Amazonスポンサーブランド広告の全知識|基礎から効果的な運用方法まで
最終更新日:2023年2月3日 | 投稿日:2022年5月27日
- 「Amazonのスポンサーブランド広告って何?」
- 「どのような特徴があるの?」
- 「どのように使えば良いの?」
このような疑問はありませんか?
本記事では、Amazonのスポンサーブランド広告について、基礎から効果的な運用方法まで網羅的にまとめました。
これからAmazon広告を始める方はもちろん、一度基礎を整理したい方にも参考になるかと思います。ぜひご一読ください。
※本記事は大手広告代理店の現役Amazon広告運用者に監修いただいております。
※もし他の広告の種類について知りたい場合は、以下の記事でまとめてますのでぜひ参考にしてください。
目次
Amazonのスポンサーブランド広告とは?
スポンサーブランド広告は、Amazonの検索結果の目立つ場所に掲載される広告です。
Amazon内でブランドの認知度を高めるのに効果的です。
まずはスポンサーブランド広告の概要について解説していきます。
スポンサーブランド広告の概要
赤枠部分がスポンサーブランド広告
スポンサーブランド広告は、ブランドロゴ、カスタム見出し、複数の商品を掲載できるクリック課金制の広告です。
こちらの画像のように、Amazonで商品を探そう検索すると、一番上の大きなスペースに表示される広告がスポンサーブランド広告です。
スポンサーブランド広告は、検索結果の最上段以外にも検索結果の最下部にも表示されます。
※検索結果の最下部では、以下のように表示されます。
赤枠部分がスポンサーブランド広告
スポンサーブランド広告の利用条件
スポンサーブランド広告はブランド所有者である出品者様のみ利用できる広告タイプです。
全て出品者が利用できる広告ではないので注意してください。
また利用するためには、Amazonでブランド登録をする必要があるため、ブランドを所有している出品者はまずブランド登録の申請を進めましょう。
スポンサーブランド広告の2つの特徴
スポンサーブランド広告の2つの特徴
- Amazon内でブランド認知を促進させる
- クリエイティブの種類が豊富
スポンサーブランド広告は、他のAmazon広告と比較すると上記2つの特徴があります。
それぞれについて、細かく解説します。
1.Amazon内でブランド認知を促進させる
スポンサーブランド広告の一番の特徴は、Amazon内でブランド認知を促進させられるという点です。
これは、ユーザーからすると一番目立つ場所に掲載されるためです。
Amazon広告は、基本的に商品ページの情報をもとにして自動生成されるクリエイティブを配信します。
そのためユーザーからすると商品自体に認知力がない場合は、価格やレビュー数から、さらに知りたい商品をクリックすることが多いでしょう。
しかしスポンサーブランド広告では、ブランドロゴと見出し文を必ず追加するためユーザーはクリエティブを見てブランドと特徴を知ります。
「Amazonでこういうブランドが販売されているんだ」
「このブランドはこういうところに強みを持っているんだ」
のようにブランド認知を促進させることができるんです。
2.クリエイティブの種類が豊富
スポンサーブランド広告はクリエイティブの種類が豊富なことも特徴です。
前述の通りAmazonの他の広告タイプは、基本的に自動生成されるクリエイティブが配信されます。
しかし、スポンサーブランド広告は以下3つのクリエイティブタイプを選択して、クリエイティブを作成します。
1.商品コレクション
ランディングページを指定して最大3つまでの商品を掲載する。
2.ストアスポットライト広告
ランディングページをストアページのサブページに指定して、サブページに掲載している商品を掲載する。
※ストアページを作成していることが条件です。
3.動画
検索結果ページ中央に自動再生の動画で1つの商品を掲載する。
スポンサーブランド広告の始め方4ステップ
スポンサーブランド広告の始め方4ステップ
- キャンペーン設定
- 広告フォーマットの設定
- クリエイティブの設定
- ターゲティングの種類の設定
スポンサーブランド広告は、4つの設定で始めることができます。
他の広告と違うのは、クリエイティブの設定を必ずしないといけないという点です。
しかしクリエイティブの設定は、難しくないので安心してください。
下記の画像に表示されているように、指定の内容を設定するだけで自動でAmazon指定のフォーマットに作成できます。
より細かく設定方法を知りたい場合は下記の記事を参考にしてください。画像を用いて真似するだけで設定できるように解説しています。
スポンサーブランド広告の新機能「ストアスポットライト広告」と「動画」
スポンサーブランド広告は、2021年時点では、クリエイティブのアップデートが頻繁にされている広告です。
ここでは、新クリエイティブのストアスポットライト広告と動画について詳しく解説します。
ストアスポットライト広告
ストアスポットライト広告(他社クリエイティブのためモザイクを入れております)
