおすすめです。
こうすることで、より効果的なGDNの運用が見込めます。
2. 少ない予算で高いパフォーマンスが期待できる
配信先メディアを絞れば、それだけ予算も少なく済みます。
さらにプレースメントターゲティングでは、指定した配信先メディアの入札単価調整も可能です。
よって、配信先を指定しない場合と比べて予算を無駄なく使うことができます。
効果の高いメディアに分厚く配信することでCVの可能性が高まり、広告パフォーマンスの向上も期待できます。
3. 「人」のターゲティングと組み合わせられる
GDNでは主に「人」と「配信面」の2つの面からターゲティングが可能です。
プレースメントターゲティングは「配信面」に向けたターゲティングのため、「人」に向けたターゲティングとの組み合わせで効果的に働きます。
「人」に向けたターゲティングは「性別・年齢といった属性」や「興味関心によるターゲティング」「リマーケティング」などが可能です。
プレースメントターゲティングの2つのデメリット
逆にプレースメントターゲティングのデメリットとなるのは、次の2つです。
- インプレッションが少なくなる場合がある
- 新規メディアの開拓ができない
順番に説明していきます。
1. インプレッションが少なくなる場合がある
プレースメントターゲティングは個別で配信先メディアを指定するため、他の配信面ターゲティングと比較しインプレッションが少なくなる傾向にあります。
配信面を絞ることで無駄なく予算を使えるメリットがある一方、リーチできるユーザー数が少なくなるデメリットもあることは意識しておきましょう。
そのため認知拡大を狙うのであれば、プレースメントターゲティング以外の手法を活用することをおすすめします。
2. 新規メディアの開拓ができない
配信先メディアを指定すると、それ以外のメディアには広告が配信されません。
つまり、他のターゲティングでは可能な新規メディアの開拓ができなくなる恐れがあります。
効果の高いメディアが明確に把握できていない段階であれば、新規メディアの開拓も見据えた自動プレースメントでの配信も平行しておこなうことをおすすめします。
プレースメントターゲティングにおける配信先メディアの選び方
ではプレースメントターゲティングでは、どのように配信先メディアを選んだら良いのでしょうか?
選び方としては、次の2つです。
- 過去のデータを見て、効果の良いメディアを指定する
- 商品のターゲット層と親和性の高そうなメディアを指定する
こちらも順番に見ていきましょう。
1. 過去のデータを見て、効果の良いメディアを指定する
1つは、GDNで配信した過去の実績データから、効果の良いメディアを選択することです。
CVが多く取れているメディアを配信指定したり、広告効果の薄いメディアを除外指定していきます。
過去の広告表示箇所の実績の確認方法は以下のとおりです。
- 対象のキャンペーンまたは広告グループを選択
- 左メニューより「コンテンツ」>「広告が表示された場所」を選択
2. 商品のターゲット層と親和性の高そうなメディアを指定する
2つ目は、扱う商品やサービスのターゲット層と親和性が高いメディアを指定することです。
配信先メディアのコンテンツを見るユーザーの興味関心と、広告の親和性が高ければクリック率が高まります。
自ら配信先メディアを選ぶ手間はかかりますが、親和性の高いメディアを指定することは成果を出す上で重要です。
プレースメントターゲティングの効果的な活用法2選
プレースメントターゲティングは他のターゲティングと組み合わせることでより効果を高めることが可能です。
ここでは効果的な組み合わせを2つ紹介します。
- プレースメントターゲティング×キーワードターゲティングの組み合わせ
- プレースメントターゲティング×ユーザー指定のターゲティングの組み合わせ
順番に解説していきます。
1.プレースメントターゲティング×キーワードターゲティングの組み合わせ
プレースメントターゲティングにキーワードターゲティングを組み合わせれば、指定したURLの中からキーワードに関連するページを絞り込んで配信することが可能です。
例えばペット用品を販売している場合、メディアをameblo.jpに指定し、キーワードターゲティングで「ペット」などを指定していくイメージです。
こうすることで、ameblo.jpの中でもペットに関連するページのみに配信でき、よりターゲットを絞ることができます。
2.プレースメントターゲティング×ユーザー指定のターゲティングの組み合わせ
さらにプレースメントターゲティングはユーザー指定のターゲティングと組み合わせることも可能です。
広告を掲載するサイトを指定しつつ、広告表示する対象のユーザーも絞ることでより精度の向上が見込めます。
例えばメディアをameblo.jpに指定し、ユーザー属性を女性/既婚・子供ありなどで指定すれば、「ameblo.jpを見ている既婚・子持ちの女性」に広告を表示する対象を絞れます。
ただし、絞りすぎるとインプレッション数の減少につながってしまうため、注意が必要です。成果と配信量のバランスを見ながら配信を調整してみてください。
プレースメントターゲティングの設定方法
では実際に、プレースメントターゲティングの設定方法についてご説明します。
画像を使って説明するので、手順通りに設定してみてください。
1.アカウント管理画面で、
①左側ナビゲーションメニューの「コンテンツ」>「プレースメント」をクリックします。
②青丸のボタンをクリックします。
2.[プレースメントの編集]をクリックします。
3.プレースメント編集画面で、[広告グループを選択してください]をクリックします。
4.該当する広告グループを選択します。
5.プレースメント編集画面で、
①[ターゲティング(推奨)]を選択し、
②配信したいメディアのURLや名前を入力します。
6.[保存]をクリックして完了です。
プレースメントターゲティング以外のGDN配信面ターゲティング2つ
GDNの配信面に向けたターゲティングはプレースメントターゲティングの他に2種類あります。
トピックターゲティング | Googleが用意したカテゴリから、配信先のトピックを選択するターゲティング |
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キーワードターゲティング | 配信先のトピックを広告主が個別キーワードで指定するターゲティング |
それぞれユーザーボリュームは、トピックターゲティング>キーワードターゲティング>プレースメントターゲティングの順で多いです。
トピックターゲティングとキーワードターゲティングについては下記記事にて詳しくまとめています。ぜひこちらもご一読ください。
まとめ:プレースメントターゲティングを活用しよう
本記事のまとめ
- プレースメントターゲティングとは、GDNの広告配信先または配信除外先を名前やURLで指定できるターゲティング
- 広告掲載場所はWebサイトやアプリ、YouTubeなどが対象
- GDNの配信実績があるアカウントでの利用が効果的
プレースメントターゲティングを使えば、成果の出やすい配信面に絞って配信ができ、限られた予算で高いパフォーマンスを発揮できる可能性があります。
GDNの効果を高めるために有効な手法なので、配信実績がある方はぜひ活用してみてください。
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。