学習塾に効果的なWeb広告とは?成功ポイントまで徹底解説!
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年10月4日
学習塾の集客をする上で、広告の出稿は欠かせません。しかし広告の出稿時にはさまざまな選択をする必要があるため、以下のようなことでお悩みの方も多いのではないでしょうか。
- どの広告媒体に出稿すべきか
- 効果を出すためには何に気をつけるべきか
- 広告代理店に依頼するべきか
結論からいえば、学習塾の広告には、効果測定が可能で少額から取り組みやすいWeb広告がおすすめです。
そこで本記事では、学習塾におすすめのWeb広告の種類や、広告運用を成功に導くポイントについて解説します。
学習塾の広告について詳しく知りたい場合は、ぜひ参考にしてください。
また弊社では、学習塾のマーケティング施策に欠かせない、Web広告の王道成功パターンをまとめた資料をプレゼントしています。以下よりお気軽にダウンロードください。
目次
学習塾の代表的な広告媒体3選
学習塾の宣伝で使用頻度が高い広告媒体には、大きく以下の3つが存在します。
- マス媒体:「マス=大衆」に対して情報発信できる媒体
- セールスプロモーション媒体:マス媒体やWeb媒体に区分されない媒体
- Web媒体:主にスマートフォンやPCでのWebを使った情報発信ができる媒体
以下の表は、各媒体の主な特徴についてまとめたものです。
マス媒体 | セールスプロモーション媒体 | Web媒体 | |
---|---|---|---|
広告の出る場所 | テレビ・雑誌・新聞など | 電車・駅・チラシなど | Google・SNSなど |
リーチ | ◯一度に多くの人にリーチできる | ◯一度に多くの人にリーチできる | △ターゲティングした人にのみリーチができる |
ターゲットの自由度 | ×不特定多数の人が対象 | ×不特定多数の人が対象 | ◯特定の人に配信が可能 |
運用の自由度 | ×予約制 | ×予約制 | ◯リアルタイムで変更可能 |
出稿費用 | ×テレビCMは約50万円~/回 | △交通広告は約500万円〜/月 | ◯約20万円〜/月、クリック課金制もあり |
マス媒体やセールスプロモーション媒体は、「とにかく多くの人に認知を広げたい」場合に効果が見込めます。
しかし出稿費用が高額なため、効果が感じられるほど配信するには、相当な費用がかかります。
またターゲティングや運用の自由度が低いため、主に全国展開しているような大規模な学習塾に向いており、小規模の塾では赤字になる可能性も高いです。
一方、Web媒体は少額から始められ、ターゲティングや運用の自由度が高いことが特徴です。
かかる費用は種類によっても異なるものの、月に20万円程度〜と考えておくと良いでしょう。
そのため「広告費用を押さえつつ効果的な集客がしたい」場合には、Web媒体が最も効果的です。
さらにWeb媒体には、効果測定が可能などのさまざまなメリットが存在します。なおWeb媒体のメリットについては、次の見出しでより詳しく紹介します。
学習塾の広告にWebを活用すべき理由3選
ここまで、主な3つの広告媒体について紹介しました。これから学習塾の広告を配信する場合は、まずはWeb広告に取り組んでみることをおすすめします。
ここでは、Web広告をおすすめしたい理由を、以下の3つのポイントにまとめました。
- 効果測定が可能だから集客力を高め続けられる
- ターゲットとなる顧客層にアプローチできる
- 少額から取り組める
それぞれ解説していきます。
1.効果測定が可能だから集客力を高め続けられる
テレビCMやチラシは、出稿後の効果測定ができません。
そのため次に広告を配信する場合、「何を」「どう」改善していけば良いのかについての判断が難しいです。
しかし、Web広告は簡単に効果測定ができるため、データを元に分析&改善をおこなうことが可能です。
Web広告では、具体的には以下のような情報を把握できます。
- 広告を見た人の年齢・性別・世帯などのユーザーデータ
- リーチ数・クリック率・広告スコアなどの運用データ
- 広告をクリックした後のサイト内での行動データ
そのため「最終的に説明会の申し込みにつながったのか」など、成果まで追うことが可能です。
また上記のデータはリアルタイムで確認できるため、成果が振るわない場合は、データ分析をした上で即時の改善もおこなえます。
このように効果測定を元にPDCAを繰り返すことで、さらなる集客につなげることができます。
2.ターゲットとなる顧客層にアプローチできる
ターゲットとなる顧客層にアプローチできることも、Web広告をおすすめするポイントの1つです。
チラシなどの紙媒体は、子どもがいない世帯など、学習塾の対象者ではない層にも届く可能性があります。
一方でWeb広告の場合は、広告を配信する人の属性を設定することが可能です。
Web広告で設定できる属性
- 年齢
- 性別
- 子どもの有無
- 居住地域
- 閲覧する時間帯
