LPを変えたらCVR急落!? ― 焦らず立て直す判断軸と“失敗しない”6つの検証ステップ
「デザインを刷新したらコンバージョンレート(CVR)がガクッと下がった…」──BtoB/BtoCを問わず頻発する悩みです。
しかし“元に戻せば復活する”とは限らないのがLP改善最大の落とし穴。
本記事では、LP変更後に経営層/CMOが見るべき指標、運用担当が今すぐ取るべきアクション、そして失敗を回避する6つの検証ステップを体系立てて解説します。
目次
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経営層・CMOの判断軸で考えてみる
まずは「本当に失敗なのか」を見極める物差しを共有しましょう。CVRだけで判断するのは早計です。
視点 | 確認ポイント | 意味すること |
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質の変化 | 受注率・商談化率はどう推移したか | CVRが下がっても高品質リードが増えたなら成功 |
事業方針 | 「量重視」か「質重視」か | 方針とズレるなら即ロールバック |
部門連携 | マーケ×営業で数値を突き合わせたか | LPだけでなく後工程を含めた最適化 |
売上インパクトと営業効率まで見て判断する──これが最上位レイヤーの鉄則です。CV数が少なくなったとしても最終的な売上の目線でプラスなのであれば、成功と考えるべきでしょう。
現場運用担当者向けのすぐにできるアクション
CV数などの短期KPIが崩れた際、現場が迷わず動けるフローを具体的に示します。
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短期KPI(CPA・CVR・クリック単価など)が10〜20%以上悪化したら旧LPに即ロールバック
データを元に48時間以内に判定し、判断がつかない場合は「戻す→原因特定→再挑戦」の順でリスク最小化。
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再学習期間を確保し関係者へ事前共有
自動入札モデルの場合、再学習に最低1–2週間/30–50 CV必要。改善が遅れても「学習中」であることを上層部へレポートして不安を抑える。
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復旧ロードマップを合意し“責任・期限・成果指標”を明文化
例:「72時間以内に旧LPへ戻し、1週間で流入・CVRを基準値へ復帰。改善案は2週間以内に再テスト」
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原因仮説を3つに絞り、データで検証
- ① UI/UXの変化(スクロール率・離脱率)
- ② メッセージ不一致(検索語句とコピーのギャップ)
- ③ 技術的エラー(計測タグ・フォーム障害)
ここまでを48〜72時間以内に完了できれば、機会損失は最小限に抑えられます。
次は失敗しない!検証を安全に回す 6 Tips
これからLPを変更しようと考えている方は、以下のTipsを実践してみてください。検証時のリスクを抑えながら精度の高い判断が可能になります。
# | Tips | 目的 |
---|---|---|
① | 事前連絡を必ず徹底 | LP変更はABテストの前提を壊す。運用チームへ必ず共有 |
② | 変更中は広告(KWや広告文)側を“なるべく凍結” | 広告とLPを同時に動かさず原因を切り分け |
③ | 上部(ファーストビュー)から検証 | ユーザーは下まで読まない。最も見られる場所=FVで明確に差をつける |
④ | 旧・新LPはURL分割 | もしもの時に1クリックで即復旧できる体制を確保 |
⑤ | 300〜1,000クリック基準でAB判定 | 期間よりサンプル数を重視し、統計的にブレない判断 |
⑥ | (Google広告なら)「キャンペーンのテスト」機能活用 | 既存キャンペーンを壊さずにLPだけAB比較 |
基本的には全てを変えてしまうのではなく、比較できるように進めるのがポイントです。
「戻す・直す・再挑戦」の三段構えで機会損失を最小化
LP変更に伴うリスクを抑えながら継続的に勝ちパターンを更新するための全体像を整理します。
第一段階:戻す(リスク遮断)
数値悪化が明確なら、24〜72時間以内に旧LPへロールバック。余計な広告費消耗を防ぎ、データを安定化。
第二段階:直す(構造分析)
既存LPと失敗LPのUI/UX、コピー、計測を洗い出し、なぜ既存LPが勝ったのか?新規LPが負けたのか?を分析。ファーストビューから順に改善仮説を立案。スクロール深度・注視ヒートマップなども活用。
第三段階:再挑戦(安全検証)
6 Tipsに沿ってテスト設計→限定配信→統計判定を実施。勝ちパターンを確認後、全量展開してROIを回復させる。
このサイクルを四半期~半期に一度はルーチン化しておくと、外部環境や商材フェーズの変化にも強い運用体制が構築できます。
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「LPを戻すべきか迷っている」「ABテストの設計がうまくいかない」──そんな時はお気軽にWALTEXへご相談ください。実案件データを踏まえ、最適な検証フローをご提案します。
失敗を恐れず、しかし“失敗のコスト”を最小化しながら改善を回していきましょう。