デジタルマーケティングとは?Webマーケティングとの違いや事例を解説
最終更新日:2022年7月4日 | 投稿日:2022年6月27日
近年はデジタルの普及が著しく進み、2020年のインターネット利用率は83.4%を記録するなど、生活においてなくてはならない存在となっています。
そのため、企業のマーケティング活動においても、デジタルの活用は欠かせません。
そこで本記事では、デジタルマーケティングに関して以下のことをまとめました。
- デジタルマーケティングの概念
- デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い
- デジタルマーケティングの重要性について
- デジタルマーケティングの学習方法
- デジタルマーケティングの成功事例
デジタルマーケティングにこれから取り組みたい場合は、ぜひ最後までご覧ください。
また弊社では、デジタルマーケティングで欠かせない、Web広告の王道成功パターンをまとめた資料をプレゼントしています。以下よりお気軽にダウンロードください。
目次
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デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、インターネットやSNSなどのデジタルを活用したマーケティング活動のことです。
では、ここでの「デジタル」とは、どのようなものなのでしょうか。
デジタルは、具体的には以下のような意味で用いられています。
デジタルとは
- デジタルテクノロジー(技術)
- デジタルデバイス(装置)
- デジタルメディア(媒体)
- デジタルデータ(情報)
などデジタルに関することの総称
ただそうはいっても、デジタルマーケティングの具体的な手法については、少しイメージしづらいかもしれません。
デジタルマーケティングの身近な例では、アプリの活用が挙げられます。
例えば、洋服を購入した際に、そのブランドのアプリのダウンロードを求められたことはないでしょうか。
アプリにはポイントカード機能のほかにも、セールやキャンペーンなどの告知機能が実装されているケースが多いです。
つまり、利用経験のあるユーザーに対して、アプリを通じてお得な情報を知らせることで、再来店を促す狙いです。
上記の例では、アプリというデジタルメディアと、デジタルテクノロジーを活用しているため、「デジタルマーケティング」に分類されます。
近年はスマートフォンの普及も進み、一般消費者間でも、インターネットやSNSなどのデジタル活用が当たり前になってきました。
そのため、デジタルマーケティングは、企業にとって欠かせないマーケティング手法といえます。
また、デジタルマーケティングは施策の効果測定が可能なため、結果を反映して改善を重ねることで、業績アップも期待できます。
現代において、「企業の成功のヒントはデジタルマーケティングにある」といっても、過言ではありません。
デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い
デジタルマーケティングとWebマーケティングは、どちらもWebを活用しているため、混同されやすいです。
しかし、デジタルマーケティングとWebマーケティングは扱う範囲が異なります。
Webマーケティングとは
WebサイトやWeb媒体などの、インターネットを中心としたマーケティング活動のこと
詳しくは、以下の図をご覧ください。
Webマーケティング:Webのみ
デジタルマーケティング:Webにとどまらない
Webマーケティングは「Webの活用のみ」に対し、デジタルマーケティングはWebにとどまらず、広い範囲を扱います。
つまり、デジタルマーケティングの一部にWebマーケティングが存在するのです。
なおデジタルマーケティングの全体像については、以下の記事で解説しています。
デジタルマーケティングの具体的な手法についても解説していますので、より詳しく知りたい方はぜひご一読ください。
デジタルマーケティングの主な手法
先にも述べたように、デジタルマーケティングは広い意味合いがあり、手法も数多く存在します。
多くの企業で使われている、デジタルマーケティングの主な手法は以下のとおりです。
デジタルマーケティングの主な手法
- デジタル広告
- デジタルサイネージ
- SEO
- SNS
- オウンドメディア
- AIチャットボット
- メールマガジン
- アプリ
- マーケティングオートメーション