そのため、学習塾に興味がありそうな人にのみ広告を表示することもできます。
- 〇〇駅周辺に住んでおり、子どもがいる30代女性
- 〇〇駅の学習塾について検索している10代男性
といったように属性を設定することで、学習塾に関心度合いの高い人へのアプローチが可能になります。
3.少額から取り組める
Web広告は少額からでも取り組めるため、「ちょっと試してみたい」場合にも効果的です。具体的には、月30万円程度~取り組むことができます。
(厳密には最低1円からでも出稿は可能ですが、効果を出すためには月30万円は必要なケースが多いです。)
事前に月の予算を設定し、その予算内での計画的な配信も可能なため、安心して始められます。
またWeb広告には、広告をクリックされた時のみ広告費が発生する「クリック課金制」という仕組みが存在します。
クリック課金制では、テレビCMやチラシとは異なり、広告が表示されない場合の費用は発生しません。
そのため無駄なく予算を使うことができ、非常に効率的です。
学習塾におすすめなWeb広告2選
ここまで、Web広告がおすすめな理由を説明しました。しかし、Web広告といっても種類はたくさんあるため、何から始めたら良いか迷うこともあるかと思います。
学習塾の集客においては、まずは以下の2つの広告に取り組んでみることをおすすめします。
- リスティング広告
- SNS広告
ここからは、それぞれの広告の特徴や、おすすめの理由を解説します。ぜひ参考にしてください。
1.リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!の検索結果上に表示される広告のことです。リスティング広告をおすすめする理由は、以下の2点です。
- 学習塾を探しているタイミングで広告を見てもらえる
- 学習塾に関する検索が年々増え続けている
リスティング広告はまさに学習塾を検討しようと「検索」しているユーザーに対して広告を配信できます。
そのため、非常に検討確度の高いユーザーへのアプローチが可能です。
また、学習に関する検索が年々増加していることも、おすすめする理由の1つです。
以下は、「中学受験 塾」や「受験 塾」などの、学習塾に関連したキーワードの検索数に関するデータです。
グラフが右肩上がりになっていることから、学習塾を検討する際に、Webで検索をしている人が年々増えていることがわかります。
チラシやコマーシャルなどで、学習塾を認知した後にWeb検索をすることで、より詳しく調べるユーザーも多いことが予想されます。
上記のような理由から、入塾者を増やしたい場合は、リスティング広告から取り組むことがおすすめです。
また配信するキーワードは、以下のように、自社の特徴に合った組み合わせを試してみてください。
配信するキーワード例
- 横浜駅 個別指導 塾
- 横浜駅 中学受験 塾
- 夏期講習 高校受験
- 超難関高 受験 塾
ちなみにリスティング広告については、以下の記事で詳しく解説しています。
広告の概要や課金のタイミングについても紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
2.SNS広告
SNS広告とは、FacebookやInstagram、LINEなどの、SNSのプラットフォームに表示できる広告のことを指します。
リスティング広告同様、学習塾に関して興味関心を持っている人をターゲティングできます。
またSNSのアカウント登録時には「性別・年齢・生年月日・住所」などの基本情報を登録するため、ターゲティング精度が高いことも特徴の1つです。
学習塾の集客において、SNS広告をおすすめする理由は以下の2点です。
- 子ども・親世代ともにSNSの利用者が多い
- SNSは目的を持たずに利用されることも多く、広告でも興味を持ってもらいやすい
InstagramやLINEなどは、生徒となりうる子どもたちが利用しているイメージが強いかもしれません。
しかし、SNSの利用者は全年代一貫して増加しており、30〜40代の親世代の利用率は以下のように増加しています。
- Instagram:50%〜
- LINE:90%〜
Facebookも他の世代に比べて30〜40代の親世代の利用率が高く、学習塾の広告の出稿先としておすすめのプラットフォームです。
学習塾におすすめのSNS広告
- Facebook広告
- Instagram広告
- LINE広告
また、広告でも興味を持ってもらいやすいことも、SNSをおすすめする理由の1つです。
SNSは特に目的を持たず、隙間時間に見られることが多いため、広告もじっくりと見てもらえる可能性が高いです。
以下のSNSに関する利用調査によれば、幅広い世代で「暇つぶしのため」にSNSを利用していることがわかります。
このようにSNSは目的が明確ではないため、気になる広告があったらついクリックし、サイトの情報を読み込むことも多いです。
また学習塾の広告は、直接的でインパクトの強い表現の方が、反響が大きい傾向にあります。
そのためクリエイティブできれいな広告よりも、
- 偏差値アップ!
