【Googleアナリティクス】アシストコンバージョンをわかりやすくサッカーで例えてみた
最終更新日:2021年3月11日 | 投稿日:2019年5月11日
・最近よく聞く「アシストコンバージョン」って何だろう?
・なぜ確認しなくては行けないのだろう?
・どうやってGoogle Analyticsで確認するの?
上記疑問にわかりやすくサッカーの例でお答えします。
▼回答者プロフィール
・Google広告に携わって5年
・GAIQ(Google Analytics認定資格)保有
・2008年のウイイレが個人的なサッカー全盛期。
「四角ポチ 打てば入るよ アドリアーノ(インテル)」の時代
目次
そもそもアシストコンバージョンとは?
「アシストコンバージョン」とは、Google Analyticsで見れる指標の一つ。
対義語として「直接コンバージョン」があり、大きく分けてGoogle Analyticsのコンバージョンには直接+アシストの2種類がある。
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直接コンバージョン=最後にコンバージョンに寄与したチャネル
アシストコンバージョン=直接コンバージョンに繋がるまでにアシストしたコンバージョン
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文字だけじゃわからんよ
おっしゃる通りですね。
という訳で、下記がわかりやすくまとめた図になります。
⇩これをサッカーで例えると下記になります。
このようにイニエスタ(アシスト)がいたからメッシのゴール(直接)が発生するんです。
その為「貴社にとってのイニエスタ」を見つける事は、ビジネス成果向上に大いに役立ちます。
特に見たほうが良い業種は高額商材(検討期間が長い)
入ってきてその場で即決させる商材や流入チャネルが1種類(リスティングのみ)などの業種は、
重要度が低くなります。
何故なら再来訪が少なく、その場の直接コンバージョンがほとんどを占めるからです。
逆に見た方が良いのは「ウエディング、車、不動産などの高額商材」です。
ユーザーが慎重に検討する為、ネットで沢山情報収集を行う→流入チャネルが多いからです。
⇩例えばリスティングで言うと下記行動フローになります。
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リスティングのBIGKWで初回訪問
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他社検討
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ダイレクトかブランド名で再来訪して直接CV
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なのでアシストコンバージョンを確認しないと
「きっかけ(起点)になっているマーケティング活動(リスティングのBIGKW)」を見落とす事になります。
「ブランド名でCVが出てるからブランド名に寄せる」運用は、
最終接点の強化になってしまい全体のコンバージョン数増加に寄与しない可能性があります。
⇩図で表すと下記となります。
アシストコンバージョンをGoogle Analytics管理画面で見て分析→戦略立案をする方法
弊社のサイトで発生したある日の5月お問い合わせを元に、Google Analyticsで分析してみましょう。
Google Analyticsのデータを元に「戦略を決めるまで」が分析のゴールとなります。
アシストコンバージョン確認方法
⇩ログイン後に左の項目を順にクリック
真ん中赤枠にアシストと直接の数字が反映。
⇩「コンバージョン経路」で見るとコンバージョンしたユーザーがどういう動線で流入したかが詳細に追えます。
弊社のお問い合わせ結果を例とした分析+アクション
▼結果
HPからお問い合わせを獲得。(お問い合わせメールベースで確認)
▼結果の要因調査(何故メール問い合わせが取れたかの分析)
Google Analyticsを確認。
「集客」の項目だけで見るとユーザーは「ダイレクト」で来てコンバージョンしている。
※GAを知らない人の分析はここでストップですが、戦略まで決定してないので更に深ぼります。
▼事実と深堀
サイトは3月に立ち上げたばかりで流入数が少ない。
その中でダイレクト経由で来るユーザーはかなり少ないし、BtoB商材でダイレクトで来てすぐお問い合わせに繋がるとは思えない。
他の流入元は「広告・自然検索・SNS」がある為「アシストコンバージョン」を確認。
結果「ダイレクト」で最終コンバージョンしているが、
「自然検索」がアシストコンバージョンをしている事が判明。
また、このユーザーの単体行動を「ユーザーレポート」で深掘りすると、
・5月○日に自然検索でTOP→サービス詳細ページに来訪し離脱。
・翌日ダイレクトでTOP→お問い合わせフォームに流入してコンバージョンしている事が判明。
※コンバージョンしたユーザーを詳細に見れるユーザーレポートに関しては、別記事で解説します。
▼得られた結果の要因
直近SEOを集中強化している為、自然検索流入はSEO施策が当たっている。
▼ネクストアクション
SEOを更に強化。記事の質と更新頻度を高める。
もしGoogle Analyticsを見ていなかったら・・・
ただ単に「お問い合わせが来た」で終わります。
弊社は広告、SEO、SNSと施策を打ってますがどれが効果的かわからずに終わるので、
「昨日強化した広告で来たかもだから、更に広告費を強化しよう!」
と的はずれなアクションに終わっていた可能性があります。
一方でGoogle Analyticsが分析出来ると
「(結果に対して)何が、どう作用して、どうなったから、次はこうする」
が明確に打ち出せるので、施策の効果と効率が高まります。
無駄なアクションを省いて効果のあった施策にリソースを集中投下出来るので、
自ずとビジネス成果の向上が期待出来ます。
まとめ:アシストコンバージョンを確認して、貴社のビジネス上の「イニエスタ(パサー)」は誰かを確認しましょう。
アシストを評価すれば、貴社のビジネスを更に向上させる「マーケティングドライバー」がわかります。
「無駄なアクションの削減×リソースの集中投下=ビジネス成果向上」に繋がりますので
是非一度確認して見て下さい。
投稿者
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「志を支援する」パーパスの元、デジタルマーケティング支援会社を経営。(2024年6期目/メンバー数約15名/最高年商2億)パーパスに共感したクライアントの成果創出を「誠実なエース人材のみ」でチームを構成し、エンドユーザー目線を徹底する方針で支援してます。
経歴:オプトで運用型広告コンサルタント→サイバーエージェントグループのウエディングパークにて、運用型広告の営業→WALTEXを創業。Speee様、KUMON様、DIGITALIO様など、大手から中小企業(ベンチャー/スタートアップ)まで支援実績インタビューをHPで公開中。