なかでも、企業が優先して取り組むべき手法は「デジタル広告」です。
マーケティングの最新動向調査によれば、「昨年と比較して予算が増えた広告の種類」の1位はデジタル広告で、増加率は34.5%と突出しています。
費用をかけた分だけ確実にターゲットにアプローチでき、効果測定も可能なことから、デジタル広告が選ばれていると考えられます。
またデジタル広告のなかでも、2020年に最も予算が増えた広告は「検索連動型広告(以下、リスティング広告)」です。
続いて「動画広告」「ディスプレイ広告」「インフィード広告(SNSやニュースアプリなどのタイムラインに表示される広告)」が挙がりました。
リスティング広告とは、ユーザーがまさに検索しているタイミングで表示できる広告のことです。
最も確度の高いユーザーに対し、効率的にアプローチできる手段として選ばれています。
なおリスティング広告について詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
初心者にもわかるように、リスティングの基礎知識をまとめています。
デジタルマーケティングが重要な2つの理由
ここまで紹介したように、デジタルマーケティングの重要度は非常に高くなっているため、企業はできる限り早く取り組むことをおすすめします。
ここではデジタルマーケティングがなぜそれほど重要なのか、以下の2つの点について解説します。
- Webから情報収集をおこなう企業が増加傾向にあるため
- 25兆円もの経済損失が予想されているため
1. Webから情報収集をおこなう企業が増加傾向にあるため
1つ目は、Webから情報収集をおこなう企業が増加傾向にあるためです。
以下のグラフは、「BtoB企業が取引先や商品・サービスを選定する際の情報収集の手段」についてのアンケート結果です。
「その会社のホームページ」が40%で1位となっており、Webからの情報収集が最も多いことがわかります。
上記の結果からもわかるように、Web上で適切なアプローチをおこなわないと、大きな機会損失につながる恐れがあります。
特にホームページは、サービスの利用や商品の購入を検討する際に、何度も見られる可能性が高いです。
企業の情報を把握できるように、簡易的なものにせず、しっかりと作り込みましょう。
2. 12兆円もの経済損失が予想されているため
2つ目は、デジタルの推進が遅れることで、将来的に12兆円もの経済損失が予想されているためです。
経済産業省が2018年に公開した「DXレポート」によると、以下のような記述があり、この問題を「2025年の崖」と言います。
ここでのDXとは、「デジタル技術を利用した変革」を意味しますが、デジタルマーケティングも一部に含まれます。
上記のように、マーケティングを含むデジタル化への対応は急務といえます。
そのため早めにデジタルマーケティングに取り組み、将来の損失防止が重要です。
日本のデジタルマーケティングにおける課題
日本ではコロナ禍を経て、社会的にデジタル活用の必要性が高まり、デジタル化が推進されつつあります。
しかし、世界的に見ると、日本のデジタル化はやや遅れているといわれています。
「2020年デジタル競争力ランキング」によれば、アメリカやシンガポール・デンマークなどの国が上位にランクインしているのに対し、日本は63カ国中27位と、あまり高いとはいえません。
このように、日本におけるデジタル化が遅れている理由には、「ノウハウ不足」「人材不足」「予算不足」の3つの課題が挙げられます。
実際に「マーケティングに関する課題」に関するアンケート調査によれば、以下のような結果となりました。
- 知識のあるメンバーがいない: 59.4%
- デジタルマーケティングに関わる人材不足: 59.1%
- PDCAを高速に回せていない:48.4%
- デジタルマーケティングの予算不足:38.6%
デジタルマーケティングは企業にとって新たなチャレンジとなるため、ノウハウ不足や、人材不足が特に深刻な問題であることがわかります。
また、なかには決裁権のある上層部がデジタルの重要性に気付いておらず、予算がもらえないといったケースも存在します。
では、上記のような課題の解決には、どのように取り組めば良いのでしょうか。
次の見出しからは、課題として多く挙げられた「ノウハウ不足」「人材不足」について、具体的にどのように解決すべきなのか、説明していきます。
デジタルマーケティングの学習方法3選
ここまで説明したとおり、デジタルマーケティングの大きな課題には、「ノウハウ不足」や「人材不足」が挙げられます。