ストアスポットライト広告の最大の魅力は、広告のどこをクリックしてもストアページに遷移させることができる点です。
商品コレクションでもストアページを遷移先に指定できましたが、必ずしもストアページには遷移できませんでした。
商品コレクション(他社クリエイティブのためモザイクを入れております)
上記の画像が商品コレクションのタイプでランディングページをストアページにしているクリエイティブです。
上段の赤枠内をクリックするとストアページに遷移されますが、下段の青枠内をクリックするとストアページではなく商品ページに遷移されます。
しかし、ストアスポットライト広告では、どこをクリックしても必ずストアページへ遷移されます。
そのためストアページを活用して、「商品ページでは訴求しきれないブランドの世界観の表現」や「ユーザーのブランド理解」を促進可能です。
※なおストアスポットライト広告を使うためにはストアページを持っている必要があります。
動画
動画は検索結果ページの中段に掲載できるクリエイティブになり、上図の赤枠内に動画を流すことができます。
掲載枠のサイズが大きく、ユーザーに動画を通して商品理解を促せます。
比較検討段階のユーザーに動画を見せることで、他社商品より早く購入に繋げる可能性の高い広告です。
スポンサーブランド広告を効果的に運用する3つのコツ
スポンサーブランド広告を効果的に運用する3つのコツ
- 狙うキーワード毎にキャンペーンを複数作成する
- ランディングページはストアページを選ぶ
- 動画広告を活用して商品理解を深める
ここまではスポンサーブランド広告の基本的な内容について解説してきました。
では実際に、どのようにスポンサーブランド広告を活用するのがいいのか、効果的に運用する3つのコツを紹介します。
1.狙うキーワード毎にキャンペーンを複数作成する
1つ目に紹介するコツは、狙うキーワード毎にキャンペーンを複数作成して運用することです。
スポンサーブランド広告では、必ずブランドロゴと見出し文を合わせたクリエイティブを作成する必要があります。
このクリエイティブは1つのキャンペーンに1つのクリエイティブしか設定ができません。
そのためキーワードによっては合わない見出し文を設定することになります。
もしくはどんなキーワードにも合うが内容の薄い見出し文になってしまうことが多いです。
スポンサーブランド広告の効果を最大限引き出すためには、狙うキーワードに合わせた見出し文をクリエイティブにするべきです。
結果、スポンサーブランド広告は複数のキャンペーンで運用することになるでしょう。
2.ランディングページはストアページを選ぶ
2つ目に紹介するコツは、ストアページを活用する運用方法です。
スポンサーブランド広告では、「商品コレクション」と「ストアスポットライト広告」のランディングページにストアページを選択できます。
通常の広告の場合は、掲載した商品の商品ページしか選ぶことができません。
しかし、Amazonの商品ページは指定のフォーマットになっているため、表現が限られてしまいます。
一方ストアページでは、ある程度自由にブランドの世界観を訴求することが可能です。
そのためユーザーにブランド理解を深めたい場合や、複数商品の購入を狙うクロスセル施策をしたい場合はストアページへの誘導がおすすめです。
前提としてストアページを持っている出品者に当てはまる内容ですが、まだ持ってない場合はこの際にストアページ作成を検討してみてください。
3.動画広告を活用して商品理解を深める
3つ目に紹介するコツは、動画広告を活用する方法です。
2つ目のコツでも紹介しましたが、Amazonの商品ページでは訴求できるポイントが限られてしまいます。
商品の購買率を上げるためには、ユーザーにその商品のことをより深く理解してもらうことが重要です。
そこで効果を発揮するのが「動画」です。
商品ページでも動画を掲載できますが、スポンサーブランド広告を活用すれば検索結果ページに動画を掲載できます。
つまり、まだ比較検討している段階のユーザーに動画を見せて、自社商品のことを先に深く知ってもらう機会を生み出せます。
他社商品よりも先に自社商品に興味を持ってもらうことができれば、より早く購入に繋がる施策になるでしょう。
まとめ
本記事のまとめ
- Amazon内でブランディングをするならスポンサーブランド広告を活用
- スポンサーブランド広告はクリエイティブの種類が豊富
- クリエイティブタイプのアップデートが多いのがスポンサーブランド広告
Amazon内でブランド認知を促進するのに効果的なスポンサーブランド広告について紹介しました。
クリエイティブのアップデートが頻繁に行われていることから、Amazonとしても力の入れている広告と言えます。
そのため、少しでも早くスポンサーブランド広告を使いこなすことでライバルとの差別化を図ることができるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考にスポンサーブランド広告を効果的に運用してみてください。
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。