- 〇〇大学の合格率80%!
などの、直接的な表現での訴求がおすすめです。
リスティング広告とSNS広告は両方の出稿がおすすめ
ここまで、リスティング広告とSNS広告がおすすめの理由を紹介しました。
2種類紹介したため、「どちらを優先して実施すべきなの?」と悩まれる方もいるかもしれません。
結論、リスティング広告とSNS広告は、両方同時に実施するのがおすすめです。
両方同時の実施がおすすめな理由は、それぞれの広告の持つ役割が異なるためです。
- リスティング広告:自社サービスや関連サービスに興味を持っている、顕在層向け手法
- SNS広告:認知度UP・ブランディング目的での配信が向いている手法
ただ少しわかりにくいため、ここでは顧客を獲得するまでの流れを、「認知・興味・検索・購入」の顧客の関心度合いに分けて、逆三角形で表してみます。
認知したユーザーが比較検討を重ね、最終的に購入する人が絞られていくイメージです。
この図で表すと、2つの広告は以下の部分に対応します。
- リスティング広告:「検索」部分(獲得施策の要素が強い)
- SNS広告:「認知・興味」部分(認知施策の要素が強い)
そのため、リスティング広告のみを実施しても、その前のSNS広告を実施していないと、最終的な購入数が少なくなってしまいます。(逆もまた然りです。)
このように、どちらかだけを強化しても逆三角形が広がらず、購入数が増えません。
顧客の関心度合いに合わせた広告を、バランスよく網羅的に実施することが重要です。
学習塾のWeb広告運用を成功に導く4つのポイント
ここまで、おすすめのWeb広告について紹介しました。では、実際にWeb広告を成功させるためには、何に気を付ければ良いのでしょうか。
ここでは、学習塾のWeb広告運用を成功させるポイントとして、以下の4つを紹介します。
- 目的やターゲットを明確にする
- 効果測定をおこなった上でPDCAを回す
- 見込み客の情報を活用する
- 期間を狭めず年単位で出稿する
1つずつ確認していきましょう。
1.目的やターゲットを明確にする
ひと口に学習塾の広告といっても、学習塾によってターゲットや呼び込みの切り口はさまざまです。
まずは以下のような項目を明確にすることで、「どのような人に広告を見て欲しいのか」を決定しましょう。
- 学年(小学生・中学生・高校生など)
- エリア(〇〇市・〇〇駅周辺など)
- 希望の授業形態(個別指導・集団指導・オンライン授業など)
次に、上記のようなターゲットに、広告を通じて起こして欲しい行動を考えます。例えば、下記のような「入塾までのステップ」を目的にすると良いでしょう。
- 問い合わせ
- 資料請求
- 説明会の申し込み
- 体験授業の申し込み
このように、まずは目的やターゲットを明確にした上で、広告の内容について考えることがポイントです。
2.効果測定をおこなった上でPDCAを回す
広告は1回出稿して終わらせるのではなく、必ず効果測定をおこない、PDCAサイクルを回すことが重要です。
では、なぜ効果測定が重要なのでしょうか。効果測定の重要性を把握するため、広告の成果が以下のような結果だった場合について考えてみましょう。
- 広告A(塾の方針訴求):説明会の申し込み5人獲得、そこから入塾につながった人数は5人
- 広告B(入塾キャンペーン訴求):説明会の申し込み10人獲得、そこから入塾につながった人数は1人
この結果から、
- 広告Bの方が訴求力は高いが、ミスマッチなユーザーを呼び込んでいた可能性がある
- 次の広告は、広告Aと広告Bのよかった点を掛け合わせた、広告Cを新たに作って配信してみよう
といったように、効果測定によって改善に繋げることができます。
上記のように、PDCAサイクルをスピーディーに回すことは、早く成果を出すことに直結します。
また、学習塾の市場環境やユーザーニーズは常に変化するものです。
そのため以前は効果があった広告も、何もせずに放置すると、広告効果が下がってしまう可能性もあります。
効果測定をおこなえば、常に変化する外部環境に臨機応変に対応でき、安定した成果を得られるようになります。
3.見込み客の情報を活用する
見込み客の情報を活用することも、重要なポイントの1つです。Web広告がきっかけで「資料請求をおこなう」「説明会に参加する」などのアクションを起こしたユーザーが、必ずしも入塾するとは限りません。
そのためWeb広告で獲得した見込み客には、アプローチを続けていくことで、入塾の申し込みにつながる可能性が高まります。
