リスティング広告費用の目安/相場は?失敗しない予算の決め方を紹介
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年9月3日
自由に予算を設定できるリスティング広告だからこそ、予算をいくらにすれば適切なのかと悩むことはありませんか?
この記事ではリスティング広告の費用の目安や予算の決め方、無駄なコストを抑えるための対策などを紹介します。
また、リスティング広告で成果を出すためには、予算の相場だけでなく「王道のキャンペーン設計」を知っておくことが重要です。
そこで弊社では、リスティング広告の王道のキャンペーン設計や運用方法をまとめた資料を無料プレゼントしています。ぜひ以下からダウンロードください。
目次
リスティング広告の費用(予算)の目安/相場
中小企業の場合は10万円〜100万円/月がリスティング広告の費用の目安です。
ですがこちらはあくまで一般的な目安としてとらえていただけたらと思います。
実際は業界や商品・状況によって大きく異なりますし、リスティング広告は最低出稿金額が存在しません。
ただ、最初から少額すぎるとクリック数などのデータがたまらず検証もしづらいので、おおよそ上記の金額内に落ち着くことが多いです。
リスティング広告の予算の決め方
リスティング広告の予算を決める主な2つの方法
- 広告に対する利益から費用を算出
- キーワードから費用を算出
では、実際リスティング広告の予算はどのように決めれば良いのでしょうか?
ここでは、予算を算出する2つの方法を紹介していきます。
1. 広告に対する利益から費用を算出
「獲得1件あたりの利益 × 目標件数」をもとに予算を決定する方法です。
単純な式なので算出しやすく、この方法で予算を決めるケースが多いです。
さらにこの方法は、目標獲得単価や目標件数を決めるので、配信結果の振り返りもしやすくなります。
2. キーワードから費用を算出
あらかじめ配信したいキーワードを決めて、配信するために必要な予算を決定する方法です。
これだけだとわかりにくいので、例を挙げて説明していきます。
- まず、配信したいキーワードを決めます。
例えば商品がダイエットのサプリメントで、下記のキーワードが候補に挙がったとしましょう。
- 痩せる サプリ
- 痩せる 方法
- 体重 減らす
2. 次に、これらのキーワードをGoogleキーワードプランナーで調査します。
すると、このような結果になりました。
赤枠部分に、月額費用が書いてあります。
※Googleキーワードプランナーで月額費用を調べる方法は後述します。
3. 最後に、先ほどの月額費用を合計して、合計604,500円という結果になりました。
この場合、大体60万円をリスティング広告の予算にします。
なおキーワードプランナーの数値はズレが多く、想定通りに配信されないことも多いため、配信状況に合わせて予算を調整してください。
リスティング広告のクリック単価の目安/相場
次に、リスティング広告のクリック単価の目安についてお伝えします。
業界別のクリック単価の目安/相場
「Google Ads Benchmarks for YOUR Industry」を参考に、各業界の平均クリック単価を以下の表にまとめました。
アメリカでの配信実績となり、1ドル=100円で簡易的に計算していますが、目安にしていただければ幸いです。
業界別 | 平均クリック単価 |
---|---|
擁護団体 | 143円 |
自動車 | 246円 |
toB | 333円 |
顧客サービス | 640円 |
デート、出会い | 278円 |
E-コマース | 116円 |
教育 | 240円 |
求人 | 204円 |
金融、保険 | 344円 |
健康、医療 | 262円 |
日用品 | 294円 |
産業サービス | 256円 |
法律 | 675円 |
不動産 | 237円 |
技術 | 380円 |
旅行、観光 | 153円 |
Googleキーワードプランナーでクリック単価や月額費用を調べる方法
Googleのキーワードプランナーでクリック単価や月額費用を調べる方法を詳しく解説します。
数分で簡単にできるので、参考にしていただけると幸いです。
クリック単価や月額費用を調べる方法は、ざっと以下3つの手順に分けられます。
- PCでキーワードプランナーを開く
- キーワードを入力する
- 結果が表示される
1. PCでキーワードプランナーを開く
まず、PCでキーワードプランナーを開きます。アカウントが未登録の方は表示される手順に沿って登録してください。
キーワードプランナーを開くと以下のような画面が表示されるので、画面右側「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします▼
2. キーワードを入力する
次に、候補のキーワードを入力します。
注意点として、キーワードは[]で囲むようにしてください。[]で囲むことで、キーワードと完全一致する検索ボリュームを調べることができます。
入力が終わったら、[開始する]をクリックします▼
3. 結果が表示される