そのため課題の解決には、デジタルマーケティングに強い人材の増加が非常に重要です。
では、デジタルマーケティングに対する知識を深めるためには、どうすべきなのでしょうか。
ここでは、その具体的な学習方法を解説していきます。
「デジタルマーケティングについて学習したいけど、何をしたら良いかわからない」というマーケティング担当者は、ぜひ参考にしてください。
- デジタルマーケティングに関する本を読んで体系的に理解する
- 自分自身でSNSやWebサービスを経験してみる
- ニュースメディアなどでデジタルマーケティングに関する情報をチェックする
1.デジタルマーケティングに関する本を読んで体系的に理解する
一番手軽で簡単なのは、本での学習です。
まずはデジタルマーケティングに関する書籍を読んで、体系的に理解することから始めてみてください。
どの本を読むべきか迷った場合は、以下の本がおすすめです。
費用が多少高額になっても良い場合や、より専門的な知識を身につけたい場合は、有料のスクールや講座の利用も検討すると良いでしょう。
ただし講座の受講にはある程度の費用がかかるため、無料で学習したい場合は、Googleが運営するオンラインコース「 Googleデジタルワークショップ」や、YouTubeの活用も効果的です。
2.自分自身でSNSやWebサービスを経験してみる
さらに理解を深めたい場合は、実際にSNSやWebサービスを利用してみることをおすすめします。
具体的な方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- SNSのアカウントを作成し、フォロワー数を伸ばすために運用する
- Webサイトを開設し、SEOを意識しながらブログを書く
- 店舗のアプリをダウンロードし、アプリを活用して買い物をする
実際にSNSやWebサービスを利用してみると、わからないことが次々と出てくるでしょう。
その疑問をひとつずつ解決していくことで、理解が深まります。
また実際に手を動かすことで、知識に自分の解釈も加わり、応用も可能になります。
3.ニュースメディアなどでデジタルマーケティングに関する情報をチェックする
デジタル技術は日々進化しているため、一度勉強して終わるのではなく、常に知識をアップデートしていくことも重要です。
「日本経済新聞」や「NewsPicks」などのニュースメディアで、デジタルマーケティングに関する最新情報をチェックしてみましょう。
また情報収集には、「Googleアラート」の活用もおすすめです。
Googleアラートとは、自分の関心のある新着情報を、メールで自動的に届けてくれる機能のことです。
情報を積極的に探す時間がない方は、Googleアラートのように、自動的に情報が入ってくる仕組みを活用してみてはいかがでしょうか。
さらに上記以外では、他社の成功事例の確認も非常に効果的です。
成功事例については、次の見出しで紹介していきます。
BtoB企業のデジタルマーケティング成功事例3選
近年急速に伸びた企業のなかには、デジタルを上手に活用している企業が数多く存在します。
ここでは、デジタルマーケティングで成功した3社の事例を紹介します。
- 株式会社HRBrain(タクシーサイネージ・デジタル広告)
- 株式会社ヤプリ(マーケティングオートメーション)
- サイボウズ株式会社(オウンドメディア・SNS)
1.株式会社HRBrain(タクシーサイネージ・デジタル広告)
出典:HRBrain
株式会社HRBrainは、人材データの管理・分析・活用を通して、「戦略的な人事の意思決定を支えるクラウドサービス」を展開している企業です。
同社はタクシーサイネージ広告の出稿により、企業間での知名度向上に成功しました。
タクシーサイネージ広告
後部座席に面したタブレット型の画面に、動画形の広告を表示するもの
成功のポイントは、以下の2点です。
- 経営者や決裁権を持つ人の目に留まる機会が多かった
- 効果測定が可能なため改善を積み重ねられた
タクシーはビジネスシーンで使われることも多く、経営者や企業の決裁権を持つ人も多数利用します。
同社では経営者や決裁権を持つ人をターゲットとしていたため、タクシーへの広告の出稿により、非常に効率の良いアプローチに成功しました。
現在タクシーサイネージは設置台数を順調に増やしており、募集開始3日ほどでほとんどの枠が完売するほど、人気が高まっています。
近年はアプリを活用して気軽にタクシーを呼べるなど、デジタル化によってさらに利便性が上昇しています。