具体的には、
- 家に体験授業の案内を送る
- 電話をかけて夏期講習の案内をする
などの方法が効果的です。
一度興味を持ち、何らかのアクションをした人へのアプローチは、成果につながる可能性が高いです。目の前の作業に追われると忘れがちですが、おろそかにせずに取り組みましょう。
4.期間を狭めずに年単位で出稿する
Web広告は運用の自由度が高いため、短期間のみの出稿も可能です。例えば、夏期講習の期間のみ広告を出稿するケースもあります。
ただし期間を狭めると、広告の出稿期間外に受講を検討している人にアプローチできず、機会損失につながる可能性が高まります。
夏期講習の検討時期は人によってバラバラなため、開始直前の7月に検討する人もいれば、半年前から考えている人もいるかもしれません。
そのため長期的に広告を出稿することで、入塾の検討機会を逃さず、競合に見込み客を取られる可能性が減少します。
また早くから広告を出稿してPDCAを回していくことで、特に集客に力を入れたい商戦期に、より効果を発揮できる可能性も高まります。
安定してWeb広告の運用成果を上げたいなら広告代理店への依頼がおすすめ
ここまで、Web広告の成果を出すためのポイントについて説明しました。
もしWeb広告の運用成果をあげたいのであれば、広告代理店への依頼がおすすめです。広告代理店への依頼には、以下のようなメリットが存在します。
- 運用が省ける分、他の業務にリソースを使える
- 過去の事例やノウハウを活かした運用が可能になる
ここからは、上記の2つのメリットについて解説していきます。なお、KUMON様のように広告代理店へ依頼し成果を出せた事例もありますので、興味のある方はぜひ以下の記事をご覧ください。
運用が省ける分、他の業務にリソースを使える
そもそも、広告運用は業務の片手間でおこなえるほど簡単なものではありません。
Web広告で成果を出すためには、広告運用に関するスキルを習得したり、日々運用状況を確認したりする必要があります。
これらを自社で1から始めるとなると、人件費や運用時間などのリソースがかかることが予想されます。
すると、集客に力を入れたことで、塾の経営がおろそかになってしまうかもしれません。
広告運用を得意とする広告代理店に依頼すれば、短期間で成果を出せる可能性が高まります。
また、学習塾のメインとなる業務にリソースを使えるため、効率的にマーケティングを進めることができます。
過去の事例やノウハウを活かした運用が可能になる
広告代理店であれば、学習塾だけでなく、幅広い業界の広告運用の経験があります。
そのため、自社では得られないような事例やノウハウを活かした運用が可能になり、より効果的な広告運用ができます。
また広告代理店には広告運用に関する情報をいち早く取得できる環境があるため、Web広告のアップデートや新機能が出てきた際に、すぐに広告運用に反映することが可能です。
なお以下の記事では、Web広告を広告代理店に依頼するメリット・デメリットについて詳しく紹介しています。
依頼すべきか迷っている場合は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
まとめ:広告で成果を出したいなら、まずはWeb広告にチャレンジしてみよう
本記事のまとめ
- 学習塾の広告はWeb広告がおすすめ
- まずはリスティング広告・SNS広告にトライしてみる
- 安定した成果を出すには、広告代理店に頼るのも1つの方法
本記事では、学習塾の集客においてWeb広告がおすすめの理由と、成功させるためのポイントについて解説しました。
学習塾の集客は、以前はチラシを配布したり、紹介キャンペーンをおこなったりするケースが一般的でした。
しかしスマートフォンが普及した現在では、情報源がWebになりつつあります。
自由度の高いWeb広告であれば、学習塾の魅力を最大限に発揮できる可能性が高まります。
まだ試していない場合は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また広告運用には専門知識が必要ですが、王道の運用パターンを知っておけば成功の近道になります。
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投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。