WALTEXはプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」を応援しています。

WALTEXは「横浜ビー・コルセアーズ」を応援しています。

2025/10/15 Webマーケティング

【本当に必須?】新規事業の集客で「SEO」にどこまで取り組むべきか

最終更新日:2025年10月19日 | 投稿日:2025年10月15日

新規事業の立ち上げ時、必ず耳にするのが「SEO(検索エンジン最適化)」です。

「とりあえず記事を量産してオウンドメディアを作ろう!」という声もありますが、それは本当に正しい戦略でしょうか?

この記事では、新規事業の集客担当者が「今すぐやるべきSEO」「後回しでいいSEO」を明確にし、限られた時間と資金をムダにしないための正しい優先順位をお伝えします。

WALTEXでは、事業フェーズに合わせた最適なマーケティング戦略の設計とWeb広告運用の支援を行っています。

 

具体的な運用実績や改善事例は、「新規事業・スタートアップ特化の広告運用サービス」のページをご覧ください。

WALTEXでは広告運用のご支援はもちろん、「限られた予算での広告最適化」も得意としています。

もし広告運用やWebマーケティングでお困りごとがありましたら、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。

1【最優先でチェック】そもそもあなたのサービスはSEOが有効か?

SEOに取り組む前に、まず「検索市場があなたの事業に合っているか」を確認する必要があります。土俵に上がる前に、その土俵が自分にとって有利かどうかを見極めましょう。

チェック1:ユーザーは自分の「困りごと」に気づいているか?

検索という行為は、ユーザーが自分の課題を自覚していることから始まります。

もし、あなたの新規事業が非常に画期的なイノベーションで、ユーザーが「そんな解決策があるなんて知らなかった」というレベルのサービスなら要注意です。

まだ誰も「スマホ」という概念を知らない時代に、「スマホの使い方」というキーワードで記事を書いても誰も検索しませんよね。

ユーザーが課題に気づいていない潜在層の場合、いくら記事を書いても読まれません。このフェーズでは、SEOよりも認知拡大や啓蒙活動(SNSや広告など)で「気づき」を与えるほうが先決です。

SNSや広告に取り組みたいものの、リソースに課題を感じている方は、「新規事業・スタートアップ特化の広告運用サービス」もぜひご覧ください。

チェック2:既存の市場は激戦区ではないか?

「〇〇 比較」「〇〇 選び方」といった、すでに多くの人が検索しているキーワードの市場は、レッドオーシャン(激戦区)です。

これは、大手企業や老舗の専門サイトが、何年もかけて築き上げた「巨大な要塞(ドメインパワー)」を相手に、新規事業の小さなサイトがたった数本の記事で勝とうとするようなものです。

生半可な取り組みでは、いくら頑張っても検索結果の2ページ目以降に埋もれてしまい、誰にも見つけてもらえません。時間と資金を無駄にしないためにも、最初は無理な競争を避ける判断が必要です。

2「とりあえず記事を量産!」は新規事業にとってのワナ

「とにかく記事をたくさん書け」というアドバイスは、事業が安定し、すでにドメインパワーがある企業には有効かもしれません。しかし、スピードが命の新規事業には危険なワナです。

効果が出るまでが長すぎる

SEOは即効性がありません。ページ単位ではすぐに検索順位が安定するケースもありますが、施策として集客効果が表れるまでには最低でも半年から1年の長期戦を覚悟しなければなりません。

新規事業の限られたリソース(時間、人、お金)をいきなり長期間拘束することは、事業全体のスピードを鈍らせる原因になります。

サービス内容が変わったときにムダになる

新規事業は、マーケットの反応を見ながら、サービス内容やターゲットを柔軟に変化させていく時期です。

もし大量に記事を書いた後で「ターゲットを微修正しよう」となった場合、それまでに書いた記事の内容修正に追われて、貴重な開発や営業の時間を奪われることになります。

結論として、費用対効果が極めて悪いため、「いきなりオウンドメディアの記事量産」は避けましょう。

3新規事業が「いますぐ」やるべきSEO:指名検索(会社名・サービス名)対策

記事量産は不要ですが、SEO対策を完全に無視していいわけではありません。新規事業でも検索ボリュームの有無に関わらず、最優先で取り組むべきSEOがあります。それが指名検索です。

指名検索とは「信頼の受け皿」を作ること

指名検索とは、あなたの会社名やサービス名などの固有名詞で検索されることです。

ユーザーは、広告やSNS、口コミなどであなたのサービスを知った後、必ず最後に「確認」のために検索します。これは、素敵な店だと聞いて初めて行くとき、場所やレビューを調べるのと同じですね。

このとき、検索結果で公式サイトや正しい情報が出てこなかったり、ネガティブな情報が上位に出てきたりしたら、せっかく獲得しかけた見込み客を逃すという致命的な機会損失になります。

「とりあえず自社サイトが出ればOK」は絶対にNG!

