Google広告のインプレッションシェアとは-確認方法や改善方法を紹介
Google広告の指標の一つであるインプレッションシェア。とても大事な指標ですが「あまり確認しない」という方もいらっしゃいます。
しかし、インプレッションシェアを適切に使うことで、効果的に配信を拡大することが可能です。
この記事では、インプレッションシェアの意味や確認方法、改善方法などを解説します。
インプレッションシェアに対する大事な考え方もお伝えするので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
目次
インプレッションシェアとは-広告の表示率のこと
インプレッションシェアとは、広告が表示可能だった合計回数に対して、実際に何回表示されたかを表す指標です。
インプレッションシェアは、以下の計算式で求められます。
インプレッションシェア = 実際に広告が表示された回数 ÷ 広告が表示可能だった合計回数
例えば、広告が表示可能だった合計回数が100回あって、実際に広告が表示された回数が70回だったとします。
この場合、インプレッションシェアは70%ということになります。
インプレッションシェアは広告の機会損失を表す指標です。出したいキーワードのインプレッションが低かったら、積極的に改善を試みましょう。
また、一口にインプレッションシェアといっても、その種類は以下の2つがあります。
- インプレッションシェア損失率(予算)
- インプレッションシェア損失率(ランク)
運用するにあたって、これらの違いはしっかり把握している必要があります。なので次は、これらの意味を順番にお伝えしていきますね。
インプレッションシェア損失率(予算)とは
インプレッションシェア損失率(予算)とは、その名の通り予算不足が原因で損失した表示回数の割合を指します。
要するに「予算があれば出せたのに、予算不足で表示されなかった広告」の割合です。
予算不足で出したいキーワードに配信できないのは勿体ないので、優先的に改善したいポイントです。
インプレッションシェア損失率(ランク)とは
インプレッションシェア損失率(ランク)とは、広告ランクが低く他社に負けてしまい損失した表示回数の割合を指します。
入札単価や品質スコアが低い場合や、広告表示オプションを使っていない場合、広告ランクは低くなります。
その結果、他社とのオークションに負けてしまい、広告が表示されない(=インプレッションを損失してしまう)というパターンです。
Google広告でのインプレッションシェアの表示方法2ステップ
ここでは、Google広告でインプレッションシェアを表示・確認する方法を2ステップでお伝えします。
- 管理画面右側の[表示項目]をクリックし[表示項目の変更]をクリック▼
- [競合指標]より、任意のインプレッションシェアに関する項目(おすすめは画像の赤枠3つ)にチェックを入れ[適用]をクリック▼
以上の手順でインプレッションシェアを表示できます。
ただし、予算と広告ランクで確認できるページが違うので注意が必要です。
インプレッションシェア損失率(予算) | [キャンペーン]のみで表示可能 |
インプレッションシェア損失率(ランク) | [キャンペーン]と[キーワード]で表示可能 |
例えば、キーワードを開きながら「あれ、インプレッションシェア損失率(予算)が表示できないぞ…」と混乱しないよう注意してください。
インプレッションシェアを改善する方法
ここでは、インプレッションシェアを改善する方法をお伝えします。
予算と広告ランクで改善方法が違うので、別々に分けて解説しますね。
方法1:インプレッション シェア損失率(予算)の改善
インプレッション シェア損失率(予算)を改善する方法ですが、主に以下2つのやり方があります。
- 予算を増やす
- キーワードを精査する
まず1つ目は、単純に予算を増やす方法です。予算を増額してみて、インプレッションシェアがどう変化するか様子を見ましょう。
2つ目に、キーワードを精査してそもそもの配信ボリュームを減らす方法もあります。
やむを得ず予算を増やせない場合は優先度の低いキーワードを停止して、見込みの高いキーワードに予算を充てましょう。
方法2:インプレッション シェア損失率(ランク)の改善
インプレッションシェア損失率(ランク)を改善する方法ですが、基本的に広告ランクを改善するしかありません。
広告ランクは主に以下3つの要素で算出されるため、どれかを改善していくことになります。
- 入札単価
- 品質スコア
- 広告表示オプション
1の入札単価については、単純に入札している上限単価を引き上げましょう。(CPAが悪い場合は、やめた方がいいと思います。)
2の品質スコアを改善するには、キーワードと広告文・LPの関連性を上げる必要があります。
「この広告文やLPは、キーワードを検索したユーザーが求める情報なのか」という視点を持って、広告文やLPを改善してみてください。
3の広告表示オプションに関しては、まだ利用していない場合、設定することで広告ランクが改善される可能性があります。
気になったものからでいいので、広告表示オプションを利用してからインプレッションシェアの変化をチェックしてみてください。
インプレッションシェア目的の運用はNG!
ここまでインプレッションシェアの重要性や改善方法を解説しましたが、もう一点お伝えしたいポイントがあります。
それは「インプレッションシェアの改善が目的になってはいけない」ということです。
インプレッションシェアはあくまで広告のゴールを達成するための一つの指標であり、これ自体が目的ではありません。
例えば、インプレッションシェアを改善するために入札単価を上げた結果、CPAが高騰してしまっては本末転倒です。
このように手段と目的が入れ替わってしまわないよう、念頭に置いていただけたらと思います。
まとめ:インプレッションシェアは機会損失の参考にしよう
インプレッションシェアは広告を表示する機会を逃した回数を表すため、どれくらい機会損失したかの参考になります。
出したいキーワードに損失なく配信できているかチェックできるので、ぜひ活用してくださいね。
投稿者

- 株式会社WALTEX 代表取締役
- 新卒にて㈱オプトでリスティング+ディスプレイ広告のコンサルタント→㈱サイバーエージェントグループの㈱ウエディングパークにて、アドテク事業部立ち上げメンバーとして運用型広告の営業→副業から事業拡大した後、株式会社WALTEXを創業。DX/デジタルマーケティング支援会社を経営。コツコツ積み上げるSEOが好きで、WEB広告関連の「567KW」でSEO1~3位表示中(20年10月時点)