同社のようにタクシーサイネージを活用すれば、より効果的なマーケティングが可能になるでしょう。
2.株式会社ヤプリ(マーケティングオートメーション)
出典:yappli
株式会社ヤプリは、アプリ開発・運用・分析をノーコードで提供する、アプリプラットフォームを提供する企業です。
同社は、マーケティングオートメーション(以下、MA)の導入により、インサイドセールスで業績を上げることに成功しました。
具体的には、MAを活用して、以下のようなことに取り組みました。
- イベント参加者や名刺情報、広告からの流入などさまざまな経路で集まってきた顧客情報のデータを、MAを活用して効率よく集めた
- イベント開催時に顧客データを自動的に取り込み、当日中に架電でアプローチをした
- 顧客の関心度合いに合わせた内容のメール配信を自動でおこなった
上記の取り組みの結果、スピーディな情報整理により、顧客に対して適切なタイミングでのアプローチが可能になりました。
また、顧客の関心度合いによってメールの内容を変更することで、全体案件のうち6割をメールで獲得できるようになりました。
このようにMAを活用すれば、業務の効率化はもちろん、人力では難しいアプローチが可能になります。
MAの導入にはある程度の時間やコストがかかるものの、それを上回る導入価値があるといえます。
3.サイボウズ株式会社(オウンドメディア・SNS)
出典:サイボウズOffice
サイボウズ株式会社は、クラウドベースのグループウェアや、業務改善サービスを展開する企業です。
同社は「サイボウズ式」というオウンドメディアやSNSの活用により、顧客との接触機会を大幅に増加しました。
結果として、認知拡大や購買につなげることに成功しています。
ちなみにオウンドメディア「サイボウズ式」とは、より良い働き方や、組織づくりに関するメディアです。
メディアに豊富なコンテンツを用意することで、以下のような効果を得ています。
Google検索で上位表示させ、新規顧客をオウンドメディアに流入させる
↓
有益な記事だと判断した顧客がSNSをフォロー。拡散されて、より多くの人に広まる
↓
SNSを通じて何度もメディアと接触し、「働き方をより良くすること」の重要性を感じるようになる。そしてセミナーの参加や問い合わせへ
↓
企業の認知度や好感度も上がり、自社製品である「kintone」「サイボウズOffice」の問い合わせにもつながる
オウンドメディアは自社のファンを作るツールでもあり、ファンは認知度の拡大などの、多くのメリットをもたらしてくれます。
オウンドメディアは開設や運用にリソースがかかるものの、長期的に見れば、コストをかけずに見込み客を呼び込むツールになります。
同社の事例を参考にして、オウンドメディアやSNS運用に取り組んでみることもおすすめです。
まとめ:将来のためにいち早くデジタルマーケティングに取り組もう!
本記事のまとめ
- デジタルマーケティングとは、デジタルを活用したマーケティング活動
- Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部
- 経済産業省もデジタルの活用を促進しているほどデジタルマーケティングは重要
- デジタル活用の大きな課題は「ノウハウ不足」と「人材不足」
- デジタルマーケティングの自主学習でデジタルリテラシーを高めることで、企業に貢献できる
デジタル化を逃したことで、将来大きな損失を被らないよう、企業は早くからデジタル活用に取り組むことをおすすめします。
ただし、デジタルマーケティングの手法は多く存在するため、はじめて取り組む場合は、何にどう取り組むべきか非常に悩ましいです。
まずはデジタルマーケティングについて知識を深めるため、本記事を参考にし、できる範囲での学習に取り組むことをおすすめします。
なお弊社では、デジタルマーケティングにも活用できる、Web広告の王道パターンや詳しい成功事例をまとめた資料をプレゼントしています。
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投稿者

- 株式会社WALTEX 代表取締役
-
「志を支援する」パーパスの元、WEB広告代理店を経営。(2025年7期目/メンバー数約15名/最高年商2億/創業以来全て黒字)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。
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