平均クリック単価や月額費用が表示されます▼
以上の手順で、クリック単価や月額費用を調べることができます。
リスティング広告で無駄な費用を使わないための6つの対策
リスティング広告で無駄な費用を使わないための6つの対策
- 料金やCPAの上限を決めておく
- 除外キーワードの設定をおこなう
- キーワード設定を見直す
- 品質スコアを上げてクリック単価を下げる
- 年齢や性別、地域などを設定する
- 入札価格を抑えて始める
ここからは、リスティング広告で費用を効率的に使うための6つの対策を紹介します。
1. 料金やCPAの上限を決めておく
配信を始める前に、広告費やCPA(獲得単価)の上限を決めておきましょう。
しっかり撤退ラインを管理しないと、やみくもに配信を続けることになってしまいます。
このリスクを防ぐために、下記2点を最低限決めてから始めていきましょう。
- 広告費を〇〇円使って獲得0件だったら一旦停止する
- CPAが〇〇円を超えたら広告費を抑制する
上限を超え続けるようなら、LPの刷新や、初回特典を付けるなど売り方自体を変えることを検討してみてください。
判断軸が明確になることで、無駄なコストを起こさない効率的な配信につなげられます。
2. 除外キーワードの設定をおこなう
配信前と配信中には、除外キーワードの設定も欠かさずおこなってください。
効果の見込めないキーワードのクリックを発生させないことも対策として必要です。
特に部分一致は「なぜこのキーワードが?」と感じる意図しないキーワードで露出されることもあるため、除外設定はマストといえます。
3.キーワード設定を見直す
除外キーワードの前に、そもそもの設定キーワードの見直しも、無駄な費用を抑えるのにはかなり役立ちます。
特に重要なのがマッチタイプの選択です。
完全一致やフレーズ一致ならまだしも、部分一致だと商材のニーズと合わないキーワードまで幅広く拾ってきます。
さらにキーワード選定の方向性が違っていた場合、無駄なコストだけでなく効果にも結びつきづらいです。
下記記事を参考に、適切なキーワード数の設定と見直しを検討してみてください。
4.品質スコアを上げてクリック単価を下げる
運用調整によってクリック単価を下げ、費用を効率的に活用するのも有効な対策です。
そこで関わってくるのが品質スコア(広告ランク)を向上させること。
品質スコアとは「掲載順位を決める指標」のことで、下記3点の品質や関係性が高いかどうか等で判断されます。
- キーワード
- 遷移先URL
- 広告文
この関係性が高いと、クリック単価は安く、掲載順位も高いというメリットもあります。
そのため、費用を最大限活用するにも品質スコアの向上は良い方法であり、ぜひ試していただきたいです。
5.年齢や性別、地域などを設定する
年齢や性別、地域などのターゲット情報も設定することで、無駄な費用を抑えることができます。
特に年齢や性別が偏っている場合や、店舗地域が限られる商材は設定していきましょう。
なお、Google広告は年齢、性別、地域すべて設定できますが、Yahoo!広告は地域しか設定できません。
媒体ごとに設定できる項目が異なるので、把握した上で調整をおこなってください。
6.入札価格を抑えて始める
リスティング広告の配信初動は入札単価を抑えめにスタートすることをおすすめします。
設定されているキーワード数や設定にもよりますが、初動は100円前後で始めてみてください。
入札単価が強すぎると、早い段階で日予算を使い切ってしまう場合があり、効果に結びつきづらいです。
もし配信していく中で、入札単価が低い場合には徐々に上げていきましょう。
管理画面のキーワード毎で「入札単価が低い」とエラーが出ていたなら、上げてみてください。
【参考】代理店依頼には20%ほどの手数料が相場
広告代理店に依頼した際には、媒体費用+広告費の20%分がおおよその相場です。
依頼先を探す際は、以下3つのポイントを見ておくことをおすすめします。
- レスポンスの早さ
- 提案数の多さ
- 提案や発言内容の具体性の高さ&わかりやすさ
依頼先を選ぶポイントは、以下の記事でも詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
まとめ:予算を決めたらリスティング広告を出稿しよう
本記事のまとめ
- 費用の相場は10万円〜100万円/月
- 「利益額×目標件数」によって予算を決めることが多い
- クリック単価は業界業種によって多種多様
リスティング広告は他の広告媒体と比べても成果の出やすい傾向にあります。予算が決まったら、ぜひ出稿してみてください。
配信してから見えることも多いため、決めた予算は運用しながら柔軟に調整していきましょう。
また、リスティング広告で成果を出すためには、予算設計だけでなく「王道のキャンペーン設計」を知っておくことが重要です。
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投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。