自社サイトが検索結果の1位に出るのは、指名検索においては最低限の「当たり前」です。

重要なのは、そのページで検索ユーザーの知りたい内容を完璧に満たせるかどうか。指名検索したユーザーは、購買意欲が極めて高い状態です。

彼らが検索で知りたい価格、評判、導入事例、機能の詳細が、そのページで完璧に説明されているかが論点。これは、契約寸前の顧客の疑問に答えないまま商談を終えるのと同じくらい勿体ないことです。

公式サイトのFAQや導入事例ページを充実させ、ユーザーの疑問を解消することに注力しましょう。

4自社サイトが弱い初期を乗り切る!「外部メディア」の賢い活用術

新規事業の自社サイトは、検索エンジンからの信頼度(ドメインパワー)が低いため、どんなに良い記事を書いても検索順位が上がりにくいという課題があります。

そこで、初期はドメインパワーが強い外部メディアの力を「借りる」戦略を取りましょう。

強いプラットフォームで情報を発信する

noteやPR TIMESといったプラットフォームは、それ自体が検索エンジンからある程度評価されています。

  • note: 記事の投稿が簡単で、プラットフォームの信頼性を背景に、自社サイトより早く検索に表示されやすい。
  • PR TIMESなどのプレスリリースサイト: 新しい情報として広がりやすいだけでなく、検索エンジンでもある程度表示されやすく、指名検索の強化にもつながります。

SNSや動画も指名検索を補強する

YouTubeや各種SNSも、指名検索対策の強力な武器になります。サービス内容を動画で分かりやすく説明すれば、検索エンジンだけでなく、動画検索からの流入も狙えます。積極的に発信することで、指名検索の検索結果1ページ目を、自社の適切な最新情報で埋め尽くすことを目指しましょう。

5長く事業を続けるために:サービス設計段階で考えるべきこと

新規事業の早い段階で決めるサービス名やドメイン名は、長期的なSEO戦略、ひいてはブランド価値全体に影響を与えます。

検索しやすいサービス名・キャッチフレーズを選ぶ

ユーザーが覚えやすく、口コミで広げやすく、かつ入力ミスが少ない名称を選びましょう。既存の固有名詞や競合と紛らわしい名前は、混乱を招くので避けるべきです。

ドメイン名(URL)は「変えられない前提」で慎重に

ドメイン名は、そのサイトが積み上げていくSEO評価の基盤になります。

一度取得したドメイン名の変更(移管)は、手間もコストもかかり、これまでのSEO評価をリセットしてしまう大きなリスクを伴います。事業開始後にドメイン名を変更するのは極めて困難です。

将来を見据え、「一度決めたら変えられない」という前提で、シンプルで短いドメイン名を慎重に選んで確保してください。

※この目線を元に弊社は「waltex.jp」をドメイン登録し、創業期から一度も変えずに維持してます。

6長期的な戦略:「新しい検索市場」を自分でつくる

もしあなたのサービスがニッチで、既存の検索キーワードでは勝てない場合、「自社独自の優位性」を言語化して、新しい検索市場そのものをつくるという戦略が有効です。

競争のない市場を独占する

これは、競合が強い既存キーワードで消耗戦をするのではなく、自社独自の視点やソリューションに名前をつけ、その分野の第一人者になるという手法です。

たとえば、誰も使っていなかった言葉だけど、あなたが「〇〇(サービス)式マーケティング」という新しい概念を提唱し、その考え方を広める記事を書き続けます。

このキーワードの検索ボリュームは最初は小さくても、競合はいません。市場が拡大した際、自社が独占的なポジションを築けるため、将来的に圧倒的に費用対効果が高くなります。

もちろん検索を生み出すことも大切です。メディア掲載の際にターゲットとするキーワードを必ず使用したり、有名サイトに考え方を寄稿したりするなど地道かつ継続的に続けていきましょう。予算に余裕がある場合は、テレビCMなどのマスメディアの活用も検討してみてください。

7まとめ:新規事業のSEO戦略ロードマップ

新規事業は、資金や人のリソースが限られています。このロードマップに従って、ムダな作業を省き、効果的な場所に投資しましょう。

フェーズ 優先度 やるべきこと 避けるべきこと
短期 最優先 指名検索対策と外部メディア活用で信頼度を高める。 既存市場での記事量産競争に挑む。
中期 サービスが安定したら 「新しい検索市場の創造」。独自の概念に関するコンテンツを発信する。 サービスの改良よりもSEOだけに時間を割く。
長期 事業成長後 競合もいる情報系・ノウハウ系コンテンツに本格進出。 ドメイン名の安易な変更。

SEOは強力な集客の「道具」ですが、あくまで手段です。集客の前に、サービスの魅力と独自性を磨き、その上で正しい優先順位でSEOに取り組んでいきましょう。

WALTEXは広告だけでなく、広くSEOを含めたWEBマーケティングを支援しています。ただ集客するだけでなく、スタートアップ、新規事業で重要になる「サービスの強みの磨き込み」を一緒に進めていきましょう。ぜひまずはお気軽にお問い合わせください。

CONTACT

お問い合わせから施策開始までの流れ